三浦伸太郎(みうらしんたろう) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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邑南町役場

邑南町しごとづくりセンター(おおなんBiz)

センター長

三浦 伸太郎 みうら しんたろう

「非」公認会計士として歩む自分の進むべき道。少しでも多くのアウトプットを社会に還元していく
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1979年6月17日生まれ(44歳)
愛知県出身 ・ 島根県在住
グロービス経営大学院大学 卒業

冒険家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 4.3%

自分の意見を持っていて行動的。
仕事に対して積極性を持って取り組むと同時に、チャレンジングなことを好む傾向にある。
また想像力が豊かで新しいことに対して好奇心盛んなため、既存のルールに固執せず様々な意見や考えに耳を傾けることができる。
あまり計画立てて行動するタイプでなく、注意力が散漫になりがちで、気分に仕事ぶりが左右されることも。
社交的で共感能力も高いため、周囲と協調することができる。

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1キャリアサマリー
2005年11月
あずさ監査法人(現 有限責任 あずさ監査法人)名古屋事務所入所
2010年4月
ワタナベコメディスクール放送作家総合コース入学
2011年3月
ワタナベコメディスクール放送作家総合コース卒業
2014年3月
あずさ監査法人退所
2014年4月
三浦伸太郎公認会計士事務所開業
2014年7月
ジョブちぇん株式会社設立
2015年4月
グロービス経営大学院大学入学
2017年7月
全国公募でおおなんBizセンター長に選ばれる
2017年9月
ジョブちぇん株式会社廃業
2017年10月
おおなんBizセンター長就任
2018年3月
グロービス経営大学院大学卒業(経営学修士取得)
現在に至る

小学3年時より親の株式投資に興味を持ち始め、ファミコンで株式投資について学ぶ。獣医師の父のもとに生まれながらも、自身は犬と猫が苦手であったため、親の後は継げないだろうと幼少期から諦めていた。高校時代にはアパレルショップを開業することを夢見ていたが、自分にとって一番興味のある分野が経営や株式投資であることに気づき、一念発起して会計士試験に挑戦し始める。

2005年にあずさ監査法人に入所し、金商法監査、会社法監査を中心に、IPO業務、包括外部監査、私学助成法監査など幅広い業種の監査に従事。社外活動として、公認会計士協会士補会東海会幹事、公認会計士協会愛知県会役員を歴任。2014年に監査法人を退職し、同年7月にレンタルスペース運営や起業家支援を中心とした業務を行う株式会社を設立し、経営者となる。

2014年7~8月にかけてオレゴン州ポートランドにて生き方・働き方のインタビューを敢行し、自らの生き方・働き方について改めて見つめなおす。2015年からは、MBA取得を目指し大学院生となり、経営者、会計事務所としての業務と3足のわらじを履き始める。

2016年7月に現在の師匠にあたる小出宗昭氏の著書『地元の小さな会社から「稼ぐ力」を掘り起こすワンストップ・コンサルティングの実践』と出会い、f-Biz(中小企業の経営相談や起業支援を目的に富士市が開設した「富士市産業支援センター」の略)モデルへの強いあこがれを抱くようになる。2017年7月におおなんBizセンター長に全国公募で選ばれ、同年10月より晴れてf-Bizモデルのセンター長として歩み始める。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

2005年にあずさ監査法人名古屋事務所に入所し、金商法監査、会社法監査を中心に、IPO業務、包括外部監査などに幅広く従事。会計士試験受験を通じて自分自身が監査や財務諸表論のような会計理論よりも経営学が大好きなのだと気付いた。

だが、会計士試験を突破するうえでは、配点の低い一選択科目に過ぎない経営学の勉強には時間をかけられず、いつかは経営学を学びたいという悶々とした想いを抱え続けたまま監査法人でのキャリアをスタートさせた。

新人時代にとある現場のセカンドインチャージを任されたが、そのクライアントは後に不適切な会計処理で問題になってしまった。当時は新人で現預金や借入金などの科目を担当していただけで、問題となった処理に関わる科目は他の上司たちの担当であったため私自身のアウトプットに非があったわけではないが、名刺交換したクライアントの従業員の方が容疑者として報道されるのを目にした時は大変なショックだった。

