植西祐介(うえにしゆうすけ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社プレースホルダ

取締役CFO

植西 祐介 うえにし ゆうすけ

小さな意思決定の中に大きな意思決定への連続がある
研究者タイプ
研究者タイプ

1985年2月23日生まれ(34歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
一橋大学 商学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

スキル・経験という意味では、大企業での経営企画・事業管理の経験、監査法人での監査・財務経験、戦略コンサルティングファームでの経験、のハイブリッドということになりますが、強みなのかは分かりませんが、常に意識しているのは「小さなことでも常に頭を回すことを忘れず、脳みそが溶けるほど考える」ことだと思っています。
経営サイドとして職務をしているとどうしても些細なことは放任したりしがちですが、私の場合は、むしろ小さな意思決定の中に大きな意思決定への連続があると信じています。細部に神は宿ると言いますが、意思決定量としては小さなものの方が圧倒的に数が多くケースバリュエーションも多く、それを一つ一つ丁寧に考えを巡らせロジックを通し、時には超速で意思決定をする、ということを繰り返していけば必然と質の高い決断が日常場面でもでき、その延長線上にあるより大きな決断を小さな決断と同じ判断軸でできるようになるということです。
なのでメンバーから小さな相談を受けるときなども、できるだけ一緒に考えることを放棄せず、その思考過程を伝え・見える化することで将来的な質の向上を意識しています。コーポレート部門のチームメンバーは私の議論に付き合わされることも多いので慣れていないと結構大変だとは思います(笑)。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

価値観自体が大きく動いたという経験は最近は少ないですが、現在の仕事で言うと、テーマパークという大きなモノづくりをしていて、そこにでき上がったものに対して実際に家族が楽しんでくれている姿を店舗で見られるだけでも純粋に嬉しいと感じます。今の会社で働く理由の一つに、自分の子どもも含めて子ども達に何かきっかけとなるものを一つでも多く与えたいという思いがあります。ですので、それが多少のインパクトを与えられれば素晴らしいことだと思って毎日仕事に取り組んでいます。会計士の仕事をしている時はエンドユーザーまで考えることは少ないので、今はそのシンプルな喜びを肌で感じられることには日々感謝しています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

クライアントとの距離の遠さが一番の悩みでした。私自身が本来は現場重視の人間なので、監査を行っているときは財務数値だけを見て正しいか正しくないかの意見を言うこと自体、会社のためになっているのだろうかと深く悩んでいました。専門性の高い仕事をしていることには誇りを持って業務遂行していましたが、財務経理部門とのコミュニケーションがメインなので、会社の中でも経営現場から遠い位置にいる部署の人たちと話していて、更にその裏にいる監査人はどれだけ離れているのかという遠さにジレンマを感じていました。
これ自体は監査人としての職務の性質なので構造的に克服できない問題であり、私個人としても完全に克服できた訳ではありません。ただ、個人としてクライアントとコミュニケーションを取る際は、できるだけ数値結果だけではなく内部プロセス・効率化の視点を持って意見を言うようにしていました。財務数値の修正事項への意見を言うとき、数値を修正してもらうだけではなく、なぜそれが間違っていてプロセス上のどこで起こったかまでも追加ヒアリングし、それを翌期にも発生しないようにどう解決すればいいのかを議論するという部分まで昇華させようとしていました。
今、事業会社に戻ってから改めて強く感じることは、経理財務部門も会社を支える一つの重要な部門の一つであるということです。ですので、経理財務部門とのコミュニケーションを通して会計機能を強化していくことで会社の成長の一助を担うことができると再確認できたことは、監査法人時代に感じていたジレンマの解消にもつながりました。

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