辻さちえ(つじさちえ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

「不正・不祥事」が生じない組織作りをサポート。強く、ポジティブに、そしてしなやかに駆け抜ける女性会計士

辻 さちえ

つじ さちえ

生年月日
1972年4月23日(46歳)
所属企業
株式会社エスプラス
所属部署
役職
代表取締役
最終学歴
大阪大学 経済学部 経済学科 卒業
出身地
大阪府
現住所
東京都
4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

比較的長い期間監査法人に在籍し、会計監査、アドバイザリー共に10年近く経験をしていることで、様々な規模、業種、業務について経験・知見があることだと思う。それゆえ、スタートアップから大企業までその企業の方の状況に合わせて、業務のご提案をできる点につながっているように思う。

後は、女性であること。これが結構な強みになっていると思う。残念ながら仕事を続けている女性公認会計士の割合は、全体の14%とかなり少数である。このため例えば座談会やインタビューなどのお仕事で「女性公認会計士のお話を聞きたい」といったことでお仕事となる機会が結構多い。セミナーのお仕事を多く頂けるのもそのように露出をする機会が多いためと思われる。このように頂いたチャンスは有難くお引き受けし、そこで、先方の期待を超えるお仕事を確実に行い、真のプロフェッショナルとしての能力を認めて頂けるように努めている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

今から15年ほど前、期末監査の真っただ中に会計不正を発見したこと。不正は誰も幸せにしないということを心に刻んだ瞬間。その時の経験と思いがあるからこそ、内部統制や不正防止ということは「建前でない」とはっきり言いきることができる。不正を起こそうという思いに至らない組織とはどのような組織か、時代と共に組織の在り方や雇用の在り方、働き方が変わってくる中、常に考えながら仕事をしている。

もう一つは、東日本大震災後、東北の復興工事の購買プロセス設計の仕事をした際、津波で大きな被害を受けた宮城県の女川、石巻、岩手県の田老の現場で仕事をしたこと。大震災の被害を目の当たりにしてなんともいえぬ無力感も覚えながらも、公認会計士という資格を活かした復興支援でできることをしっかりとやり抜こうという強い思いで行った仕事であった。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

耳が痛いことを「伝えるべきか」「伝えるとしたら何をどのような順番で伝えるか」という点は常に悩ましい。
まず、「伝えるべきかどうか」についていうと、企業、そこに働く人々はいろいろな事情、背景があって「現状」がある。ただ、それが外からみると改善すべき、又はやめるべきと考えられるとき、その時分の考えは本当に正しいのかと考えてしまう。これについては、日々悩み回答を出していくことだと考え、試行錯誤しながら、クライアントの皆さんに鍛えて頂きながら経験を積むことで乗り越えてきた(又は乗り越え続けている)と思う。また、一人よがりにならないよう、信頼できる会計士仲間とディスカッションをして頭を整理することも大切だと思っている。特に独立した後は、私の考え、主張にたいして組織的に検証をしてくれる人はいないことになる。このため、特に会計士仲間とのネットワークが重要だと感じている。
次に「どこまでその順番に伝えるか」については、自主的に色々勉強をした。行動経済学、心理学、コミュニケーション関係の書籍をずいぶん読んだように思う。古典からHOW-TO本までヒントとなるものがたくさんあった。これらの知識とそれから多くの場数を経験することで乗り越えてきたのではないか。そして、できるだけポジティブに伝えること、前向きな提案にすること、それを心がけている。

それから、もう15年以上前になるが、シニアスタッフからマネージャーになるころ、心身ともに疲れてしまって体調を崩した時期。仕事への向き合い方が間違っているのではないかと思い悩んだ時期がある。ちょうど外科的な手術をすることになり、それと合わせて1か月休職をとり、ゆっくり体を休めて回復させた。この時期の経験があることで「心身ともにつらい」という状況をよく理解ができるようになり、自分自身の、そして一緒に働くチームメンバーの健康にも気を配るようになった。

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