玉木諒(たまきりょう) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社SmartHR

取締役 監査等委員

玉木 諒 たまき りょう

経験と情熱が交差する挑戦と成長の会計士
チャレンジャータイプ
チャレンジャータイプ

1982年(42歳)
宮城県出身 ・ 東京都在住
京都大学文学部卒業

チャレンジャータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
  • 20
  • 10
  • 0
  • 10
  • 20
  • 30
  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 4.7%

社交的で、周囲と積極的に関わりながら仕事を進めることができる。
またルールや固定概念に縛られることなく物事を捉えることができるため、積極的に新しい考えを取り入れたり、自分と違う意見に耳を傾けたりすることができる。
主体性を持って仕事に取り組むが、細かなところで注意力が散漫になることも少なくない。
ストレス耐性があり感情をうまくコントロールできるため、周囲からはタフな印象を持たれる傾向にある

続きを読む
1キャリアサマリー
2007年
あらた監査法人(現 PwC Japan有限責任監査法人)入所。法定監査業務に従事。
2011年
山田ビジネスコンサルティング株式会社(現 山田コンサルティンググループ株式会社)入社。事業再生コンサルティング業務に従事。
2013年
株式会社サムライインキュベート入社。シード期のスタートアップ投資やファンドの管理・運営業務を行う。
2017年
株式会社SmartHR入社
2018年
同社 CFO(最高財務責任者)就任
2023年
同社 取締役 監査等委員就任(現任)

大学4年のときに特に何も考えずに就職活動から手を引き、休学してふらふらしてしまったところから私のキャリアははじまりました。「新卒というプラチナチケットを逃した上に、同級生よりも遅れをとってしまった」という反動と、「レールから外れている以上いまさら型にはまらなくてもいいか」という開き直りの相反する2つの原体験がその後のキャリア選択に色濃く反映されていると思います。
現職のSmartHRでは、CFOとして資金調達や管理体制の構築、コーポレート部門の立ち上げ・組織づくりなどを担った後、CFOのサクセッションを経て現職の監査等委員に就いています。
公認会計士と一口に言いつつも活躍のフィールドは多様化している今の時代において、キャリアに悩む、特に若手の会計士の皆さんにとって何かのヒントになれれば嬉しいです。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

2007年に公認会計士試験に合格し、あらた監査法人(現在のPwC Japan有限責任監査法人)に入所しました。当時はJ-SOXや四半期レビューの導入により、監査業界は好景気で上昇傾向にあり、多くの会計士がファーストキャリアとして選ぶという単純な理由から監査法人を選びました。私は化学企業や製薬企業などの大手産業セクターを担当する部署に配属され、上場企業や外資系企業の監査クライアントでアソシエイトやインチャージとして経験を積みました。
その後、転職を決意するきっかけとなったのは2011年の東日本大震災でした。私が高校時代までの時期を過ごした故郷の宮城が大きな被害を受けたことを機に、仕事を通して社会の力になりたい、社会貢献に繋がる仕事をしたいと考えるようになりました。当時日本の経済の状況においても「この国は衰退の一途を辿ってしまうのではないか」という暗い雰囲気があったことから事業再生に興味を持ち、ご縁があった山田ビジネスコンサルティング(以下、YBC)に転職しました。YBCでは財務リストラクチャリングの案件をメインで担当しました。当時はの円高の影響もあり、為替リスクから苦境に陥るクライアントのプロジェクトに配属されることが多く、事業再編計画や返済計画の策定を行い、金融機関からの承認を得て、再生フェーズに進むという、監査法人時代には想像もしなかったキャリアを経験することができました。
余談ですが、実はYBCに入社する際には、仙台事業所の新設が検討されており、私は東京事業所で3か月の研修を受けた後、仙台事業所に配属される予定でした。東京で数多くの仕事を経験する中で、後に転職するまで異動の命令は下りませんでしたので、宮城への貢献の希望は叶わなかったのですが、今ではそれも私の現在に続くご縁だったのかと思っています。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

YBCを辞めてから1年ほど、フリーランスとして働く期間がありました。その時の業務内容は、主に決算サポートやUS GAAPのコンバージェンス、再生案件の財務デューデリジェンスなどでした。その傍ら、当時は現在のようにスタートアップという言葉が一般的ではありませんでしたが、リーマンショックの大きな影響を乗り越えてようやく、「会社を作るにはどうしたら良いのか」や「融資と投資の違いは何か」といった新しい領域で起業したいと考える人たちからの相談を受けるようにもなりました。そのためフリーランスを続けていくという選択肢もあったのですが、当時の私はまだ30歳と若く「この先の40年間、これでいいのだろうか」というキャリアへの疑問もありました。最終的には、これまでの経験の延長ではない、新たな分野での挑戦をしてみたいと考え、ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートという会社にご縁があり入社しました。当時は「スタートアップが1億円調達した」というだけでニュースになるほど、スタートアップにお金が集まる時代ではまだありませんでした。また、現在では会計士や投資銀行、PEファンド出身の人々が多くスタートアップへ転身されていますが、当時は財務や会計に詳しい人材がこの分野にはそこまで多くなく、比較的レアな人材でした。そのため、私がスタートアップ界隈に転身したのは非常に良いタイミングだったと思います。
実は、スタートアップの世界に進もうと思ったきっかけはもう1つあります。同じ時期に、中国でビジネスをしている中国の方とお話する機会がありました。当時の中国はまさに経済成長真っ盛りの時期で、彼らにとって「昨日より今日が良くなり、今日より明日が良くなることは当たり前」というような状況でした。そんな上昇気流の中で働く人々を非常に羨ましく感じました。一方、当時の東日本大震災後数年の日本では経済が先行き不透明な状況で、なかなか同じような経験をすることは難しい時代でしたが、急成長を志向し、これから盛り上がっていくであろうスタートアップの世界であれば同じような経験ができるのではないかと考えました。個人的には通常は一生のキャリアの中で人が目一杯働ける期間は20代〜50代くらいまでだと考えています。その貴重な時間をどこで何をして過ごすかは、年を重ねた時の人生の幸福度に大きく影響すると思っています。そのため、待遇は良いが刺激がない場所よりも、多少待遇が悪かったり不安定だったりしても、楽しくて刺激のある場所を選ぶことにしました。
その後、現在私が取締役を務める株式会社SmartHRに入社したのは、SmartHRの株主のベンチャーキャピタルからの紹介でした。投資先でCFO候補を探している会社を複数紹介していただいた中で、自分にとって馴染みのあるバックオフィスの効率化を図るサービス提供という課題にも共感しましたし、何よりも当時CEOだった宮田さんはじめマネジメント陣が作っている企業文化に強い魅力を感じSmartHRに入社を決めました。

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。