梅津一哲(うめづかずさと) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社AGSコンサルティング

IPO事業部

マネージャー

梅津 一哲 うめづ かずさと

誰かの指示を待つのではなく、自らクライアントの現状を把握し、問題点や課題点を見出し、その改善に向けた提案を行い、実行に移すことが必要
リーダータイプ
リーダータイプ

1986年5月9日生まれ(38歳)
福岡県出身 ・ 東京都在住
九州大学 工学部 電気情報工学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

AGSに入社するまでは、企業会計に関する分野と内部統制(J-SOX)に関する分野以外は守備範囲外で、特出した強みのない会計士でした。それがAGSに入ってからは、IPO事業部に所属していたこともあり、クライアントである経営層の方々から鋭い視点で経営管理に関するありとあらゆる相談を受けることになりました。資本政策の策定、事業計画書の作成、組織体制の整備、労務管理体制の構築といった経営管理支援に関するジャンルを問わない相談に必死に応える毎日を過ごす中で、自然とこれらの会社経営全般に関する対応力が身についていきました。そして、こうした自身の知識やノウハウの蓄積にとどまらず、直面する課題の解決のために力になってくださる、信頼できる弁護士、司法書士、社会保険労務士といった士業の方々とのリレーションが築けたことも、特徴のなかった会計士時代からの大きな変化点となりました。さらに私の場合、AGSに入社して半年が経過したタイミングで、証券会社への出向のチャンスをいただくことになりました。出向先の部署での私の役割は、リテール営業の方々が発掘したIPO案件について、専門的な見地からアドバイスを行う側方支援業務でした。営業サイドの仕事であったこともあり、一つひとつの案件への関与度合いこそ薄くはなりますが、ここで、これまでとは比較にならないほど多数の経営者へのインタビューに立ち会い、様々な業種に関する知識を得ることができました。
これらの経験が、今現在の仕事に対して、楽しく、自信を持って向き合えている最大の源泉となっています。苦しいときも少なからずありましたが、その先には必ず、自身の強みに繋がっていく道が広がっており、その景色見たさに毎日の仕事に楽しんで取り組んでいます。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人時代の私は、ルーティンの決まった業務をこなし、手待ちになりそうなときは、早めに「何か他にやることはありますか?」「手伝うことはありますか?」と、同僚に確認する積極的受け身の姿勢が中心的なスタンスの人間でした。
当然ながら、世の中の会社が抱える問題や課題は千差万別で、それぞれに最適なソリューションを行う必要があるコンサルタントの世界に、ルーティンワークは基本的に存在しませんし、口を開けて待っていてもやりがいのある業務は降ってきません。誰かの指示を待つのではなく、自らクライアントの現状を把握し、問題点や課題点を見出し、その改善に向けた提案を行い、実行に移すことが必要です。転職後しばらくは、この感覚の浸透が進まず、思うような仕事ができない日々が続きました。今振り返ってみると、この頃はまだ、仕事を「やらされている」感覚だったのだろうなと思います。ある時、会話の中で、私と同じように監査法人出身の経歴の同僚が、「仕事が楽しくなかったことはない」とはっきりと言い切ることがありました。そして実際に、その同僚は、対外的な直接業務に限らず、社内の間接業務においても、誰からの指示を待つでもなく、もっとこうすれば良くなるという改善点を次々と見出し、自らどんどん仕事を生み出していました。私とは似て非なる、積極的「能動」のスタンスでした。
受け身を能動に変化させるために一番必要なことは、オーナーシップ(当事者意識)を持つことだと考えています。オーナーシップを芽生えさせるためには、自ら楽しんで仕事に取り組むことが不可欠だと感じています。私は、経歴を同じくしながら、私の遥か上をいくマインドを持ち合わせていた同僚のこの言動に心を突き動かされ、「仕事を楽しむ」ことの重要さに気づかされました。この気づきを転機に、仕事に関する色々な歯車が噛み合い始め、思うようにことが進むようになっていったと感じています。今も仕事を行う上で真っ先に、というより常に考えているのは、「どうアプローチしたら一番楽しくなるか」ということです(これは仕事に限らず)。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事に関連して「深く」悩んだことはあまり思い浮かばないですが、小さい悩みやピンチは頻繁にありました(笑)。そのときはいつも「自分で選んで決めたことならば、最後まで責任を持て」と自分に強く言い聞かすようにして、逃げずに向き合うことで、周囲の力を借りながらも乗り越えてきました。自分で何か意思決定をする際には、色々な人から色々な助言を受けます。しかし、最後に「やる」と意思決定しているのは常に自分自身のはずです。嫌ならば断るという選択も採れる中、やると決めたのは自分自身以外ほかなりません。自分で決めた以上は、途中で投げ出したくないし、責任を持って最後まで成し遂げることを常に心に言い聞かせるとともに、どうせやるならば楽しいに越したことはないので、どうすれば楽しくできるか、直面する問題・課題の捉え方や考え方を工夫して仕事に取組むことで、自分にとっての難局を乗り越えてきました。

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