瀧上直人(たきがみなおと) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ビジネスコンストラクション

代表取締役

瀧上 直人 たきがみ なおと

会計税務とコーチングのスキルセットで付加価値の高いコンサルティングを実現
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1980年1月28日生まれ(44歳)
京都府出身 ・ 京都府在住
同志社大学 商学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

監査法人では、およそ14年間働きました。そこでは、上場企業の案件、中小企業の案件、公的機関の案件、海外絡みの案件、医療関係の案件など、数多くの企業や機関の仕事に携わってきました。その数は子会社なども含めると300社以上にも及ぶと思います。こうした業務は、いずれも会社の内側に入り込んで仕事を行いますので、なかなか普通は目にすることができない会社の仕組みや抱えている問題点などに直接触れることができます。そして、会計の専門家の立場として、自らその会社の課題の解決に努めてきました。今では、そうした経験から得られた知見を踏まえて目の前にいるお客さんの課題を解決するソリューションを構築することができるようになっています。

また、世の中には、会計士がたくさんいます。コーチングができる人もたくさんいます。でも、その両方が得意な人は、ほとんどいないでしょう。両者は一見すると、全然別々の分野のスキルのように思われがちですが、そうとも言いきれません。例えば、私は経営者の課題解決をする際のヒアリングにおいて、コーチングスキルを使って対応します。その経営者が本当はどこに悩んでいてどうしたいのかということは、表面的なヒアリングでは現れてこないことも多々あります。また、人の話をしっかりと聴ける会計士も少ないと思います。事実を中心に確認するという意味で話を聞ける会計士はいますが、聴ける(想いや表情まで読み取り受け止める)会計士はまだまだ少ないと思います。

この両方を備えていることは、自分にとっての強みであり、多くの会社や人々の課題や悩みを解決するために非常に重要なものだと思い、自分の業務の軸として捉えています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人で働いていた時は、会計監査や会計のコンサルティングの仕事をしていました。そうした仕事は個人ではなくチームで仕事をこなしていきます。そんな中、このような経験がありました。

入社5年目くらいの時でしょうか。某会社の会計処理を検討していた際、どうしてもその答えが出せない状況に陥ったことがありました。四六時中そのことばかり考えていたので、正直、気持ちもまいってきていました。そんな時、後輩が声をかけてくれました。「瀧上さん、どうしたんですか。少し疲れていらっしゃる感じですね」。後輩に恥ずかしい姿を見せたくないので、「ちょっと検討することがあって忙しいからかな」なんて誤魔化していると、「僕で役に立てるなら言ってくださいね。一緒に考えられるかもしれませんので」と言ってくれました。

「気持ちだけでいいよ。ありがとう」って思わず言いかけましたが、ついついその悩みから開放されたいという本音が出てしまい、「××の会計処理って詳しかったりする?」と聞いてしまいました。後輩は、「詳しいかわかりませんが、基本的なことはわかるかと思いますよ」といってくれたので、具体的な内容を相談しました。すると、後輩は「ちょっと調べて、またお声がけしますね」といって、その案件を必死で検討してくれました。そして、僕の知らなかった知識もあって、解決の糸口を見出してくれました。そのとき、「後輩であれ、プロなんだから、頼れるところは頼ればいい。逆に頼られるところはきっちりと対応すればいいんだ」と、思えるようになりました。今まで、先輩だから知っている、上司だからと知っているという自分の中で勝手に考えていたものが、外れた気がしました。

それ以来、必要のないプライドは捨て、努力すべきところは必死で頑張り、人に頼るところは頼ろうといったスタンスで仕事に向き合うようになりました。おかげで、仕事の面での進め方がすごく楽になりました。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計の専門家という職業柄、業務量も多く、高度な判断と知識が求められます。その環境に自分の身を置くことは社会人としの大きな成長につながると感じていますし、実際に今の自分があるのもそのおかげだと強く感じ、感謝しています。一方で、プロフェッショナルな集まりであるがゆえに業務優先の傾向があり、みんなが仕事を楽しみながらいい雰囲気で仕事ができる職場環境かといえば、必ずしもそうはなっていないと感じることも多々ありました。特に組織内部のコミュニケーションの部分に関しては、多くの大企業からは遅れをとっているように感じています。そのため、コミュニケーションのすれ違いから人が辞めていく状況も見てきました。仲間が後ろ向きな理由で辞めていく状況を見るたびに、寂しい気持ちになります。

この課題は監査法人だけでなく、多くの事業会社にも存在しています。世の中ではいろいろな施策が打ち出されていますが、まだまだ解決できていない課題も多いというのが実感です。そのため、自分が積極的に解決を図っていきたいという想いに至りました。私はこれまでに数多くの会社の現状や課題をありのままの姿で見てきた経験と、それらを解決するための会計の専門スキルとコーチングスキルを有しています。私だからこそ解決できることがあります。それを自らに課された使命として捉えています。また、その課題が解決された成果として、組織が活性化し、従業員の方が活き活きと働く姿を見ることを楽しみにしながら、どんどん活動していきたいと思っています。

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