浦山太貴(うらやまだいき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

スマートキャピタル株式会社

アソシエイト

浦山 太貴 うらやま だいき

顧客満足が成長の原動力。コンサルタントは達成感と高揚感を感じられるやりがいのある仕事
リーダータイプ
リーダータイプ

1992年3月30日生まれ(32歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自分の強みは、人と協働し、支援することが好きなことだと思っています。平たく言えば“お人好しな性格”です。

M&Aでもコンサルでも、心身ともにハードな局面が必ず存在します。そんなとき、自分はその案件に関わっている方々のことを考えます。案件が上手く進み、関係する方々が喜んでいる顔を思い浮かべると、自然と力が湧いてきて頑張れるのです。

プロフェッショナル業の特徴は、サービスの内容や品質に答えが無いことだと思います。クライアントにどれだけ貢献できるか、クライアントの期待をどれだけ上回れるか、ということを絶えず追求し続けなければならない。その姿勢があるからこそプロフェッショナルであるわけで、単にサービスを提供するだけの存在には絶対になってはいけないと思っています。

その道のりは険しいものであり、だからこそ、それを乗り越えるための何かしらの原動力が必要なのだと思います。達成欲・金銭欲・名誉欲、なんでも良く、当然、人それぞれ違っていて良いと思います。逆に、何かしらの原動力が無いと、プロフェッショナルとして高い質のサービスを提供し続けるのは、難しいのではないかと思います。僕は偶然にも、クライアントが喜んでいる姿を見るのがこれ以上なく嬉しい、という性格に生まれたので、その性格が現在の仕事を支える原動力になりました。

もちろんそれ以外にも、わくわくすることや新しいことが好きで、自分がこれまでできなかったことができるようになる瞬間が好きでもありますので、そういった性格も現在の仕事の原動力になっています。いずれにしても、自分自身を支える強みは“性格”だと思っています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

やはり自分が本気を出した仕事で、相手が喜んでくれた瞬間でしょうか。とても心に残っている瞬間がいくつかあります。

担当していたIPO監査のクライアントが上場した後にCFOから「浦山さんがいてくれてよかった」と言われたときは、本当に嬉しかったです。IPOまで、まあまあ結構大変だったのですが、監査人という立場で質の高い会計監査を行いながらも、IPOの円滑な進行にできる限り貢献しようと尽力していました。その努力が相手に伝わり、相手が喜んでくれたのを見ると、「ああ、仕事頑張って良かった」となります。監査論の教科書的に言うと、批判的機能と指導的機能の両立、ということでしょうか。会計士の醍醐味の一つだと思います。

あとは、僕がEYを辞めるときに、普段は飲み会をすることが全く無いクライアントの経理の方が、特別に送別会を開いてくれたこともあります。EY退職後も時折連絡をくださる経理の方もいらっしゃいます。SCに入ってからも色んなことがありました。プロジェクトが終わっても個別に連絡をくださるコンサルティング先の企業の方もいらっしゃいます。自分の仕事に惚れてもらえるというのは、プロフェッショナルとしてこれ以上ない喜びです。

もちろん、これに満足せず、さらに自分のスキルを磨き、相手からの期待値を上回り続けなければなりません。引き続き険しい道のりですが、だからこそ、それを乗り越えたときの喜びも大きいのだと思っています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査論の教科書的には、会計士は監査と会計の専門家である、と言われています。ただ、それがクライアントにとって何の役に立つのか、会計士とはいったい何なのか、ということについては、EY時代にかなり悩みました。

監査法人で働いている会計士の方々には、かなり共感してもらえると思うのですが、会計監査という仕事は、クライアントに貢献している感覚をかなり持ちづらい仕事です。監査という仕事は、嫌われ役・汚れ役であることが多いです。また会計も、昨今の会計基準はどんどん細かく専門的になっており、正直よくわからなくなってきていると思います。監査・会計ともにそんな状況の中、会計監査を受け入れるクライアントにとって、会計監査とはいったい何なのだろうか、と感じていました。

色々と考えたのですが、結局、EY時代には答えが出ませんでした。ただ少なくとも、自分はクライアントに対して、会計監査を通じてではなく、別の方法で貢献したいんだ、ということに気づき、SCに転職するに至ります。

その判断は今でも間違っていなかったと思っていますが、転職する前に会計と監査にしっかりと向き合ったからこそ、良い形で先に進めました。また今でも、会計と監査という軸は一つの強みとして自分の中に残っています。

なお、SCに入り、コンサルティングで経理の支援をしたり、M&Aや経営課題を取り扱ったりする中で、監査と会計が持つ意味というのが、本当にちょっぴりですが、わかった気がします。それも、過去に一度しっかりと、会計と監査に向き合ったことがあるからこそなのではないでしょうか。どんなことに対しても、真摯に向き合うことが大切なのだと感じています。

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