磯田将太(いそだしょうた) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社

プリンシパル

磯田 将太 いそだ しょうた

「知的好奇心×行動力」で未来を切り拓く
革命家タイプ
革命家タイプ

1995年3月6日生まれ(29歳)
宮城県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科

7人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的はまだ具体的なものは定まってないですが、中学時代に自死と抜き合った経験から、せっかく生きていくからには社会に生きていた証・爪痕を残したいという想いを根本に持っています。

高校時代に起業家に憧れたのもそういう背景で、仕事を通じて社会変革に挑んでいる姿が眩しく映ったのだと思います。
まだ具体的な使命には出会えていないという感覚ですが、どこかで出会うような気もしており、またもしかすると今の仕事の延長線上に目指していた形があるのかもと思うようになってきています。
さらに先ですが将来的には教育にも関心があり、既に一部関与もしていますが例えば大学の教授や高校の野球部の監督みたいな役割を通じて、最後は「人を残す」ということができたら幸せだろうなと思っています。

公認会計士の資格はそのためのエントリーチケットとセーフティネットです。
何か本気でやりたいことに出会った時、それを実現するための知識と経験、ネットワークは公認会計士の資格を通じて得られるものだと感じています。会計はビジネスの基礎であり、さらに経営学や会社法などを体系的に学んできたことは今の仕事においても血肉になっています。
監査法人で様々な会社の内部を知ることができたことも貴重な経験でした。公認会計士としての知識・経験を評価してもらったからこそVCとして働くことができていると思います。
また、予備校の先輩後輩に業界を問わず活躍してる人が多くいつも刺激を受けると同時に、スタートアップの業界でも公認会計士が起業家やCFO・独立会計士・VCとして多く活躍しています。多少年代は違えど、同じ試験を乗り越えた仲間意識からの助け合いの文化があり、日々情報交換ができる心強い仲間がどこにでもいるのは有資格者の利点だなと感じます。

投資の世界の基本ですがリスクなくしてリターンはないので、何か大きな挑戦をするときはリスクが伴うものです。公認会計士を持っていることで極論食ってはいける、すなわち人生におけるダウンサイドのリスクが一定ヘッジされていると捉えています。
資格の存在のお陰様で、この先の人生の意思決定で守りに入らないようにしよう、やりたいことに集中しようという考えが持てていると感じています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

日本経済の構造的課題に対して活路を見出したいです。
やたら漠然としてますが、大学でマクロ経済を専攻していたこともあり元々経済への関心は強く、また生まれ育った日本に爪痕を残したいと考えているのもあり、色んな要素が混ざっている何となくの「方向感」です。まだ自分の中でも「夢」や「目標」などと言えるほどには落とし込み切れていない状態ですが、これから深ぼっていきたいテーマについて共有します。

世界に先駆けた人口減少社会の中で、再度経済大国を目指すのではなく、多少規模は小さくはなれど、30年後50年後、自分の子や孫の世代になっても日本が誇れる国であり続けてほしい、そのための経済構造とは、みたいなことが気になっています。

そのために必要な仕込みとして今持っている仮説は、日本のソフトパワーのエンパワメントです。
ソフトパワーは本来外交用語で、軍事力や経済力で他国を無理やり従わせる「ハードパワー」の対照として、文化や政治的価値観などの魅力で他国に与える影響を指します。平たく言うと国のイメージがいいと色々有利に働くよね、ということだと理解してます。(恐らくだいぶ平たくしすぎてるので詳しく知りたい方は調べられてください)

このソフトパワーの源泉となるのが文化であり、これが派生して経済文脈でコンテンツ(マンガ/アニメ/ゲーム…)や観光資源・食などの文化に関わる産業を指す用語として使われたりもしています。

ただ”ソフトパワー産業”はビジネスや経済と少し距離があり、勿論いい面もたくさんあるのですが、「より良いものを作ること」や「おもてなしの精神」の方が優先されやすい性質があると捉えています。
そうした産業において、ビジネスの力を使って、さらには金融の作用も加速装置として用いながら、産業をより強くしていくという方策がないかを考えています。

大きな仕掛けは時間が掛かるもので、例えば韓国は1997年のアジア通貨危機のタイミングからエンタメ産業を外貨獲得産業の柱にすると決めて人材育成から取り組んできました。昔は数年に一度日本でも韓ドラブームがあったぐらいのものが、今ようやく繋がり音楽・ドラマ共に世界をリードする存在になっています。
その中心にいた韓国コンテンツ振興会(KOCCA)は、エンタメ産業でGDPが1上がると韓国全体のGDPは5上がる(例えば、K-POPが好きで韓国に遊びに行きファッションアイテムも取り入れて韓国料理を食べる、という消費行動が起こる)と波及効果を説明し、旗を振ってきていました。

このような大きな動きは政策が伴うものなので専門外ですが、一人の民間人でできることの限界を認識しつつ、同時にビジネスが持つ力の大きさを信じて、仕事を通じて出会う人たちも仲間にしながら糸口を探っていき、振り返った時に何かしら自分が貢献できたと思えることがあれば嬉しいと思っています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス:ベンチャーキャピタリストを目指すならまずは起業家に会ってみよう

「ベンチャーキャピタリストを目指すならまずは起業家に会ってみよう」はあくまで例示で、キャリアにおいても、やりたいことを見つけるために一次情報を取りに行くことを大事にしてほしい、更には一歩先の想像力を働かせられるとより良い、というメッセージです。

VCに限った話ではないかつ基本的なことで恐縮ですが、ここ数年で会計士試験の学生合格者割合が急激に高まり、オンラインで完結する様々な情報収集もインターネットやAIのお陰で容易になっている中で、一次情報の重要性が増していると感じています。
予備校でチューターも経験しているので多くの学生合格者を見てきましたが、「将来やりたいことがなく、つぶしが効きそう」だから会計士を目指したという人も多く、また監査法人で働き始めている人もまだやりたいことに出会ってないという人が大半ではないかと思います。

ただ日常にヒントは溢れていて、例えばXで気になってる業界や職種のビジネスパーソンをフォローして発信を追う、その中で将来自分がやりたいことやなりたい姿に近い人にDMを送って会ってみる、これをやるだけで大きく道が開けたりします。
かくいう私も先輩会計士にTwitterでDMして会わせてもらったり興味のある起業家の講演に参加したりする中で、わらしべ長者のごとく会える人が増えてきて、キャリアのイメージが深まった経験があります。

普段監査の仕事で会計基準や監査基準にあたり、往査で工場などの現場の方に話を聞いてるように、やはり生の声は重要です。そうした一次情報の点と点が繋がって、やりたいことが見つかったりするものです。
仕事では当たり前にやっていても、キャリアのこととなると自分で一次情報を取りに行くことをしていないという人も多いのではないでしょうか。

20代で公認会計士/公認会計士試験合格者、という、これだけわかりやすい専門性とポテンシャルを備えた人材は市場の中でも希少価値が高く、会いたいと言えば色んな人に会わせてもらえる立場だと思います。とにかく行動して、びびっと来るものを見つけてほしいです。

ちなみに例示とはいえ「ベンチャーキャピタリストに会う」ではなく「起業家に会う」としたのは、一歩先の想像力を働かせてほしいという想いからです。
恐らくしっかり情報収集する人であれば関心ある仕事をしてる人に会うところまではする人もいるかと思います。そこから一歩先に進み、その仕事に重要なステークホルダーにまで会ってみて、多面的に捉えることをおすすめします。
そのようなプロセスを経て、それぞれがフィット感を感じる仕事に出会えることを祈っています。

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