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横浜市立大学国際商学部

准教授

芦澤 美智子 あしざわ みちこ

アカデミアと実務をつなぐ変革者
革命家タイプ
革命家タイプ

1972年10月23日生まれ(51歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(後期博士課程) 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

 私自身は性格診断ツールによると「革命家」でした。好奇心が強く、新しい考えや経験を取り入れることをいとわないという点ではまさにその通りだと思います。
 現在、イノベーション・エコシステム形成の研究をしたり、大学発スタートアップの発掘支援活動をしていますが、これら一連の活動は「革命家」らしいと自分でも思っています。日本は世界的に見ても起業家的活動の低い国なのですが、そうした環境においても、「新しいものを生んで、新しい未来を創ろう」と周りに働きかけつつ仕事を続けています。時には煙たがられることもありますが、共感してくれる人も多い。そうやって未来を創っていく時間、「自分の道」が歩めることが今は幸せだと感じます。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

 一番大きく心が動いた瞬間は、産業再生機構の時に担当した「カネボウの再生」案件の10年後に訪れました。案件に携わっていた当時は30歳前半と年齢も低いうえに、私は女性です。伝統的大企業の経営陣はシニア男性ばかりでしたから、私が提案し実行しようとすること一つ一つに対して、抵抗を強く感じました。
 しかし10年後に、その時のカネボウのメンバーと再会する機会があったのですが、意外なことに感謝の言葉をいただきました。「当時は産業再生機構の提案する方向性に抵抗があったけれど、あなたが夜遅くまで作業し、現場に来て皆の話に耳を傾けていた姿は心に残った」と。これはとても嬉しいことでした。
 変革を担う人は短期的には抵抗や反対を受けます。それでも対話を重ね共感を生んで流れを変えていくことはやりがいあることです。さらに時間が経つといつか理解され感謝される日が来る(こともある)。そのことは私の原点になっています。
 また、「カネボウの案件は会計士じゃないとできない」と当時の産業再生機構COOの冨山和彦氏に言われました。変革をするにあたって数字を理解して計画を作り、それを説明できる人は多方面から求められます。会計士という経歴があってこそ、これだけ大きなプロジェクトを任され、心が大きく動いた瞬間が訪れたのだと思っています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

 会計士には二重責任の原則があり、経営そのものには関われません。そのことにもどかしさを感じました。慶應義塾大学のビジネススクールに進むことになったのも、その後に監査法人に戻らずファンドの世界に進んだのも、自分自身が変革の前面に立ちたいという気持ちが強かったからだと思います。まさに「変革者(革命家)」の血が騒いだということでしょうか。

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