人生の目的は自己実現にあると思います。私にとっての自己実現とは自分の個性を発揮し、周りに感動を与えられるような仕事をすること、多くの人を巻き込んで、世の中を変えることです。敷かれたレールだけに沿っていくのは楽しくないですし、とはいっても100％自己満足でも周りは共感せず、世間の期待に応えられないと仕事として成立しないので、両方をバランスよく実現するのは難しいものです。そういった中で、公認会計士の資格があることは、自己実現を達成するためのアドバンテージになったと思います。資格を持っていれば、仕事をずっと続けていけるという安心感はもちろん、会計監査という経験の中で身に付けた専門知識は必ず誰かが必要にしています。専門知識や自分の得意分野を自分なりにアウトプットし、相手の期待に応え、相手が自分を必要としてくれれば、まずは目的達成です。達成までの道は大変かもしれませんが、この業界には挑戦できるチャンスはたくさんあります。
ただ、人生の目的なんてライフステージによって変わりますし、結局は、かつて思い描いていたことと全く違うことをしている、ということもありがちです。あまり難しく考えずに、今の場所で自分が輝いていると思えるよう、日々を充実させること、それが一番の自己実現なのではないかと思います。

自分の力で会計士という資格をもっと魅力的な職業にすること、世の中で会計士が活躍できる新たな領域を開拓していくことです。今は会計士がいない業界・業種でも会計監査という経験があってできることがあれば、どんどん道を切り開きたい。特に具体的な行動案はありませんが、自分が先駆者となって新しい道に挑戦していき、会計士の存在価値を上げていきたいと思っています。また、女性が活躍できる資格として会計士を目指す女性を増やすことでしょうか。働き方という点ももちろん、会計士としての仕事に誇りを持って生きる未来の女性会計士のロールモデルとなることが夢です。そのためにも自分がこの仕事に誇りを持ちプロフェッショナルとして自信を持つこと、まずは今の環境で身近な人に必要にされることが近い目標です。

どんなキャリアを歩もうとも、人との関わりなしでは仕事ができません。実際に仕事は全て人との信頼関係が結んでいるといっても過言ではないと思います。キャリアアップしたい！　と思うのなら、小さい出会いから大事にしてくべきだと思います。自分にとってのキャリアアップのチャンスは、人脈が導く縁が全てです。
会計士業界は狭いネットワークと言われますが、それは人との出会いが多く、相手と深く関わることが多いため、必然的に個人の存在感が大きくなるということではないかと考えています。監査法人で働いているとクライアント、チームメンバーと日々新しい出会いがありますし、仕事内容から相手の懐に入り込むことが多いです。ご縁は日々の信頼関係の積み重ねなのだと思います。
私の会計士ネットワークは受験生時代の専門学校から始まり、社会人になって、転職も何回か経験しましたが、それぞれの職場にはかつて出会った知り合いがいました。今思えば全く知らない人ばかりの環境で働いたことはないかもしれません。特に受験生時代に出会った人、監査法人入所時に出会った同期は、同じ時代を歩んできた同志として一緒にいると安心感がありますし、仕事以外でも、会計士人生の一歩を一緒に踏み出した同期として一生の友人になると思います。
J1の皆さんも、会計士受験生も積極的に周りの人と人間関係を築いて、自分の存在感を上げることでゆくゆくは業界内で輝けると思います。また、仕事で人脈を広げることで、プライベートも充実すると思います。人と深く関わることが好きな方はぜひ目指してほしい資格です。"