田口豊基(たぐちとよき) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

クオールホールディングス株式会社

経営企画部

課長

田口 豊基 たぐちとよき

自分で考えた事業・サービスを形にして、世の中の人々の役に立ちたい
演出家タイプ
演出家タイプ

1990年2月26日生まれ(34歳)
長崎県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学政治経済学部経済学科

7人生の目的と公認会計士という資格

これは回答が一番難しい項目ですね。
公認会計士という資格のおもしろさは、監査という独占業務があるにも関わらず、それに従事していない資格保有者が比較的多いことだと思います。
例えば、税理士には、税務申告という大企業だけでなく中小企業や個人など多数の顧客を対象にする独占業務があるため、多くの税理士の方が独占業務に従事されているように思います。一方、公認会計士・税理士資格と領域的に近いといわれている中小企業診断士には、独占業務がないため業務の幅は広いものの、仕事には資格+αが必要になるのではないかと思います。
このように比較すると、公認会計士の資格があると、監査だけでなく幅広い業務にチャレンジでき、もし何かあれば監査に戻ることができるという安心感もあるといえます。そしてこれは私の人生の目的にもつながると考えております。
私の人生の目的は、『いつでも幸せを感じられるようになりたい』です。そしてそれを実現するためのキーワードを、『愛と感謝』と考えております。
プライベートの観点でいえば、心身ともになるべく元気で、家族・友人と過ごす時間や自分のために使う時間を大切にできる、ということになると思います。そのためには、自分が働いている環境に何かあった場合に、キャリアチェンジすることで対応できるということは重要だと考えています。
また仕事の観点からは、幅広い業務にチャレンジできるため、人の役に立てる領域も広いということが言えると思います。現在、経営企画部に所属しておりますが、管理会計やM&A業務だけでなく、公認会計士の資格とは遠い業務にも挑戦しております。その最たるものとして、本社の若手社員がプロジェクトを提案・遂行しやすくなるように『若手プロジェクト推進委員会』を立ち上げたことが言えると思います。これには、公認会計士試験の勉強中に学んだ経営学の組織論が活きております。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

私はもともと、人の役に立つような仕組みを作ることに興味がありました。
きっかけは、高校生の時に回転ずしを食べに行った時でした。当時(2005年頃)はインターホンでの注文が主流で、タッチパネルでの注文が導入され始めたころでした。その回転ずしのお店にも導入されたばかりで、私は感心したものでした。しかし、注文数が多くなると、何が来ていて何が来ていないかがわからなくなるという不便さがありました。そこで、店内の投書箱に、届いた皿がわかるようにしてほしい旨を記載して投書したところ、次にお店に行った時に反映されていて、すごくうれしくなりました。
そこから、サービスや事業を考えるということに興味をもち、経営への興味につながりました。また、公認会計士の資格を取ったのも、経営に関係する資格を取りたいと思ったのが動機でした。
監査や経理など、少し回り道もしましたが、今は経営企画部門という、サービスや事業を考えるど真ん中の部門におりますので、自分で考えた事業・サービスが形になって、世の中の人々の役に立っているところを見たいですね。
そのため今は、普段のくらしの中で、生活者の視点に立って何か満たされていない「不」はないか探し、見つかったもののうち自社の経営資源で解決できそうなものがあれば、事業という形に練り上げて経営層に提案しております。
また、経営企画という立場は、どうしても企画が中心で、自分が色々なところを営業して回って、ニーズを探ったり事業を作り上げたりという仕事はしづらいため、事業を推進する立場を経験するという意味で、機会があればグループ会社の社長をやらせてほしいとこっそり考えております。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

具体的なアクションにはなっていないかもしれませんが、監査法人で現在働いていらっしゃる方で、事業会社への転職をめざすなら、まずは事業会社で働く自分が監査法人の公認会計士に何を相談したいか考えてみてほしいです。これにより、監査法人でまだやり残したことが見つかるかもしれません。
監査法人にいるときには気づきませんでしたが、クライアントのためにできることは自分が思うよりもたくさんあります。なぜなら、監査法人には公認会計士がたくさんいて、わからないことがあれば先輩公認会計士にすぐ聞くことができますが、事業会社には社内に公認会計士がいることはまれだからです。
私が経理部門にいた時の話ですが、新しい事象が発生した際に、どのように開示すればいいかわからず、また監査法人時代のようにすぐ聞ける人もいなかったため、監査法人時代よりも熱心に会計監査六法を読むようになりました。ですので、クライアントに新しい事象が発生したり、会計基準の改正があったりした時などは、クライアントから聞かれるよりも先に、ここ気を付けてくださいとアドバイスできると、喜ばれると思います(実際に私はそのように提案してほしいと思っていました)。

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