小松義尊(こまつよしたか) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

スタークス株式会社

取締役CFO

小松 義尊 こまつ よしたか

AかBかといった二者択一した考えではなく、一見矛盾するようなAとBを両立させる考え方が重要
革命家タイプ
革命家タイプ

1973年10月19日生まれ(50歳)
静岡県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 商学部商学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自分自身の強みは何か?自分の認識と他者からの認識に乖離がないか、同僚や家族に聞いてみた。
複数の専門領域と変化に対する対応力(常にアップデートする姿勢)であるとのフィードバックが多かった。私も、そうであると思う。
私自身、会計士としてもビジネスパーソンとしても特定領域を極めてはいない。まずは、特定領域に一定程度の時間を投下して、トップ数%の人材を目指す。そして次に、異なる領域において同じ時間を投下して、その分野でもトップ数%の人材を目指す。
そうすると掛け合わせで1万人に数人程度の希少な人材になるチャンスがある。複数の分野の掛け算で勝負する事を意識してキャリア形成をしてきた。
このように考えた原体験は、高校時代にある。中学までは地元の公立小学校・中学校で学び、勉強・運動は(かなり)できるほうだった(と自分で思っている)。しかし県立の進学高である沼津東高校理数科に進学すると、静岡県東部地域から優秀な人材が集まり3年間固定クラスで濃密な付き合いをした。この時に初めて無知の知を知ることができた。逆立ちしても敵わない相手が世の中にいるんだな。自分はどうやって戦っていくか考え抜いた。これが今のキャリア形成に繋がっている。
ちなみに、スタークスという社名は、様々な才能を有する人材(スター)がそれぞれの強みを掛け合わせて(掛け合わせのX)シナジーを生むという意味を込めて<スタークス>としたとジョイン前に代表の上ノ山から聞いた。素晴らしい考え方だと感動した。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

ビジネスパーソンとして働くなかで心が動く事はシンプル。
「いい仕事をして適正な報酬を頂く。それが顧客・社会への貢献に繋がり感謝される」。
これがビジネスを行う上での醍醐味だと思っている。

1つだけ心が大きく動いた瞬間の具体例をあげるとすると、前職の顧客がIPO準備を中断した時の事である。
大手証券会社からのご紹介で、現オーナーが一代で年商100億円超の規模まで作りあげた食品関連会社に対してIPO準備の支援をさせていただいていた。関与して半年くらい経過後、諸事情を勘案してIPOの準備を中断する決定をした。
IPO準備は中断するので、ストップすべきプロジェクトも沢山あったが、急成長してきた組織を強化するための組織づくりは必要であると考えた。そこで、組織ルールの作成と後継者の育成プログラムを提案して、受注をいただいた。IPO準備の中断など顧客の状況が変わっても、違った角度から価値のある提案ができ、それに価値を感じていただき受注に至った体験は何度体験しても充実感・幸福感を味わえる。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という資格に関連して深く悩んだ事は、直近15年くらいは思い当たらない。
監査法人勤務時代は、監査の二面性に矛盾を感じ葛藤した時はあった。
(監査の二面性:会計監査は社会的基盤であり真の顧客は一般投資家である。他方、監査対象会社から監査報酬を受領し、彼らへの価値貢献を行うべき。つまり真の顧客と報酬を受領する相手が異なるという二面性がある)。
しかし、上司からこの言葉を頂きストンと腹落ちした。
「AかBかといった二者択一した考えではなく、一見矛盾するようなAとBを両立させる考え方が重要」。
この考え方は今でも「(orではなく)Andの視点」としており、会社の人事評価においても、このスタンスを大切にしている。

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