磯田将太(いそだしょうた) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社

プリンシパル

磯田 将太 いそだ しょうた

「知的好奇心×行動力」で未来を切り拓く
革命家タイプ
革命家タイプ

1995年3月6日生まれ(29歳)
宮城県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科

革命家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 21.9%

自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。

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1キャリアサマリー
2013年
大学入学、会計士を目指し勉強を始める
2015年
論文式試験合格、CPA早稲田校でチューター
2016年
KPMG Philippineでインターン
2017年
あずさ監査法人入所
2020年
グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)入社

高校が附属校だったこともあり、夏に野球部を引退した後、大学の学部選びの延長で将来のことを考える時間が長くあり、その時に公認会計士を志しました。
自分がそれまで習い事や受験などやりたいことを自由にやらせてもらっていたので、同じように将来の自分の家族に自由な選択ができる環境を作りたい、大企業のサラリーマンだった父親より稼ぎたいという想いから、士業を考え始めたというのが最初のきっかけです。
同時期に、将来やりたいことを見つけるために色々なビジネスドキュメンタリーを見ていて、たまたま見たカンブリア宮殿に母校早大学院の先輩であるリブセンスの村上太一さん(東証一部最年少上場社長)が取り上げられていて起業家に憧れを持ちました。そこから、当時IT起業家として話題だったDeNAの南場さんやサイバーエージェントの藤田さんの本やブログを読んで、並外れたメンタリティ・バイタリティを感じるエピソードの数々に、自分は起業家タイプではなさそう思っていた最中、公認会計士の予備校の説明会で「起業家の右腕(CFO)に会計士が多い」と知り、これなら努力で目指せる、数字に苦手意識がないので向いてるかもしれない、と目指すことを決めました。

試験合格後、将来のベンチャーCFOという目標を仮置きした上で、ファーストキャリアも監査法人以外も含めてフラットに検討しようと考え、会計士の先輩伝手で現役CFOに複数人お会いできキャリアの話を伺いました。様々なお話の中で最大公約数として「会計と財務をプロフェッショナルファームで経験した上でベンチャーに行くといい」と自分なりに理解し、会計のプロフェッショナルファームとして監査法人で力がつきそうな法人・部署・チームを選んで入所しました。

監査法人で3年ほど過ごした頃、当初の予定通り財務のプロフェッショナルファームとして投資銀行を最初に考えました。ただ業務内容に強い関心が持ち切れず(当時は未熟でM&Aの面白さが理解しきれず)、遠回りをせずにベンチャーに行って財務を現場で学ぼうと考え、上場直後やレイターステージのベンチャー企業を複数社検討しました。とても面白い会社・チームに出会ったのですが比較的リスクの低い安定した選択肢に見えてしまい、「せっかく20代前半で会計士も持っているのだからもっと人が選ばない選択をしたい」と考え、次に創業初期の会社と複数社お会いしました。サービスリリース前や法人登記前など本当にゼロイチのステージで野心のある人たちと出会いわくわくして強く関心を持ったものの、どの起業家と一緒にどのドメインで働きたいか選びきれず困っていたところ、スタートアップ業界に長くいる会計士の先輩から「ベンチャーキャピタリストになれば複数の起業家と同時に仕事ができる」と助言をもらいました。
それからVCについて色々調べて現役のベンチャーキャピタリストの方々に会っていく中でとてもやりがいのある仕事だと感じ、何社かベンチャーキャピタルを受け、メンバーのフィット感を感じたGCPに運よく拾ってもらいました。

上記の通り、典型的な逆算型のキャリアの考え方をしている人間ですが、ベンチャーキャピタルは当初全く想像しておらず、ただ今すごくこの仕事にハマっているので自分でも驚いています。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人では国際部に所属し、海外売上高比率が過半を占めるような日系の大企業の連結監査を中心に、外資系日本法人や上場準備会社まで、また業種も製造・情報通信・小売・エンターテインメント・エネルギーなど、様々な規模や業種業態の会社の監査を担当しました。

