田口豊基(たぐちとよき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

クオールホールディングス株式会社

経営企画部

課長

田口 豊基 たぐちとよき

自分で考えた事業・サービスを形にして、世の中の人々の役に立ちたい
演出家タイプ
演出家タイプ

1990年2月26日生まれ(34歳)
長崎県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学政治経済学部経済学科

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自らの強みとして意識してきたのは、創造性・協調性・効率性ですが、特に協調性が今の仕事と大きく関係しております。
例えばM&Aでいえば、財務面では自分で対応できるものの、労務面・法務面などでは自分で対応できないため、本社の各部門の方の協力が不可欠です。その際、気持ちよく協力してもらうために、こまめにコミュニケーションをとることで彼らの要望をヒアリングし、懸念点に対応するようにしております。このようなコミュニケーションは、異動後すぐにはなかなかうまくできませんでしたが、上司が非常にコミュニケーションのうまい方でしたので、上司の背中を見ながら学んでいきました。
また、自ら提案したプロジェクトについては、先の先まで考え、細かい点まで配慮しながら進めることを意識しております。これは、自ら提案したプロジェクトは、他人任せにしても全く進まず、自分で道筋を考えない限りはうまく進まないからです。そしてプロジェクトを進める過程では、協力してもらうために人を口説く必要があるため、細かい点まで配慮して関係者と協調することが重要になります。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

いくつかありますが、一番大きく動いたのはありがとうと言われた時ですね。
普段言われるのもうれしいのですが、仕事がうまくいっていないときや悩んでいるときなどに、何とか抜け出そうと工夫したことに対してありがとうと言われた時は、これでいいんだと思えて、自信につながる気がします。ですので、後輩に対しても悩んでいそうなときには、言ってあげるようにしています。
また、自分の提案が受け入れられたときも、心が大きく動きました。M&Aの営業をしているときに、買い手が自社を含めて複数社あったため、売り手に対してプレゼンを行う機会がありました。この時、上司に同行してもらい、私が自社の説明や自社にグループ入りすることのメリットの説明などをしました。後日仲介会社から連絡があり、売り手の方が先日の話を聞いてぜひ自社と一緒になりたいと言ってくれているという話を聞いたときは、非常にうれしかったです。
今後は、複数名で行うプロジェクトを、協力して成功させて、みんなで達成感を味わうような経験をしたいと考えています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

事業会社に転職後、公認会計士であることの強みや弱みについて、悩むことがよくありました。
例えば、公認会計士としての強みには、会計処理や開示に強いことが挙げられると思います。事業会社の経理に転職した際も、この強みを活かし、会計処理の検討や資料の改善を行っていました。
しかし、会計処理の検討が必要な新しい事象も頻繁には起きませんし、資料の改善もある程度進むと改善の余地は少なくなります。そして部署を異動しM&Aや経営企画を担当すると、M&Aの営業や現場で提供しているサービスについての提案など、公認会計士の資格とは直接的には関係ない業務を行う割合が多くなりました。そのため当時は、公認会計士の経験があまり活かせていないのでは?と悩みましたが、これこそが公認会計士であることの弱みではないかと思います。つまり、公認会計士の資格を活かすことにとらわれ過ぎると、悩んだり身動きが取れなくなったりしてしまうのです。しかし悩んでいた当時も、本当は公認会計士の強みを活かすことができており、それを気づかせてくれたのは周囲の人の言葉でした。
例えば、M&AではBSやPLを理解していないと価格の検討はできませんし、サービスや事業を展開するには事業計画書の作成が必要です。これらの業務を、公認会計士の経験を活かした業務とは認識しておりませんでしたが、周囲の人からは、「公認会計士でない人が一から勉強して身に着けていくのは非常に大変なため、公認会計士である田口さんがいてくれて助かっている」と言われたのです。
このことから、公認会計士であることの強みを活かせる領域は非常に幅広いと気づいて、幅広い業務にチャレンジしています。

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