渡邉淳(わたなべあつし) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

渡邉淳事務所

代表

渡邉 淳 わたなべ あつし

監査・上場審査・コンサル・CFOと様々な立場でIPOを経験。「豊かな人生」に向けて、仕事と学びと遊びをバランスよく。
先生タイプ
先生タイプ

1972年3月16日生まれ(52歳)
千葉県出身 ・ 東京都在住
東京工業高等専門学校卒業、東京大学EMP修了

先生タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 1.6%

仕事に対してまっすぐに向き合い、責任感を持って物事にあたることができる。
また周囲に対する思いやりが人一倍強いため、協調性を持って業務に取り組むことができる。
その一方で状況の変化に対して過敏に反応するところがあり、刺激に対しストレスを抱えたり不安になったりしがちである。
またルールや決まりごとを重視した行動をとることが多いが、革新的な意見や新しい考えに対しては壁を作ってしまうこともある。

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1キャリアサマリー
1992年4月
富士通株式会社に入社、配属は移動通信端末開発部(エンジニア職)
1995年5月
富士通株式会社を退職し、公認会計士資格試験勉強をスタート
1997年10月
公認会計士第二次試験に合格、青山監査法人(現 PwCあらた有限責任監査法人)に入社
2003年7月
監査法人から野村證券株式会社へ出向 引受審査部に配属され株式上場(IPO)審査業務等に従事(2年間)
2006年4月
株式会社ラルクに入社、IPOコンサルティング業務に従事
2008年5月
同社取締役就任
(2011年8月より株式会社エランのIPOプロジェクトを支援)
2014年5月
株式会社エラン取締役CFOに就任
(2014年11月 東証マザーズ上場、2015年11月 東証一部市場変更)
2018年3月
株式会社エラン取締役を退任、翌月に公認会計士渡邉淳事務所設立(現任)
(その他、いくつかの企業<上場企業及び上場準備企業>の社外役員を兼務)

高専(工業高等専門学校)出身、キャリアのスタートは、電機メーカーのエンジニア職。
職業選択をやり直そうとメーカーを退職し、2年間の会計士試験受験期間を経て監査法人に就職。
監査法人にてIPO関連業務に面白さを見出し、監査法人内での証券会社への出向者公募に応募。証券会社において自らIPO審査業務に携わったことでIPOに関する知識・経験を高め、監査法人退職後は、IPOコンサルタントとして活動。
IPOコンサルタントとしての支援先(IPO準備会社)の1社である株式会社エランに転職し、同社取締役CFOとしてマザーズ上場と東証一部市場変更を達成。上場後4回目の株主総会にて、一つの役割を終えたと判断し任期満了退任。
現在を充電期間と位置づけ、次の進路は模索中。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人には8年半勤務しました。会計監査のほか、連結決算早期化コンサルティング、株式上場(IPO)支援という2つのタイプのコンサルティング業務をじっくり経験させてもらいました。連結決算早期化コンサルティング業務は、連結子会社が100社以上ある企業グループの決算発表までの日数を40日前後から25日くらいに縮めるプロジェクトに2件(2社)関与させてもらいました。一つ目のプロジェクトでは親会社での連結手続きの早期化を、二つ目のプロジェクトでは子会社の個別決算の早期化を担当しましたが、いずれも決算早期化を困難にしている阻害要因を発見し、その見つけた難題を解決させていくという取り組みでした。連結ベースでの財務報告全体への影響というゴールを意識した上で重要性がないような連結仕訳を省略したり、簡便的な方法を考え出したりするというお仕事でしたので、物事の本質を意識すること、ゴールから逆算して考えることなどいろいろな学びを得ることができました。IPO支援業務は、監査法人が本格関与するかどうかの入り口にあたるショートレビュー業務、アドバイザリー契約に基づきIPOに向けての指導・アドバイスを行う業務、開示書類や申請書類の作成支援業務などに関わることでIPOに関するベースの知識を得ることができました。
IPOというジャンルは、成功した場合にその企業だけでなく、監査法人や金融機関、株主など関係者とも皆で喜び合えるとても前向きな領域だと感じ、自分自身の進路としてもよいのではないかと感じていました。そのタイミングで、野村證券でIPO審査をする部署への出向者の監査法人内公募があったため、ぜひ行かせてもらいたいと志願して出向させていただきました。この出向によって、自らが審査担当者として証券会社における上場審査を経験できたことはとても大きな財産になりました。それまで監査法人の立場でIPO業務に携わってきましたが、会計処理や財務諸表を中心とする申請書類づくりが中心でした。IPO審査をする立場になって気づかされたのは、監査法人が主体的に関わっているのはIPOの領域の中での一部分だけだということでした。財務諸表は監査法人が見ているから正しいのが当然とされ、会社の沿革から株主の状況、過去からの資本政策、事業の内容や将来性(事業計画の策定根拠の妥当性)、コンプライアンスまわりなど、非常に広い範囲を徹底的に確認します。監査法人が証券会社からはどのように見られているのかを知ることもできました(監査法人は、財務諸表監査の専門家であり、IPOの全体を指導することを期待もされていない。IPOの全体を指導できるのは証券会社)。
その後のIPOコンサルタントとしての活動、上場準備会社CFOとしての活動においても、審査をする側にいた経験が本当に役に立ちました。「これをやってしまうと上場審査でこういう質問が来ますが対応できますか?」、「これくらいまで体制を整えないと審査で問題視されてしまいますのでしっかりやりましょう」のようなやりとりについて自信をもってできるのは監査法人での経験に加え、出向先(証券会社)でも鍛えていただいたお陰だと感謝しています。このあたりで自分の進路はIPOで行こうと決めました。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

