市原直通(いちはらなおと) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

EY新日本有限責任監査法人

アシュアランスイノベーション本部AIラボ 副部長

パートナー

市原 直通 いちはら なおと

機械学習などの"テクノロジー×監査"でDigital Auditの未来を切り拓く
プロデューサータイプ
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1980年1月24日生まれ(40歳)
神奈川県出身 ・ 東京都在住
東京大学大学院 経済学研究科 卒業

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7人生の目的と公認会計士という資格

私の人生の目的は不正会計のない世界の構築です。財務報告に不正や誤謬のリスクがあるから監査法人の存在意義があるのだと思いますが監査で完全にリスクがおさえられるわけではありません。監査の制度や方法論に起因する監査の限界が、社会的な期待に応える足かせになっており、今後さらに社会的な期待が高まると、そういった期待に応えるためには全く違ったアプローチが必要になるのではないかと感じています。そもそも財務報告の作成主体が不正を働くインセンティブがないような制度設計も、テクノロジーが活用できる今の時代であれば可能だと思います。Uberが世界のいくつかの都市でタクシー産業の在り方を変えたように、テクノロジーを利用して不正会計がそもそも起こりえないような仕組みの資本市場を構築できたら面白いなと思っています。そんな時代になったら公認会計士は不要になるのか、というとそんなことはなく財務・会計データがより利用しやすくなり、その分析や活用のエキスパートに対するニーズはより高まるのだと思います。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

まず現在取り組んでいる会計仕訳の異常検知のグローバル展開を成し遂げたいです。EYでは世界全体で約5万の監査チームで仕訳データを対象としたデータアナリティクスを導入しておりますが、会計仕訳の異常検知も数万チームが使えるようなスケールのプラットフォームの構築やオペレーション体制の確立を目指しています。またクライアントのERPシステムと接続し日次で仕訳を取り込み、異常検知のアルゴリズムを走らせることで、翌日には異常検知の通知がチームに届くような仕組みを完成させたいです。
我々のこういった取り組みはエンジニアの確保が重要になってきますが、監査法人がエンジニアを募集しているというイメージがないためか、採用に非常に苦労しています。エンジニアが働きたいと思えるような、IT企業に見劣りしないような環境を整え、また知名度を上げていく、ということも大きな課題だと思っています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

キャリアを模索する会計士の方へ
あまり戦略的に考えてキャリアを形成してきたわけではないため参考になるようなアドバイスはできませんが、社会のニーズと自分のやりたいこと、自分のできることがリンクするような業務ができるよう、自分は何をしたいのか、そのためにどうすればいいのかということを日ごろから意識する、というのは重要かもしれません。また一方で目先の作業や環境だけ見て自分のやりたいことかどうかを判断してしまわずに大局的に考えることも大事だと思います。イソップ寓話に同じ作業を「レンガを積んでいる」と捉える人、「壁を作っている」と捉える人、「大聖堂を建築している」と捉える人ではモチベーションが違うという話がありますが、高い視座で今の業務を捉えると吸収できるものが変わり、同じ経験でもキャリアパスへの生かし方も変わってくるかと思います。

会計士受験生の方へ
合格するかどうかわからない中で社会から半ば隔絶した形で受験勉強を続けるのは精神的に大変なことだと思います。最近はAIによって会計士の仕事が代替されてしまうので、将来性がないのではないかというような言説も出ていますが、監査業界の大勢の見方は正反対です。書類のチェックなどの単純作業などは自動化される一方で会計データの分析基盤の整備が進み、データ分析中心の監査の時代が到来することで会計士も会計データアナリストというような役割になっていき「監査人はこれから、今までになくエキサイティングな仕事になる」という声もあります。ぜひ希望をもって受験勉強を頑張ってください。

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