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株式会社フォーデジット

CFO

冨來 美穂子 とみき みほこ

CFOが果たす役割は会社のためにできることすべて。公認会計士であることに誇りを持ちつつ“いい会社を創る”
リーダータイプ
リーダータイプ

1965年6月13日生まれ(58歳)
石川県出身 ・ 東京都在住
お茶の水女子大学 理学部物理学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

前項の通り、今の私の仕事は、“いい会社を創る”ことだと思っている。そのためには、事業を知り、人を知り、社外を知り、事業をとりまく環境を知り、自分がやったほうがよいことは何でもし、会社の組織風土は重んじても、会社や業界の既成概念にとらわれず仕事をすべきだと思っている。会社を守るためにリスクヘッジもするが、リスクをとってでも前に進めることが必要なときもある。

自分の強みは、理解力と協調性があること、そして、人に興味があるということではないかと思っている。特に突出したものがあるわけではないが、人とかかわることが好きなのは役にたっていると思う。だから、いろんな人と接して、いろんなことにチャレンジしていける。領域や定義がない仕事だから、こういう面は役にたっていると思う。そして、前述したような縁を繋いでいける。

また、会計士としての知識、経験は役にたっている。会計士の受験科目は幅が広く様々な方面に知識があるので、いろいろな視点から物事を考えられるし、様々な方面の人とそれなりに話ができる。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

大きくても小さくても目標を達成したとき、そして、みんなの気持ちが一瞬でも一つになったときに、自分の気持ちが満たされるように思う。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

自分のキャリアを考えるとき、公認会計士という資格に縛られることがあったように思う。リクルートを退職してから会計士になるまでにそれなりの年月がかかったこともあり、会計士になってからは、会計とは関係ない職業を選択してはいけないような思いがあった。逆に言えば、会計の世界で生きてこれたので、それ以外に自分ができることを探さずに済んだのかもしれない。そしてまた、会計士になっていなければ、会計の世界で仕事がしたいと思ってもできなかったかもしれない。ただ、これは時間とともに解決する問題だと思っている。会計の世界でやりたいだけやって、その上で違う職業につきたい気持ちがあれば、その時は選択できると思う。いつまで次を追い求めるのかという声が聞こえてきそうですが。

もう一つ、当然のことではあるが、不正はできない。事業会社にいると悩む事象に出くわす。監査法人の時のように、正しいことを正しいというだけでは仕事にならない。いかに生きてるリアルな数字という実態あるものに理論を反映し、周りに納得してもらうかが大切になる。

事業会社にいて正しいことを主張すると、「あなたはどこの人ですか。会社の人ですか。監査法人の人ですか?」と言われることがある。当然、「会社の人」である。会社の人として、胸を張って堂々と、間違っていることは間違っていると言えば良い。こう書くと当たり前のことと思われるかもしれないが、これが言うほど簡単ではないというのが実感である。だが、自分が会計士だからという思いが背中を押してくれる。

不正や誤謬は大小の問題ではない。例え小さなことであっても間違った選択をすると、どんどんそれに飲み込まれていくのではないかと思っている。そして、いつか大きな問題になる。大きな問題にならなくとも、そのように看過していく会社の体制は、少しずつ会社を害していく。会社にとって、決していい結果をもたらさない。公認会計士であることに誇りをもって、心の支えにしているからこそ、できることがある。だからこそ、そこは譲れない。

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