小野宗則(おのむねのり) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

リゾルトパートナーズ株式会社 他

代表

小野 宗則 おの むねのり

会計士と中小企業との懸け橋となり日本を盛り上げる
開拓者タイプ
開拓者タイプ

1989年4月28日生まれ(35歳)
大阪府出身 ・ 神奈川県在住
大阪市立大学経済学部(現:大阪公立大学)

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

 過酷な環境に身を置くチャレンジ精神が私の強みである。不器用ながらも、ひたすらチャレンジし続けたおかげでここまでやって来られたと考えている。海外赴任したり、ファンドに転職したりと、自分の成長できる、より過酷な環境を常に目指しながら生きてきた。リゾルトグループの創業も、このチャレンジ精神を体現したものだと思う。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

 駐在初日にバンコクの地に降り立った時の衝撃は今でも忘れない。高層ビルやマンションが林立し急速に近代化が進んでいるバンコクを見て、東南アジア諸国の勢いや可能性を感じた。それと同時に、自分の生まれ故郷である日本への焦りや危機意識も強く感じた。日本は、経済発展していながらも、街は清潔で、治安も良く、自然にも恵まれていて、食べ物も美味しい。一方で、東南アジアのような勢いや可能性はあまり感じられず、むしろ停滞感や閉塞感すら私は感じていた。その停滞感や閉塞感が日本への焦りや危機意識に結び付いたのだが、それはやがて日本や日本のビジネス・企業を変えたいという気持ちにも変わっていった。会計という枠だけでなく、会計を通じて、幅広い視点や角度から企業を変えたいと思ったのである。日本に帰国してすぐにPEファンドに転職することを決めた。
 PEファンドでの業務も驚きの連続であった。営業や人事制度の仕組みが無いことは勿論のこと、未だにファックスを使用し、会計ソフトやホームページすらない会社が多く存在していたからである。コロナ禍でDXや生産性向上という言葉が大企業を中心に広がりつつあった当時に、それらの言葉とは無縁の会社が存在する事実に驚いた。
 国内企業の99.7%はいわゆる「中小企業」と言われている。また、その中小企業の生産性は、大企業の4割程度とも言われている。ファンド時代に目の当たりにした中小企業の実情を見て、日本の停滞感や閉塞感を変えるきっかけが、中小企業にあるのではという想いに至った。2024年1月にリゾルトパートナーズ株式会社を創業することとした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

 監査法人に入社して最初のうちは、土日返上で無我夢中で働き、非常に濃い時間を過ごした。4年目になり、業務にも慣れてきた頃である。自分のなりたい姿と現状のギャップに悩んだ。
 監査手続の厳格化や業務の標準化が急速に進んでいる監査業界において、業務の自由度が徐々に無くなっており、自分自身のアイデンティティや存在価値を見出しづらくなっていた。経営者の良き理解者・伴走者として変化を起こせる人間になりたいという想いで会計士を志したものの、監査法人では組織の歯車として働き、個性を奪われているような気がしたのである。会計士受験生時代の想いをこのままでは実現できないと考え、海外赴任にもチャンレジし、ファンドにも転職した。
 バンコク時代には、アドバイザリープロジェクトにも関与でき、監査とは違う立場で企業の変革に携われることができた。ファンド時代には、会計という枠を超えて、企業の変革に携われることができた。少しずつではあるが、会計士受験生時代になりたかった姿に近づくことができていると思う。

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。