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邑南町役場

邑南町しごとづくりセンター(おおなんBiz)

センター長

三浦 伸太郎 みうら しんたろう

「非」公認会計士として歩む自分の進むべき道。少しでも多くのアウトプットを社会に還元していく
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1979年6月17日生まれ(40歳)
愛知県出身 ・ 島根県在住
グロービス経営大学院大学 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私の人生の目的は、三浦伸太郎という人間がこの世に生を受けたことによって、少しでも多くのアウトプットを社会に還元できた状態を作って死ぬことである。現代では、ビジネスパーソンの機会の格差が拡大する一方だと感じるが、公認会計士の資格があるだけで機会を得やすくなることがあると感じており、この点は大いに積極活用していきたいところである。

人生の目的がある中で、生活費を稼げなくなったら目的達成する前にゲームオーバーになりかねないのは誰でも同じわけだが、公認会計という資格を保持していることが、保険として非常に効き目があるという点は大いに意識している。

つまり、最悪、公認会計士の資格を活用し、公認会計士のスタンダードな業務をする働き方に戻れば生活をしていくうえで困らない可能性が高いため、このような手段を持ちえない他のビジネスパーソンと比較して、圧倒的に自分のやりたいことへのチャレンジをしやすい状況を作り出せているのだといえる。

公認会計士の資格があれば社会に多くのアウトプットを還元できるわけではないが、公認会計士試験で自ら考え合格に至ったプロセスや監査法人での経験から得たものは人生の目的を果たすうえで非常に有用だと感じている。

1年でも早く合格するという目的に対して目的志向を徹底し、手段が目的化していないか自分を俯瞰できるようになったのが会計士試験で得た最も大きなものだった気がする。もちろん、毎日努力し続けるという姿勢も他の受験生たちの姿勢から学んで自分のものにすることができた。
監査法人でも全体像を俯瞰して比較・分析する能力を高めることができた。これは、社会に横たわっている課題を発見したり、自分なりの問いを立てたり、その問いに対して立てた仮説を検証するプロセスを繰り返していくうえで非常に役立つ能力だと確信している。これは、公認会計士という資格があったからこそ培ってくることのできた能力だと断言できる。

一方で、ビジネスの最前線で個別具体的に解決を図るべく行動したり、トレンドを読んで適応していったりする能力は、監査法人に勤務していた時には高めることができなかったと自省するところだ。個別具体的な行動をできるか否かが社会にアウトプットを出せるか否かを決める最大の要素であると感じるし、環境変化の激しい現代においてはトレンドへの適応力も極めて重要な要素だと感じている。

ゆえに、監査法人退職後にグロービス経営大学院で経営学を学び経営学修士(MBA)を取得し、最も泥臭いビジネスの最前線だと実感できる中小企業の現場に戦いの場を移して総合格闘技で勝負し始めたのが今の私である。

今後は、ビジネスセンス、コミュニケーション能力をさらに磨き上げることで、公認会計士が社会から期待されてきた役割だけではなく、自ら感度の良い問いを立てて解決していけるような、公認会計士の枠に収まらない「非」公認会計士として1つのロールモデルをつくりあげていくつもりだ。

私がビジネスの最前線で活躍し、新しい価値を生み出すことによって、頭脳明晰だが自信がなかったり行動力がなかったりして歩みを止めている同業者たちをビジネスの最前線に引きずり出す役割も果たすことを通じて、私1人の直接的なアウトプットにこだわり過ぎずに間接的な影響から生まれるものも含めてより多くのアウトプットを社会に残していくことを人生の目的として成し遂げていきたい。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

私が成し遂げたいのは、公認会計士の能力がもっといろいろな分野・状況で発揮される社会に変革していくことだ。会計士試験の受験生時代、監査法人時代を通じて感じたのは、周囲に頭の良い人がたくさん集まっていてすごいなーということだった。

