前野美和(まえのみわ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwCあらた有限責任監査法人

消費財・産業財・サービス部

シニアアソシエイト

前野 美和 まえの みわ

周りに感動を与えられるような仕事をし、多くの人を巻き込んで世の中を変えたい
参謀タイプ
参謀タイプ

30代
京都府出身 ・ 東京都在住
大学卒

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私は一度監査法人に就職したものの、転職をし、事業会社での経理の経験を経て、今はまた監査法人にいます。自信を持って強みと言えるものはないのですが、経験した会社が多いからこそ、目の前の仕事に対して多角的な視点で取り組める、楽しんで業務に取り組めるのではないかと思っています。
例えば、事業会社で働いている間は、会計実務や新基準のキャッチアップは自分で行わなければなりませんでした。研修資料や会計アップデート情報に容易にアクセスできる環境がいかに便利かということは監査法人を離れてこそ気付きました。また、事業会社での経理実務の経験で、業務改善を行おうとも一社員の意見だけで会社全体を動かす難しさや、他部署との内部調整がいかに大変かということも実感しました。監査法人からの依頼事項に対してどういった調整が必要なのか、その大変さをクライアント側で経理の立場に立って理解できたことが、現在仕事を進める上で役に立っています。どの仕事の経験も必ず次のステージで生きていますし、これが自分の強みなのかと思います。
また、後輩と働く時には自分が入所1年目の時につまずいたこと、やりがいを見いだせなかった時期を思い出し、彼らが同じ悩みを抱えた時はそれを乗り越え仕事が少しでも楽しいと感じられるよう、個人の経験や得意分野に応じたJob Allocation(仕事の割り当て)を組むことを意識しています。
後輩には、日常業務の中でも小さいことでいいので達成感を感じてほしいし、チームの中で自分の存在感を出してもらいたい。日々の業務の中からプロフェッショナルとして自信を付けてほしいと思います。そして、日々いろんな業務にチャレンジし、自分の得意分野を見つけ、楽しく仕事をしてほしいと思っています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査を受けるのが初めてという会社を担当した時には、手続きの検討や資料の入手にも時間を要しましたし、内部統制上の課題点も多く、必要な監査手続きを全て終わらせるだけでも一苦労ありました。そういった会社においては、監査法人からの改善提案というのは会社内で貴重な意見として捉えられるようで、業務上の課題点を直接経営者に提言する機会があったり、その翌年に自分が提案したことが改善されたりということもありました。
監査という仕事は、出来上がった経理資料を粛々とチェックしていく、なかなか達成感を見いだしにくい業務かもしれませんが、外部監査に対応すべく会社が成長していこうとする姿に対して監査の意義を感じましたし、自分の一言が会計士の意見として受け止められ、会社全体の業務改善につながっていくということに、改めてプロフェッショナルとしての意識が高まりました。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査はマニュアルに基づいたルーティン業務ですし、監査の成果物というのは様式が決まった「監査報告書」のみで、会社の財務諸表が正しいか、その結論を得るためだけの定型的な作業になりがちなのかと思います。若い年次の時は結論を得るために与えられた仕事だけをこなし、成果物を作ること以外のことは意識できていなかったと思います。結局、仕事の楽しさを知る前に他の道に目が向いてしましました。
他の業界に身を投げたものの、監査法人でかつてと同じ仕事内容を行っている今、同じ悩みは付いて回ります。しかし、今は、結果を出すことだけに意識を向けそれ以上の面白みが見いだせなかったかつてとは違い、結果に至るまでの過程を楽しむことを意識するようになりました。業務の幅が広く、積極的に挑戦させてくれる環境で、プロフェッショナルとしての経験を積むことが監査法人への再転職の一番の目的でしたので、結果に至るまでの「気付き」をいかに身に付けるかが、今後の自分の成長につながると思います。
また、監査法人でさまざまな人と仕事をする中で、つながる人脈の多さを改めて実感しています。自分の成長のみならず、仕事を通じて周囲に良い影響を与えることを意識するようになりました。適正意見のある監査報告書を出すためだけでなく、相手にとってどれだけ価値を提供できたかがプロフェッショナルとしての信頼関係を築くことですし、仕事でできた人脈は自分の人生の貴重な資産となります。
監査法人を離れてみてこそ、今監査法人で働く意義ということを実感しています。

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