入社3年目に会社法監査のインチャージを任されると、翌年には東証一部上場企業の金商法・会社法監査のインチャージを担当するようになり監査一巡のプロセスをハンドリングしていく経験を積むことができた。入社4年目までには税金・税効果も含めすべての勘定科目に対して監査手続をすることもできたため、監査法人で経験できることについて深さはまだまだではあったものの一通り経験して一区切りついた感触を得た。

その後、様々なクライアントの業務に従事させていただく中で気が付いたのは、上場企業や大規模な会社ほど自前で多くのことをできてしまうので、中小企業の方が私たち会計士の指導や助言などがより必要なのだということであった。

しかし、監査法人の内部で評価されるのはビッグクライアントの業務に携わり監査契約を継続したうえで監査品質を向上させていくことの方であり、監査法人が受け取る報酬も当然ビッグクライアントからの方が多いのである。

個人的には中小企業相手の方が、自分の知見で役に立てることが多いのでやりがいは断然あると思いながらも、中小よりも大企業が前提の監査法人という組織と自分個人がマッチしていないという違和感を抱くようになっていった。

そもそも監査法人から見た中小企業は、日本全体の企業群の中でみれば決して小さくはなくむしろ大きい方なわけで、名もなき小さなチャレンジャーこそ本当に困っている人たちではないのかと気が付けるようになっていった。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

現在は、おおなんBizという公的な中小企業支援機関のセンター長として従事している。おおなんBizを含む全国各地のご当地ビズは、通称「ビズ・モデル」と言われる。10年前にスタートし、現在は全国約20の地方自治体が導入し、導入を検討中の自治体も増えている。ビズ・モデルの中小企業支援においては、「カネより知恵を出して“流れを変える”」、「面談重視“1時間1本勝負”」、「問題点より“いいところ探し”」が大きなポイントになっている。

センター長は30代から50代が多く、前職のキャリアはバラエティに富んでいる。私の場合は、たまたま公認会計士という資格を持っているが、「資格よりもビジネスセンス」という観点で全国公募した中から選ばれている。

1時間という人間の集中力の限界の中で、特に傾聴することによって、問題点の指摘よりも、むしろ本人が気付いていないセールスポイントを発見していく。それをベースにしながら、具体的に生かす方向性を決める知恵を出していこうとするモデルである。

中小企業は、ヒト・モノ・カネのすべてに課題を抱えている場合が多い。その中で中小企業の売上を上げていくことにコミットし、知恵を絞ってお金をかけなくてもできる打ち手を考え、小さなイノベーションを起こしていくのが我々の仕事である。

このように経営相談に応じる経営コンサルタントとしての業務が主たる仕事だが、おおなんBizセンター長は、この組織の経営者としての役割もあるため、相談件数の増加のためのPR、セミナーの企画・運営、各連携機関との折衝、視察対応なども担当している。

この他にも起業セミナーの講師、『しごとバー』のゲストバーテンダー、自治体から依頼を受けての講演、地元ケーブルテレビでのレギュラーコーナー担当、マーケティング講師など、さまざまな仕事を行ってきた。

セミナーの企画・運営においては、おおなんBizチャレンジセミナーとして藻谷浩介を招聘し、藻谷氏の講演の中で掛け合いを演じることもできた。視察も大小さまざまではあるが、現公明党幹事長の斉藤鉄夫先生にも視察していただき、おおなんBizの取り組みについてプレゼンし、斉藤先生からの質問にお答えするなど貴重な経験ができている。地方創生大臣との意見交換も行うことができ、はじめてのことばかりだが新しくチャレンジングで貴重な経験ができている。

Bizモデルのセンター長は全国公募で選ばれるが、約100~400名の応募者を書類審査でふるいにかけ5人にしぼった後で最終審査を行って選出している。特徴的なのは、学者や資格持ちが選ぶのではなく、地域の事業者が実際に相談したいことを候補者にぶつけて一番相談したいと思える人を選んでいる。

年収1,200万円の単年度契約という契約形態も特徴的である。あたかもプロ野球の助っ人外国人のように初年度から活躍できなければいきなりクビになってしまうことさえ覚悟しなければならない厳しいものである。だが、だからこそプロとしての厳しさと向き合って仕事ができているのかもしれない。

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