大場睦子(おおばむつこ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社JTOWER 他

社外取締役 他

大場 睦子 おおばむつこ

プロフェッショナルとして、社会のためになることに貢献したい
演出家タイプ
演出家タイプ

1986年5月19日生まれ(37歳)
千葉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学商学部 卒業

演出家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.2%

エネルギッシュで積極性があり、主体性を持って物事にチャレンジしていく傾向にある。
また自身の仕事に対して求められる役割を把握して、周囲と協力しながら計画を進めることができる。
ストレスを感じても自身で対処する術に長けていると同時に、他人を思いやる優しさを持ち合わせている。
協調性を大切にする反面、既成概念や慣習を重視する傾向にあるため、新しい意見や考えに批判的になってしまうこともある。

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1キャリアサマリー
2011年4月
サービス業と金融機関に勤務の後、早稲田大学商学部 編入学
2013年11月
公認会計士試験 合格
2014年3月
早稲田大学商学部 卒業
2014年4月
有限責任あずさ監査法人 入社
国内上場企業やIPO準備会社の監査等を経験
2018年6月
有限責任あずさ監査法人 退社
株式会社JTOWER 社外常勤監査役 就任
大場睦子会計事務所 設立

私は、一度社会人を経験した後に改めて大学に入り直したので、経歴としては少し変わっているほうかもしれません。
早稲田大学に編入学をしたのは、経営や会計について根本から学び直し、付け焼刃ではない厚みのある知識を身につけたいと考えたからです。もちろん社会人生活のなかで学べる事はたくさんありましたが、企業の活躍に貢献できる人間になりたいと考えていた私にとって、当時の自分では力不足だと感じていました。
ただ、本来は社会人としてキャリアを積めるはずの丸々3年間を勉強の時間に使うことは、個人的にはひとつの大きな決断でした。この3年間は、経営や会計は当然のこととして、積極的に様々な事を学び、自分の力にする修業期間にしようと考え活動しました。詳細は割愛しますが、この期間は良い意味で濃くて思い出深い記憶がたくさんあります。そのうちの一つが、公認会計士試験に合格したことでした。

大学卒業後は、あずさ監査法人に入社しました。監査法人は、入社早期から経営層とコミュニケーションを取る機会があることや、多様な企業の経営や会計を学ぶことができる機会に恵まれていることに魅力を感じました。入社の際に自分のなかで決めた監査法人での修業期間は3年間で、その後は独立しようと決めていました。実際は、もう少し学びたいことがあったため1年延長し、4年間と少しの在籍となりました。

大学入学前からの目標でもあった、より経営者と近い立場から企業の活躍に貢献する仕事をするために、2018年に独立をしました。
独立準備の一環として既に独立している諸先輩方の話を伺ってまわり、たくさんのアドバイスをいただきました。会計士のネットワークは強いとよく耳にしていましたが、皆さんとても親身になってくださり、本当にありがたかったです。
その先輩のうちの一人から、「知人の会社が公認会計士資格を持った女性の監査役を探している。話を聞いてみないか。」という話をいただきました。それが、現在監査役として就任している株式会社JTOWERとの出会いであり、現在の働き方に至ります。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

あずさ監査法人では、大手上場企業からIPO準備会社まで様々な企業の監査を担当しました。
自分で範囲を限定せず多くのことを学びたいと考えていたので、特段入社時に配属先の希望を出すことはしませんでした。

入社後は総合商社の監査チームに配属され、担当パートナーを始め優秀なチームメンバーに囲まれ、多くの事を学ばせていただきました。企業側も公認会計士と同等以上の知識を持つ優秀な方ばかりという緊張感のある環境で、勉強の毎日でした。
そのような恵まれた環境に身を置くことができたため、監査法人所属期間にわたり、会計から事業まで多岐にわたる高度な知識を学び経験することができたと感じています。

加えて、シニア昇格後はIPO準備会社を直前期から担当し、上場達成を実現することができました。
改善点と改善案を見つけ、体制向上に向けて会社の方と議論をすることは、苦労もあった分、得るものも大きかったです。監査チームで上場セレモニーを見に行ったのですが、自分の事のように嬉しかったのを今でも覚えています。

個々の監査業務でいうと、特に経営者等とのディスカッションや重要な会議の議事録の閲覧、重要案件の稟議書の閲覧が大きな経験となっていると感じています。個々の案件に関する検討過程やリスク対応、内部統制の構築等々、多くの企業の手本となるような企業の経営・管理体制を学びました。こういう企業の機密情報に触れる貴重な経験ができるのは、監査法人ならではかもしれませんね。
自分の性格上、いわゆる証憑突合のような地道な監査手続はあまり性に合わないかもしれないと思っていましたが、その経験も現在の業務を支える土台として生きていますので、監査法人での経験に無駄な事などなかったと感じています。
数年後には独立することを監査法人入社前から決めていたのでキャリア選択に迷うタイミングはありませんでしたが、入社当初から法人内外の先輩方から積極的にたくさんのお話を聞くことや良いご縁を作ることは心掛けていました。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

今現在は、会計事務所の所長と株式会社JTOWERの社外常勤監査役に従事しています。
監査役のお仕事は、簡単に言ってしまうと、日常的に経営者を監視することが難しい株主から負託を受け、企業が健全に経営され、成長することができているかを確認することです。必要な場合は、誤った道に進んでしまわないよう経営層に意見をすることも求められます。一見、経営者と対立関係にあるような仕事だと誤解される方もいるかもしれませんが、アプローチの仕方は違えど、会社を良くしていきたいという思いや見据えている方向に違いはありません。

株式会社JTOWERは、通信インフラシェアリング事業を行っている企業であり、私がこの記事を書いている現在、国内4大携帯キャリアの全てに共用化サービスを提供することができる唯一の企業です。創業10年弱の若い会社ではあるものの、第一印象としては、社長を始め優秀な人材が集まっており、一人一人が非常に真面目で誠実に仕事に取り組んでいるので、良い意味で社歴が浅いとは思えない安心感のある企業だなという印象でした。私が就任したのは上場直前期でしたが、東証マザーズに上場した現在は、より一層体制が向上し事業も拡大しつつあり、更に頼もしさを感じています。

上述したとおり、監査役は業務を執行する役職員を見る立場にあり、自ら業務を執行しませんし、してはいけません。個人的には、監査役は、子供の健全な成長を陰ながらサポートするお母さんのような存在だと思っています。人の成長も企業の成長も共にちょっとしたリスクはそこかしこに潜んでいます。足かせとなるような手こぼしがないようフォローし、これからも企業が健全に成長することができるよう監査役業務に誠実に取り組んでいきたいと考えています。

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