嶋田敬子(しまだのりこ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ユーザベース

常勤監査役

嶋田 敬子 しまだ のりこ

若手女性監査役として業務改善に取り組む。取締役や従業員と信頼関係を築くコミュニケーション力が何よりも大切
アイディアマンタイプ
アイディアマンタイプ

1980年9月18日生まれ(43歳)
京都府出身 ・ 東京都在住
同志社大学 商学部商学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

①目標志向

ヒトよりもコト(目標)に集中する事は、監査という目に見えない業務を全うする上で、自分の強みだと思う。目の前の人に厳しい内容を伝える役割にいるので、目の前のヒトの心情や事情に配慮していると、本来達成したかったコトへの優先順位が下がって、結果として、改善が必要な事が放置される事になる。達成すべきコトに集中してしまう性格は、監査役という仕事を行う上では強みに変換できていると思う。

②コミュニケーション

人と話すこと、難しいことを分かりやすく説明することは、たくさんの人が興味関心を持つことが難しい“リスク”や“管理”といった、専門外の人からしたら耳をふさぎたくなるような事について、分かってもらうためにコミュニケーションをとることを厭わない事は、強みが生きている。また、単に一方通行の説明ではなく、「こういう状態だったらいいよね」というアイデアに命を吹き込んで、実行に持っていくためにもコミュニケーション能力は生かせている(と信じたい)。

③達成欲

“リスク”や“管理”というのは、問題があっても、すぐに対処しないといけないものでない事が多い。そのために、「やらないといけないけど、できてない」という、夏休みの宿題を抱えた子ども状態の事案がたくさん出てくる。ただ私は、約束された事を守ることとやり切る事については、(状況が変わらない限り)強いこだわりをもっていて、しっかりフォローアップする。2年以上追いかけて、同じ事を司教の布教活動のように言い続ける事について、さほど負担に思わないという強みは業務に生かせている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

マザーズ上場審査が通った時。証券市場に船出するのに必要な社内の体制が整っていない部分があり、審査の過程で体制の再整備が必要だった。一般の投資家を守るという役割で会社にいるので、「年金で暮らしているおじいちゃん、おばあちゃんのお金を安心して株式投資に使えるよう、会社に信用を与えるにはどうしたら良いのか?まだ体制的に早熟なんじゃないのか」という気持ちと、「今いる会社は人も良くて好きだし、今後も成長して欲しいので早く証券市場に船出してほしい」という気持ちがずっと葛藤していて、その緊張感から解放された時に「本当に監査をやりきって良かった」と思えた。普段は、上記ほど大きな変化はないけれども、改善を促した事項が良くなっている時は、やりがいを感じる。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査法人時代は、過去の数字だけみていて、未来を作っていけていないのではないか、という悩みをずっと持っていた。

「過去の数字の端数をどれだけ正しく修正したところで、未来と関係ないんじゃないだろうか!?」と。
でも、過去の数字を見ることが会計士の仕事ではなく(仕事の一部ではあるけれど)、会社の数字をコミュニケーションツールとして、投資家と会社の信頼関係を結ぶ事が本質的な仕事であり、その信頼関係あってこそ、会社も投資家も未来に投資できるだと気づいた事で、悩みは解消された。

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