一方で、ここまで同じところにそのような人たちを集めておくのは社会的・経済的には損失なのではないかと感じるようにもなった。21世紀になってから情報化社会が進展したことも影響しているかもしれないが、高学歴層が大企業勤務以外の働き方を選択し、成果を出す事例がかなり増えて来たと感じている。

本来は頭の良い人材の多い公認会計士が思考停止・感情停止しているとしたら非常にもったいない話であり、他の分野に飛び出してこれまで実務を通して得た知見をアウトプットにつなげて行って欲しいと思っている。

私自身も、自分自身のキャリアのタグを増やし、その掛け算でオンリーワンの人材となって自分だからこそ出せる価値を出して仕事し、社会に少しでも多くのアウトプットを産み続けていきたいと思っている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私がアドバイスできることは、迷ったらやってみようということだ。公認会計士の資格を保持していること、また監査業務など会計士にしか得られない知見を貯めていることはオリジナリティが高いため、生活の糧を得ていくうえで非常に有用な保険となり得るのではないか。

監査法人のような公認会計士ばかり集まっている環境に居続けると、そのオリジナリティを認識しにくくなってしまうが、公認会計士というだけでありがたがられる環境はいくらでもある。私自身も愛知県からIターンして島根県邑南町で働いているが、この町には公認会計士が一人もいなかったため、いきなり移住した瞬間からオンリーワンになれたのである。誰もできないことができて地域社会のインフラとして機能できるという喜びも得やすかった。

公認会計士の資格を取れれば一生安泰という価値観もかつてはあったのかもしれないが、人生100年時代でテクノロジーの進展も目覚ましくAIに代替される可能性も指摘されている現代においてはおそらく通用しない価値観ではないかと思う。

どうせ安泰じゃないのであれば、留まり続けることこそリスクで、挑戦し続けて適応していくことの方を選択すべきだと私は強く感じている。

私の場合は、地域の中小企業の売上UPを通じて雇用創出や税収増加などによって地域を活性化させられる究極の地方創生に携われているわけだが、このような地方創生コンサルタントを目指すうえでは、公認会計士の資格を持っているだけ、監査法人での経験だけは難しいといえる。

キャリアを模索する会計士の皆さんには、日々、色々なものや事象に興味を持ち続け、アンテナに引っかかったものをその場でスマホを使って、家に帰ってPCで調べて答え合わせをしていくことで本質を抽象化して自分の中にストックしていくというアクションをオススメしたい。
そのためにはまず、野次馬根性を発揮し、自分の目で見て触れてみて、自分の頭で考えるという習慣を付けることを第一歩のアクションをすることから始める必要がある。

また、会計士受験生の皆さんには、試験合格を目指して目的志向で合格のために必要な勉強を目指していただきたい。マニアックな論点をカバーするよりも他の受験生が間違えない問題を自分も間違えないこと、忘れやすい理論科目よりも体に染み込ませやすい計算科目を先行して取り組んで試験の近い時期に理論科目に比重を移していくことなど、自分なりに目的志向で考えてきたことがビジネスパーソンとして大きな強みとなり今の私を支えてくれている。

皆さんにも、せっかくの受験生時代を後ろ向きに取り組むのではなく、将来のビジネス力UPの場としても意識して取り組んでもらえたら同じ道を先に通った者として嬉しい限りだ。

監査法人の一構成員として優秀という概念と、一人のビジネスパーソンとして優秀という概念は共通する部分もあるが必ずしも一致しない。受験生として資格取得を目指す目的が、監査法人に就職して法人内で出世することであればそれを目指せばよいが、独立開業や他のジャンルで活躍したいという私のような公認会計士の場合には、目的志向で必要な能力を積み上げ、行動を起こすことで次なる打席を自ら獲得し続け進化していくことこそが求められているのではないかと思う。

公認会計士の資格を時には保険にしながらも、自分の信じた道にチャレンジし、チャレンジしたからこそ見えた景色の中でまた新たなチャレンジを繰り返し、他の分野で活躍する公認会計士が増えて来た時にこそ「国民経済の健全な発展」という公認会計士の使命が今よりももっと果たされるのではないかと考えている。

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