竹ケ原圭吾(たけがはらけいご) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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コインチェック株式会社

経理財務部

執行役員

竹ケ原 圭吾 たけがはら けいご

社会的なインパクトがある事業に専門家ということに囚われず関わっていきたい
リーダータイプ
リーダータイプ

1990年7月30日生まれ(33歳)
青森県出身 ・ 東京都在住
埼玉大学 経済学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

もともと他の会計士に比べて頭が良いとは思っていない。何か特別なスキルを持っているわけでもない。ハードの面ではこれといった強みは思い当たらないが、ソフト面でいえば、フットワークは多分すごく軽い方で、それが自分の強みになっていると思う。仕事で不明なことや自分の領域を超えることは知り合いにすぐ聞くし、思ったらすぐ行動するクセがついていて、知識の吸収やマインドの修正は早いほうだと思う(これが「若さ」ゆえなのかは分からないが) 。知識の吸収については、内容そのものというよりはその領域の思考の勘所を知ることを重視し、ある領域について8割程度習熟したら次の領域に行こうと思うタイプだと思う。
また、今までのキャリア的には会計や内部統制等の知識を得ることが多かったが、自分としては特にそこに拘るつもりはない。今はエンジニ アリングとファイナンスストラクチャーに興味があり、個人的に調べてたりする。フットワークが軽いことが直接仕事に関係するわけではないが、会社が属している業界は非常に環境の変化が激しいため、そういうスタンスでないとついていけないというのはあると思う。何もブロックチェーン業界だけに限った話ではないが、近年の社会や産業の構造はすごいスピードで変化していて、新しい技術や仕組みが既存のものをディスラプト(破壊)するインターバルは指数関数的に短縮化している。フットワークが軽いことはそのスピードについて行く上で重要な1つのスタンスだと思っている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

色々あるが、この原稿を記載した時点でパッと思い出したこととして2つある。

一つは2.のエピソードで少し触れているが、前職の監査人時代に担当したクライアントが窮地に陥り、影響の大きさから監査法人としての対応姿勢も問われる中で、いてもたってもいられず当時のCEOに直談判したこと。現場の副主任といえど、何千人もいる監査法人の中では末端のため、意思決定に影響はなかったと思う。やってしまった、と思ったが、その後のCEOからの回答は案外、前向きで温かいものだった。トップも元々は現場の監査人を経ているため、熱い気持ちを持つ若手がいることが嬉しかったのかも知れない。

もう一つは前職の監査人時代に担当していたクライアントのCFOから言われた「どう?人生楽しんでる?」という言葉。自由人気質かつゴルフ焼けでガッツリ胸元が開いたインパクト強めの風貌だったというのと、会議室に入って開口一番だったこともあり、妙に記憶に残っている。

もちろん前職であればクライアント、現職では主に社内の期待に応えた際に言われる「ありがとう」は素直に嬉しい。仕事はより困難であるほど、より相手の期待値を超えるほど、喜びは大きく、仕事のモチベーションに占める割合は大きいと思う。
しかし、心が大きく動くというのはロジカルに狙って起こせるという類ではなく、上記のように、外的な要因がきっかけになることが多いと感じる。

余談ではあるが、CFOからの質問に対しては「割と楽しんでいる」と即答することができた。唐突な質問に即答できたということは真に自分が思っているからと気付き、少しホッとした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査人時代にはいわゆる監査の「二重責任の原則」には悩むことが多かった。
クライアント( IPO準備会社であればなおさらであるが) は基本的にリソースが足りていない。その中で会計や内部統制の相談等を受けて回答していくうちに、本来であればクライアントがやるべき仕事をつい監査人の立場を超えてしてしまいそうな場面があった。そういう場面に当たる監査人は多いのではないだろうか。その方がクライアントには喜ばれ、仕事の達成感は得やすい。
しかし程度問題ではあるが、あまりそれをし過ぎるとクライアントの内部統制に対する意識が薄れて最終的には不備が発生する可能性もある。
心の持ち方の話かも知れないが、クライアントが自ら内部統制を構築できるように上手く誘導することが必要であり、それができるのが本来的に優れた監査人だと思う。ただし最初からそういう風になれるものではなく、最初はがむしゃらに顧客のためにできることはないかを考えるクライアントファーストな視点が必要だと思う。
この葛藤をどう乗り越えたかという質問に対しては、事業会社に転職したことで開放されてしまったが、監査人時代は常に葛藤していた。

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