中釜和寿(なかがまかずひさ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwCあらた有限責任監査法人

第二金融部

シニアマネージャー

中釜 和寿 なかがま かずひさ

公認会計士の資格を通して、世界中のいかなる経営課題にも対応できるプロフェッショナルとなる
革命家タイプ
革命家タイプ

千葉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学 政治経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私自身の強みは、人と異なる意思決定を行う事を厭わないこと、それに先んじて目標達成までのスケジュールやリスク要因について考え抜けること、また、その実行力にあるかと思っています。

まず、一点目の意思決定についてですが、ビジネスにおいてもキャリアにおいても、多数が当たり前だと考える選択肢の中には、潜在的な利益は大きく残されていないと考えるべきです。とは言っても、奇をてらう必要は全くなく、さまざまな経験をし、その中で得た新たな視点から既存の物事を捉えることで大きな価値を生み出す発想が生まれると考えています。

また、何かアイデアが浮かんだとしてもプロジェクトで狙った成果が出るまでには多くの障壁があるはずです。事前に全てのリスク要因を挙げることは不可能に近いですが、プロジェクトの成否に影響を及ぼすような重要事項は事前に可能な限り想定し、その対応策を検討した上で実行へと進むことが成功の確率を上げる唯一の方法だと認識しています。

最後に実行力ですが、物陰に隠れることなく常に中心に立ち、全体の状況を把握し、結果について責任を取る姿勢を保持することが大切だと思います。この点では、若いうちから現場主査やプロジェクトリードとしての経験を通じて成功と失敗を繰り返しながら、成功の確率を徐々に引き上げていく事が重要と感じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

入社当時の現場で、現場主査から1つの監査現場で1つの虚偽表示を見つけるんだ、と言われたことを今でも良く覚えています。監査業務における私たちの目的は重要な虚偽表示を看過しないことですが、その言葉を胸に刻みながら仕事を続けたことで職業的懐疑心を保持しながら業務を続ける事ができたと感じています。また、ニューヨークを含めどんな現場でも、識別された監査上の問題に対して、議論を行い、真正面から向かい合おうとするメンバーに囲まれていたことにとても感謝しています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

海外駐在の最初の半年間は人生の中で、最も苦しい時間でした。実は駐在時までパスポートも保有しておらず、3年間のニューヨークへの赴任が私にとって人生で最初の海外渡航でした。海外に出たことのない日本人としてできる限りの英語の勉強はしていたつもりでしたが、現地の会話のスピードには全く歯が立たず、日本では当たり前のようにできる仕事が、現地では十分に実施できず、その結果としてチームにも迷惑をかけ、とても悔しい思いをした事を今でも覚えています。

半年が経過した頃、夜ベッドに入り、残りの駐在期間を考えると、なかなか寝付けずに不安に押しつぶされそうになる事もありましたが、それでもなお、繁忙期中でも帰宅してから英語の学習を可能な限り続け、また、世界中から集まっているメンバーの働き方を学ぶことで徐々に現地の大きなチームの中でリーダーシップやプレゼンスを発揮できるようになっていきました。

1年も経つ頃には、現地の仕事や生活がとても充実し、このまま永住しても良いのではないかと思うようになりましたが、苦しい時を乗り越えられたのは、海外に笑顔で送り出してくれたクライアントや日本のチーム、また何より家族の存在があったからだと思っています。3年間の駐在期間ではありましたが、体感としては10年くらいの価値があったと感じています。

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