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willsi株式会社

取締役

與世田 温子 よせだ あつこ

掛け合わせで新しい価値を生み続ける。強みを活かして会計人の裾野を広げる女性起業家
リーダータイプ
リーダータイプ

1983年4月4日生まれ(41歳)
宮崎県出身 ・ 埼玉県在住
熊本大学 理学部 環境理学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私は現在の仕事をするまでずっと、体力と負けん気以外、特にこれといった強みはないと考えていた。

しかし、現在の仕事を始めてから、自分にも強みと言えるものがあるのだと、驚いた。それは「自分の中で何かと何かを複合して新しい価値を生むこと」だ。

プログラムと簿記。イラストと簿記。
私はプログラマーではないし、イラストレーターでもない。プログラムは少し勉強しただけだし、イラストは小さいころから落書きが好きだっただけ。4コマ漫画を勉強したことはないけれど、漫画やお笑いが大好きだ。

でも、それらを複合すると、とても「わかりやすく」なる。簿記は会社の中での取引の流れを仕訳にしただけなので、言葉だけで説明するより4コマ漫画があった方が理解しやすくなる。どうせだったら少しは笑える4コマ漫画の方が楽しく勉強できる。プログラムも、最近はプロの方に修正をお願いすることもあるが、自分でプログラムをわかっているからこそ、何をどう改善すればユーザー様に資することができるか明確に伝えることができる。

知り合いの公認会計士は、会計、監査、財務の最先端で仕事をしており、羨望の念が生まれることもあるが、私は自分の強みを生かして、会計人の裾野を広げる仕事をするのも悪くないと思っている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

会社を設立した当初は、アプリを開発することだけが決まっており、どのような内容のアプリを開発するかは決まっていなかった。しかし、試しに作った簿記アプリを使ってくれたユーザー様から、「簿記が解けるようになりました」「合格しました」という言葉をいただいたとき、こんな私が作ったものでも人の役に立つのか!と心が大きく動いた。

日商簿記3級、2級は、みなさまご存知の通り、超有名資格だ。受験者数も数十万人いる。もちろん通学口座や通信講座がたくさんあるし、書籍もアプリも数多く存在する。なぜ「試しに」簿記アプリを作ったかというと、アプリ開発の勉強を始めたものの、簿記の他に自分が価値を提供できるネタがなかったからで、これを仕事にするつもりはなかった。

だが、簿記アプリについてユーザー様からの反響が大きく、3級、2級、1級理論…と次々に簿記アプリを制作していった。また、簿記アプリは仕訳の練習しかできないので、もっと体系的に説明したいという気持ちにもなり、簿記のテキストを執筆することにもなった。

あのときのユーザー様からの声で、私の心が動くと同時に、弊社の事業内容も決定づけられたのだった。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだのは、監査法人で働いており、資産除去債務の基準ができたことにより、クライアントに内容を説明し、実際に計上されている金額を確かめていたときだ。クライアントから「私の会社は変化していないのに、こんなにたくさん損失を出さなければいけないのですね」と言われた。

私が深く悩んだのは、会計基準とクライアントの心情に挟まれたことだ。会計基準は、会計をもっとよくするために変わっていくものだ。しかし、クライアントの人の言うことも理解でき、とても悲しい気持ちになった。

どのように乗り越えたかについては、2つの要素がある。

まず1つ目は自分自身の精神を変化させた。他のビジネスパーソンがどうかはわからないが、私は「自分の努力で解決できない外的要因」があると、ストレスを感じたり悩んでしまったりする傾向があった。たとえば「すみません、急なお願いなのですが、明日までに〇〇してください」のような連絡にはストレスを感じない。自分が素早く手を動かせば解決するからだ。しかし会計基準は、まだ若い公認会計士である私には、天からの声のようだった。

だが、今後何十年も仕事をしていく以上、公認会計士であれば基準や法律に従い、他の職種でも法律や規制に従わなければいけない。日本を飛び出しても、結局、他の国の法律に従わなければいけない。基準や法律や規制は、当然、社会の情勢に合わせて変わっていく。「自分の努力で解決できない外的要因」がないことなんてありえない、うまく付き合っていくべきだ、と考えることにした。

2つ目はクライアントへしっかり説明し、納得してもらうことだ。どのような基準で、どのような背景があり、財務諸表上どこに表示され、どのように注記がなされるかなど、できる限り真摯に説明した。するとクライアントの人も「そうですよねー。」と笑顔になってくれた。私の説明はたどたどしかったかもしれないが、先輩方を見ていても、みなさんクライアントにしっかり向き合って説明していることが多く、公認会計士が求められるコミュニケーション能力一つなのではないかと思う。

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