林田絵美(はやしだえみ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社キズキ

経営企画部/ビジネスカレッジ事業部

マネージャー

林田 絵美 はやしだ えみ

「会計士としてどんなキャリアを積むべきか」より先に「自分としてどんなキャリアを積みたいか」を決めるための判断軸を持つ
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1992年6月29日生まれ(31歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学政治経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

理想像を描く力があるところです。
日々、色々な課題があっても、それに見慣れてしまうとつい「まあこんなもんだよね」「仕方ないよね」と思いがちだと思います。また「本当はこれが理想的だ」と分かっていても、そこに対する課題の多さがゆえに見て見ぬふりをすることもあるでしょう。例えば、障害があるとキャリアの選択肢が狭まってしまう事に対しても、「そんなの障害者なんだからしょうがいないよね」と言う人もいます。あるいは、福祉現場でアナログで非効率な業務や属人的な業務が増えても「福祉現場ってそういうもんだよね」という人もいます。
ただ、自分の理想像では、障害があっても例えばプログラマーになる実力がある人はその仕事につけたほうがいいし、福祉現場であっても効率的なオペレーションは実現できるし実現できた方が良いと考えています。そういう理想を描いてずっと向かい続ける所が自分の強みかと思います。
一方で、例えば「会計士試験の答練で点数をあげたい」位だったら自分一人で頑張ればいい話ですが、「事業」や「会社」というレベルになってくると、理想像を伝えたり、人の意見を聞きながら理想像を見直したりしながら、理想像への合意形成をしていく事が大事だと、この事業を通じて学びました。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

事業を立ち上げてから半年ちょっと経った頃、色々と苦しい事が続きました。詳しくは書きませんが一言でいうと自分のマネジメント力や経営力不足により多くの課題を生みました。
全員を巻き込みながら一つずつ課題を潰していくしかなかったのですが、突然何かと厳しくなったり、新しいルールや仕組みを作ったりなど次々と変化を迫られスタッフも疲弊します。リーダーとして本当にダメだと思ったし、周りもそう思っていると思ったし、このままの状況だと皆キズキビジネスカレッジから離れていくかもしれないと心の中でずっと思っていました。
ただスタッフの口から出たのは「林田さんが諦めないから自分も頑張れます」といった言葉でした。その時のスタッフの頼もしい声や行動には大きく心が動かされました。
その頃のスタッフは、(ご自身の起業という前向きな理由で退職した社員を除き)皆さん今でもキズキビジネスカレッジで活躍しており、昇進してリーダーポジションについているスタッフもいます。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士“らしい”キャリアを歩まないと勿体無いのか?

監査法人に入って最初からアドバイザリー部署を選んだ時、
「最初からアドバイザリー?会計士だったら最初は監査を経験すべきでしょ」と仰る会計士の方は結構いました。一方で、
「アドバイザリーに興味があるなら最初からやったほうがいい」
と仰る方もいました。

また転職を考えている最中は、
「最低でも5年くらい監査法人で経験積まないと会計士として一人前になれないよ」
「監査法人経験3年くらいでベンチャー飛び込んでも何も付加価値だせないよ」
「会計士の仕事を“捨てて”までやりたいことなの?」
などと仰る方も結構いました。一方で、
「いやいや若いんだからやりたい事はどんどんチャレンジしていきなよ!」
と仰る方もいました。

何が正解か分からなくなり、「自分は何か浅はかは判断をしようとしているのでは」と悩む事もありました。

ただその都度、最終的に思ったのが、自分が会計士である事によって、逆にキャリアの選択肢が狭まる結果になるのは避けたいな、という事でした。
「会計士としてどんなキャリアを積むべきか」より先に「自分としてどんなキャリアを積みたいか」を決めるための判断軸を持とうと思いました。
多分「(会計士として)やったほうが望ましいこと」というものから探そうとすると、「最初はまず監査をやったほうが良い」「コンサルやりたいなら最初からやるべきだ」「若いうちは一つの事に集中するべき」「若いからこそ色々なものに挑戦したほうが良い」など、いろんな意見がありすぎて混乱するのだと思いました。
それぞれの人の意見はあくまでその人たちの判断軸で出した正解であって、自分にとっての正解を出すには、まずは自分にあった判断軸を探すための参考でしかないはずでした。もちろん「会計士らしいキャリア」を否定するわけではなく、自分が「会計士らしいキャリアを積みたい」と思うのであればそれが正解なんだと思います。ただ自分の場合は、「『生きづらさ抱える人』のニーズに応える仕事がしたい」が自分にとっての判断軸で、そう考えると、それが会計士らしいキャリアなのかどうかは関係ない事に気付きました。だから今の自分のキャリアには最終的に迷いなく進むことができました。

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