監査はクライアントワークでありつつも法定業務であり会社とフェアな関係で行われるため、(適切かはわかりませんがわかりやすい表現として)「様々な会社に土足で踏み込める」のが利点だと教わりました。せっかく監査をしているからにはたくさんの会社を見てみて、会社の見方・判断軸を身につけたいと思い、希望して多様な会社を担当させてもらいました。

どの現場でも一人の専門家として扱われ、自分より二回り近く上の部長クラスの方々から質問を受けたり議論をしたりする中で、ストレッチをしながら会計知識から対人スキルまで学ばせてもらったように思います。

先述の通り数年で辞める前提だったものの思いの外仕事が充実していて、将来的にパートナーまで残ったとすると、日本を代表する大企業の経営陣と直接的な接点を持ち仕事ができること及び会計・ビジネス人材の輩出企業としての社会的な役割が大きい監査法人の経営に関われることを魅力的に感じ始めていました。
海外赴任もある程度順番が見えていたのでそこまで残るか悩みましたが、同時にとある監査現場で「この人には絶対に敵わない」という会計が大好きな上司とご一緒でき、好きこそものの上手なれで私は会計や監査自体にハマっていたわけではなかったので、自分が夢中になれるものを見つけようと思い、次のキャリアを考え始めました。

因みに出身予備校の国見先生がよく学生向けに「キャリアは掛け算」「希少性がある掛け算3つぐらい作ることを意識してほしい」とアドバイスをされていて、その点はセカンドキャリア選びで強く意識してました。
1つ目の「会計/公認会計士」は汎用的なスキルであるだけでなく、労働市場を広く見ると稀有な強みを持っていると自覚して、2つ目を「ベンチャーファイナンス/VC」とするとこの掛け算だけで日本で数人~数十人の単位になるという感覚があり、ポジショニングとして面白いという狙いも持っていました。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

アーリーステージのベンチャーキャピタルで投資担当をしています。
教科書的な業務内容の説明ですが、以下の通りです。

①ソーシング:投資候補先を探す。SNSで自分から起業家にDMすることや、信頼する起業家やVCからの紹介を受けることが多い。
②投資検討・実行:いわゆるビジネスDDをして投資仮説を作り、投資委員会を説得する。その後条件交渉や契約書作成を経て着金を目指す。
③経営支援:(社外取締役に就くなどして)投資先の1経営メンバーとして経営判断に関与する。採用や営業活動その他会社がその時々に必要とする人の紹介をする、など。
④Exit支援:IPOの場合はエクイティストーリー作りや証券会社折衝、M&Aの場合は買い手探しや交渉など。

ざっくり、①②に5割、③④に3,4割、その他ファンドレイズや採用などの組織活動に1,2割というような時間配分です。
色々な仕事で使われる表現な気もしますが、ご多分に漏れず「総合格闘技」と自称しており、1つの投資先につき”入口から出口まで” 1人のベンチャーキャピタリストで完結するのが特徴です。(GCPでは育成目的でパートナーとジュニアがタッグを組み2人で1つの投資先を担当するケースが多いです)

因みに公認会計士とVCの仕事の相性もよく聞かれますが、比較的良いと思っています。
特に経営支援においては1人の取締役/経営陣として投資先の企業価値向上に貢献することが役目ですが、会計/財務/税務/法務のベースとなる知識を一度時間を掛けて体系的に学んでいることは大きなアドバンテージになっていると感じます。

ベンチャーキャピタリストのキャリアパスについてはまだ確立されきってないですが、そのまま所属VCでパートナーになる、自分でファンドを立ち上げる、スタートアップに参画する(CFOなど)、起業する、あたりが観測する限りメインです。
私は、何の仕事の実績もない頃に見込んで採用してもらい機会を与え続けてくれている今のファンドに恩が深く、カルチャーのフィット感もあるので(結果が必要ですが)残れる限り長く残り、リターンで貢献したいという想いを持って日々取り組んでます。そして何より、既に投資した会社が複数あり、彼らの成功を最後まで近くで見たいという気持ちも強く持っています。

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