植西祐介(うえにしゆうすけ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社プレースホルダ

取締役CFO

植西 祐介 うえにし ゆうすけ

小さな意思決定の中に大きな意思決定への連続がある
研究者タイプ
研究者タイプ

1985年2月23日生まれ(34歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
一橋大学 商学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私自身、純粋な会計士としての経験が2~3年程度ですので偉そうなことは言えない立場ですが、会計士は素晴らしい資格だと信じています。事業会社から始まったキャリアだからこそ、会計士という資格を仕事も続けながら取るための大変な苦労もしましたし、資格取得後での選択肢の広がりも実際に痛感しました。限りある人生のリソースを、勉強というたった一つの目的に費やす経験も、一生に1度もない人が大半ですし、それ自体が素晴らしいことだと思います。
そういう意味で、私が感じる会計士の意味は、「現状の環境から外の世界に目を向けて自分の選択肢を広げる大切さ」、「努力をすることと成果を得ることのシンプルな対価関係の世界を知ること」でした。要は、何かを得たいならば努力をする必要があって、行動と努力をすれば得られるけれども、何もしないならば何も得られない、ということを教えてくれました。さらに加えるならば、専門性を高めることの楽しさを知ったことも大切なインサイトで、ある領域に突き詰めた時に初めて得られる独特の感覚や景色があるのだとも感じました。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

まず現時点では、今の会社を成長させ、より多くの子ども達に新しい体験を得られる機会を提供することで、20~30年後の仕事や社会の在り方を変えるための手助けをしたいです。それと、会社のメンバーが自信・誇りを持って働けるような制度や環境作りをしていきたいと思っています。
また、より長期的な視点で考えると、コーポレート業務や部門の在り方自体にイノベーションを起こすための行動をしていきたいです。ホワイトカラーの仕事はパフォーマンスに対して給与が高いというギャップは昔から存在しますが、この構造自体が今は破壊されつつあるなと感じます。経理や人事労務領域では急速にAI/ロボティクスが進んでおり、一つの領域での中途半端な専門性では通用しない世界になっています。そうすると個人個人のソリューションとしては、①圧倒的専門性を磨くか、②専門性を一部持ちつつも領域を圧倒的に広げるか、の二択だと感じます。
個人的には、②の方が進むべき方向性としてはやりやすいと感じており、なぜなら、大体の管理業務の仕事はベースとなる思考法や意識を横展開すればある程度のパフォーマンスを出せるからです。例えば、事業企画としてビジネススキームの枠組みを進める時と、購買/SCM担当として仕入先交渉をする場面は原則的には似通っており、経済性/価格ロジックや心理的交渉術を用いて検討するというスキル・思考法は共通で、単に部署や立場が違うだけです。人事労務として評価制度を作る時と、経営企画として予算計画を作る時も、大元を辿ればミッション・コアバリューを理解して、それを制度に落とし込むか事業計画に落としむかの違いしかなく、目的や大上段からトップダウンで考える力があればどちらもできます。
こういった発揮の仕方は、私自身は様々な立場、部署での経験があるから多少実現できている話なのですが、個人個人が経験をしないと実現できないということでもないので、組織ノウハウとして意識的に作り出せる仕掛け・仕組み作りを今後していく必要性があると感じています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

純粋な会計士経験も少ないので偉そうなことは言えませんが…。
会計士の仕事柄の“あるある“かも知れませんが、複数クライアントを担当に持つことも多いので、何か特定の製品やサービスのファンになるという傾向になりにくいような気がします。つまり、キャリア選定方法としても、職務内容やポジションベースで考えることが多く、「FASやM&Aをやりたい」「CFOになりたい」「監査法人に残ってパートナーになりたい」「独立したい」というような考え方が主流ではないかと思います。
ただ、私としては今後の会計士のバリューを高めていくためには、会社自体や製品・サービスを好きになることが大切だと思っています。会計士は転職市場でそれなりに価値もありますし、仕事に困ることが少ない分、逆に一つの会社にコミットメントする必然性が構造的に小さくなります。ただ、好きな会社に思いっきりコミットメントした時にだけ得られる特別な新しい世界や視野があるというのは事業会社の経験から感じることですし、それ自体が好循環を生み出し、次のキャリアをさらに高めるきっかけになると思います。
思い切って外の世界に出てみるのは大切なことなので、キャリアプランも大事ですが自分の好きなもの・夢中になれるもの探しも、次のステージ選びの軸の一つとして考えてみて良いかと思います。

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