監査法人を退職し、株式上場(IPO)コンサルタントとして活動しました。知れば知るほどIPOは奥が深く、証券会社や監査法人の指導だけでは上場準備がスムーズにいかない会社を上手にサポートすることができれば経営者だけでなく多くの関係者から喜ばれるとてもやり甲斐のある仕事だと思いました。IPOコンサルタントとして8年間活動しましたが、支援する会社によって苦戦している論点はバラバラでしたので、これまでの経験を用いて対応していく中で、さらにIPOに関する経験を高めることができたと思っています。
その後は、株式会社エランの取締役CFOとなり、事業会社の中でIPOプロジェクトを任されました(株式会社エラン:病院や介護施設に入院・入所している方に入院・入所生活に必要な身の回り等のレンタルサービスを行う会社)。エランではマザーズ上場(IPO)と東証一部市場変更を経験することができました。IPOと市場変更も大きな成果だと思いますが、小さいながらも上場企業の経営管理部門全般を管掌するという重責を担うことができたことはよかったです。上場企業とはいえ、さほど大きな企業規模ではありませんでしたので、経理・財務のほか、総務・人事・経営企画・IRなど事業側以外すべてが自分の管掌でした。総務や人事などは会計士としての知識や経験だけでは対応できません。特に、人事の奥深さや難しさについて身をもって知ることができ、企業は「人」が支えていると心底思えたのは、大きな財産だと思っています。
今現在は、個人で活動しています。ハードワークが続いていましたので、今は充電期間と位置づけ、勉強や遊びなど仕事以外の時間を優先することにしています。複数の会社の社外役員を務めているほか、たまにという頻度ですが、上場会社や上場準備会社への経営指導的な業務を行っています。ベンチャー企業数社への投資も行っています。
また、ベンチャー経営者へのアドバイス・壁打ち相手のようなことや、個人(CFO仲間、会計士の知人や後輩・若手)からのキャリア相談への対応などにも時間を使うようにしています。この手の活動はお仕事としてではなく(無報酬)、どちらかというとボランティアもしくは趣味のような位置づけです。自分の経験(IPOの経験、CFOの経験、苦労話など)や人生観などの考え方、人的ネットワークなどを提供する(減るものではありませんので)ことが他の方の役に立つ(喜ばれる)のは私としても嬉しいことです。このような「他者への貢献」活動をすることは、私にとっても学びや気づきをいただけることもありますので、一生続けていきたいと思っています。

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