竹ケ原圭吾(たけがはらけいご) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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コインチェック株式会社

経理財務部

常務執行役員 CFO

竹ケ原 圭吾 たけがはら けいご

社会的なインパクトがある事業に専門家ということに囚われず関わっていきたい
リーダータイプ
リーダータイプ

1990年7月30日生まれ(34歳)
青森県出身 ・ 東京都在住
埼玉大学 経済学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

もともと他の会計士に比べて頭が良いとは思っていない。何か特別なスキルを持っているわけでもない。ハードの面ではこれといった強みは思い当たらないが、ソフト面でいえば、フットワークは多分すごく軽い方で、それが自分の強みになっていると思う。仕事で不明なことや自分の領域を超えることは知り合いにすぐ聞くし、思ったらすぐ行動するクセがついていて、知識の吸収やマインドの修正は早いほうだと思う―。知識の吸収については、内容そのものというよりはその領域の思考の勘所を知ることを重視し、ある領域について8割程度習熟したら次の領域に行こうと思うタイプだと思う。
フットワークが軽いことが直接仕事に関係するわけではないが、会社が属している業界は非常に環境の変化が激しいため、そういうスタンスでないとついていけないというのはあると思う。何もブロックチェーン業界だけに限った話ではないが、近年の社会や産業の構造はすごいスピードで変化していて、新しい技術や仕組みが既存のものをディスラプト(破壊)するインターバルは指数関数的に短縮化している。フットワークが軽いことはそのスピードについて行く上で重要な1つのスタンスだと思っている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

やはり米国NASDAQに上場を果たしたことである。
コインチェックは2018年に暗号資産の流出事件が発生し、大変な困難があった会社である。
当時、様々な上場準備会社を見ていたが、コインチェックの成長スピードは群を抜いていた。それだけに非常に悔やまれる出来事であった。事件後は、長い時間とお金をかけてセキュリティとガバナンスの強化を行った。
しばらくして、業界の発展と共に業績は回復したものの、メディアや世間の目は変わらず冷たかった。
私は懸命に働く会社のメンバーを近くで見ていた分、その状況に得も言えぬ憤りを感じていた。
そして、この状況を打開するのはIPO(新規株式公開)することだと思った。
IPOは人間で言うと成人式のような側面がある。IPOは強い事業とガバナンスを作った証であり、ファイナンス手段だけではなく会社の晴れ舞台として注目も集まる。
事件をきっかけに株主となったマネックスグループと共に、上場プロジェクトを始動させた。
2021年からは米国NASDAQへの上場を正式に目指し始め、英語漬けの毎日となった。2021年末にはコロナ禍のNYにも行った。プロジェクトには、複数の証券会社、弁護士事務所、会計士事務所等が関与し、最終的には100名を超える外部の専門家集団となった。
またマネックスグループの創業者である松本大さんも、グループのトップでありながら、本プロジェクトに尽力し、上場に関わるトップイシューをリードした。グローバルトップレベルのプロフェッショナルと一緒に働けたことは私にとって代えがたい財産である。
正直、プロジェクトは何度も壁にぶつかり、ノックアウトになりかけることもあった。
しかし、その都度、チームの上場させる強い信念、意志の力が突破口を開いていった。
2024年12月11日、無事NASDAQのオープニングベルを鳴らすことができた。
上場は一つの通過点に過ぎないが、今までの苦難の歴史を振り返ると、その夜飲んだ祝いのシャンパンは身体に沁みた。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査人時代にはいわゆる監査の「二重責任の原則」には悩むことが多かった。
クライアント(IPO準備会社であればなおさらであるが)は基本的にリソースが足りていない。その中で会計や内部統制の相談等を受けて回答していくうちに、本来であればクライアントがやるべき仕事をつい監査人の立場を超えてしてしまいそうな場面があった。そういう場面に当たる監査人は多いのではないだろうか。その方がクライアントには喜ばれ、仕事の達成感は得やすい。
しかし程度問題ではあるが、あまりそれをし過ぎるとクライアントの内部統制に対する意識が薄れて最終的には不備が発生する可能性もある。
心の持ち方の話かも知れないが、クライアントが自ら内部統制を構築できるように上手く誘導することが必要であり、それができるのが本来的に優れた監査人だと思う。ただし最初からそういう風になれるものではなく、最初はがむしゃらに顧客のためにできることはないかを考えるクライアントファーストな視点が必要だと思う。
この葛藤をどう乗り越えたかという質問に対しては、事業会社に転職したことで開放されてしまったが、監査人時代は常に葛藤していた。

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