長田新太(おさだしんた) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

グローウィン・パートナーズ株式会社

ファイナンシャル・アドバイザリー部

FA第1部 部長

長田 新太 おさだ しんた

M&Aアドバイザーに転身した参謀型会計士。最適ストラクチャーを提供するプロフェッショナルとして高い評価を受ける
リーダータイプ
リーダータイプ

1982年(41歳)
神奈川県出身 ・ 東京都在住
青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みを表現するのであれば、会計・税務・ファイナンスの知見をコアとして、“成功するM&A”実行に向けたM&Aアドバイザリーをシームレスに提供できる点です。

具体的な例としては、案件実行前の事前相談段階から、本件の目的を達成するために、どのような取得ストラクチャーによりLOI(Letter of intent)を締結することが望ましいかをクライアントと共に検討。いくつかのストラクチャーを多面的な観点から比較分析の上、最適ストラクチャーを提案。また、LOI締結後のDD実行時には、Valuationや株式譲渡契約書へ反映すべきポイントはもちろんのこと、PMIも視野に入れ、「成功するM&A実行のためには、何がポイントか?」と言うディール全体の視点を持ちレポーティング及びプレゼンテーションを実施することを意識しています。結果として、案件実行後の監査法人対応を踏まえたのれんの償却年数検討のサポートや無形資産の評価等のPPA(Purchase Price Allocation)及びPMIの業務依頼にも繋がり、“成功するM&A”に向けたプロジェクトをシームレスに提供しています。

このようにFA経験×監査法人経験の掛け算によるシナジー効果を発揮することが、自分独自の強みです。

なお、これまでのキャリアにおける主な実績は以下の通りです。

<M&A:FA業務>
・上場商社の事業売却に関するFA
・上場建材メーカーによる化学メーカーの一部事業買収(カーブアウト)に関するFA
・上場樹脂加工メーカーによる機械製造メーカーの買収に関するFA
・上場電気機器メーカーの一部事業カーブアウトによるノンコア事業売却に関するFA
・上場不動産関連会社同士の資本業務提携に関するFA
・建材メーカーによる同業他社の買収に関するFA

<M&A:トランザクションサービス>
・上場IT企業による、上場他社との資本業務提携に関する財務DD、Valuation、PPA
・上場医薬品企業による同業他社への出資に関するPPA
・上場食品メーカーによる同業他社の買収に関するPPA
・海外ハイブランド事業会社のValuation
・上場電気機器メーカーによる海外ベンチャー企業の買収に関する財務DD、Valuation
・ファンドによる食品メーカーの買収に関するストラクチャリングアドバイス、財務・税務DD
・ファンドによる多店舗展開サービス企業の買収に関するストラクチャリングアドバイス、財務・税務DD、財務モデリング
・ファンドによるEC事業会社の買収に関するストラクチャリングアドバイス、財務・税務DD

<ベンチャー支援>
・教育関連サービスを手掛けるベンチャー企業のIPO支援
・再生可能エネルギー関連事業を手掛けるベンチャー企業の資金調達に関するFA

上記の他、案件オリジネーションも含め多数のM&A案件をサポートしています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

私がM&Aアドバイザリーの中でも、特に面白みを感じる業務がストラクチャー検討です。まるで総合格闘技のごとく、会計のみならず、税務・法務・ビジネス・ファイナンス面など多面的な観点から、必要に応じて他の専門家の知見を借りて、最適ストラクチャーを検討することが本業務の醍醐味です。

全力でサポートした結果、とあるクライアントから頂いた嬉しい言葉として、「ストラクチャーと言えば長田さんに聞いてみよう」とクライアント社内でも認知されているとのことで、直接面識のない方からも電話で相談が来るようにもなりました。これぞ「プロフェッショナル冥利に尽きる」と、とてもやりがいを感じた瞬間でした。今後も自己研鑽を積み重ねて、自分の強みとしていきたいと思います。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

試験合格直後に話は戻りますが、当時は監査法人に入ったら、色々な業務を経験できるものと思っていました。ところが実際は配属される部門が監査部門であれば基本的には監査中心でした。新人の時、とあるパートナーに「M&A等色々経験したいです!」と目を輝かせて訴えたところ、「なるほど。ただ、試験に受かっただけで、何でもできると思うのは違うよ」と一喝された記憶があります。今思えば新人の浅い経験からは当然のことですが、当時はどのようにM&Aへのキャリアを築いていこうか悩んだこともありました。

これを機に自分から手を挙げて監査法人内のDD研修に参加するなど、業務機会を獲得するための動きを開始しました。これが功を奏したのか、監査の閑散期には、他グループのマネージャーからDD業務にアサインされるようになり、結果的には、乗り越えることができました。さらに突き詰め、FA業務の経験をするために監査法人を卒業することとしました。このように、公認会計士の仕事は幅広いものの、自ら能動的に動き戦略的にキャリアを築いていかなくては、理想のキャリアは掴みにくいのではないかと考えています。自分がワクワクする方向のキャリアを得るために自ら動く必要があります。チャレンジあるのみです。

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