小田英毅(おだひでき) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

CaN International Advisory (Thailand) Co., Ltd.

タイ法人代表

小田 英毅 おだ ひでき

コンサルティング会社タイ法人を立上げ代表就任。目まぐるしく発展する国で経営者として飛躍する
リーダータイプ
リーダータイプ

1986年8月26日生まれ(37歳)
大阪府出身 ・ バンコク在住
京都大学 経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

自分と関わる人に関わってよかったと思ってもらえるような生き方をしたい。仕事でいえばクライアントだけでなく、提携パートナーやスタッフ、同僚、上司などである。
公認会計士という資格自体がこの目的達成に寄与しているわけではないが、公認会計士だからこそできる監査業務や、その経験を踏まえたコンサルティング業務は目的を達成するにあたり大きな役割を果たしていると思う。クライアントの会計・税務上の悩みに対して個々の事情を鑑みたうえでアドバイスをすることで、クライアントの悩みを解決し、状況を改善することができれば、クライアントに感謝される。もし自分が公認会計士になっていなければ、現在のように多くの関係者とは関わることができなかっただろうと思う。
また、そのような目的を達成するために、企業のネームバリューに頼るのではなく、個人としてのバリューを磨き続けたい。テクノロジーの進化により、10年前には最先端であったサービス、技術が現在では陳腐化していることもある。同様に今の公認会計士の業務が永続する保証はなく、公認会計士に求められる役割が変化したとき、経済環境が変化したときにも、「何とかしてくれる」と頼られるような人でありたい。

外資系金融機関や大手会計事務所などが入る高層ビルが林立するバンコクのビジネス街「シーロムエリア」

8これから成し遂げたい事、将来の夢

海外でのキャリアを積んで自分の幅を広げたいと考えている。幅というのは、業務経験は勿論であるが、地理的にもタイだけでなくほかのアジアの国々でも仕事をしたい。
公認会計士として、会計、税務、ファイナンスなどの専門分野に関してスペシャリストであると同時に、ビジネスマンにとって経営者と対峙するために必要な見識を深めたい。国内外の政治、経済、IT、産業の動向など幅広く、日々学ぶことで成長していきたいと考えている。
現在はタイに居住して周辺諸国を飛び回る毎日を送っているが、機会を見つけて他のアジア諸国にベースを移すことも検討している。新聞、インターネットのニュースなどからその国に行かなくても大量の情報を日々入手できる現代においても、現地の住民の価値観、慣習、現場の雰囲気など、現地を訪問して直接触れないと実態が見えてこないことは多い。自分の強みを活かして海外での経験を積み、海外から日本を見る視点、日本から海外を見る視点の両方をバランスよく持ちたい。
また、これまでは監査業務、コンサルティング業務など第三者的な立場からクライアントにアドバイスをするということで企業に関わってきたが、事業を執行する立場から参加し、実際に事業自体に関わっていきたいという思いもある。日系企業による海外進出の失敗事例が新聞で取り上げらえることも多いが、独特の産業発展を遂げた日系企業は、いざ海外に活路を見出すも海外事業に不慣れで、実際に、計画した成果を出せないことも多い。自分のこれまでのキャリアを活かして、日系企業の世界でのプレゼンスを向上させることに少しでも貢献したいと思う。

タイオフィスのメンバーでランチ。タイでは会計人材の多くが女性である。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

人それぞれ目指すものが違うので、一概にいうことは難しいが、共通して言えることは自分が目指す分野・キャリアについてよく調べ、行動を起こし反省をするというPDCAのサイクルを回し続けるということが肝心である。何事もまずはやってみないと始まらないが、あてもなくただ行動を起こすだけでは意味がない。自分の目的のために何をすればいいのかということを徹底的に調べ、その結果を検証し、次にやるべきことが何かということを考えるべきである。

私は公認会計士というキャリアを監査法人からスタートさせたが、監査法人での経験は今の自分のベースになっており、監査法人で監査業務に従事できて良かったと思う。監査は様々な企業の事業全体を第三者的立場から俯瞰することで企業のビジネスを理解し、その理解をもとにリスクと効率性や効果性を勘案した監査計画を立案し、監査手続を実施する。成果物である監査調書は目的、手続、結果を明らかにして論理的に構成される必要がある。これらの一連のプロセスは効率性や効果性、論理的思考力などビジネスマンとしての基礎的なスキルを養う上で非常に重要な役割を果たす。これらの普遍的なスキルは監査以外の仕事でも有用である。また、監査の過程で相対するのはクライアント企業の重役であり、クライアントに対して価値あるサービスを提供するためにはソフトスキル、ハードスキルの両面で自己研鑽をし、ブラッシュアップしていく必要がある。監査法人というキャリアを選択された方は、向上心を持って積極的に業務に従事し、監査法人というキャリアを実りあるものにしてほしい。

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