吉田知史(よしだともふみ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ジオコード

管理部

専務取締役CFO

吉田 知史 よしだ ともふみ

アライアンス交渉推進と上場準備を担当。上場達成と事業拡大を加速させることが責務
演出家タイプ
演出家タイプ

1968年8月13日生まれ(56歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
京都大学 工学部工業化学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私の場合、2次試験合格までかなり苦労しましたが、試験合格から19年目を迎える今、最後までしがみついてこの資格を取ってよかったなと心から思えます。人生の目的というと何か哲学的に感じてしまうので、人生の目標、それでもまだちょっと壮大すぎるので、後述する『これから成し遂げたい事、将来の夢』との関連性でとらえると、自分のやりたいことを達成するために公認会計士という資格は優位なポジショニングを与えてくれるものであることは確かだと思います。ただし、資格の使い道による結果のボラティリティは、おそらく以前よりは大きくなっているのではないかとは思います。そんな中で、日本公認会計士協会や監査法人のOB会組織を中心とする会計士ネットワークは非常に大きなアドバンテイジを与えてくれているように思います。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

(1)これから成し遂げたい事
まずは、現在CFOとして職務遂行している会社をしっかり上場まで導くことです。ただし、今回再び上場準備の段階から再トライしているのは、上場前の会社に入って、事業シナジーのあるアライアンス等上場後の事業拡大の仕組みをしっかり作りたかったからです。それを踏まえて、晴れて上場できたならば、その後は複数軸での事業拡大を加速していきたいと思っています。そして端的に言うと、誰もが知っていて、多くの人が何らかの形で当社サービスを利用したことがあるというところまで会社を成長させるのがミドルタームでの『これから成し遂げたいこと』になると思います。

(2)将来の夢
しばらくは今の会社を成長させて、また持続的な成長を見守っていきたいと思っていますが、その後は、自分でも何かビジネスを立ち上げてみたいという思いはあります。実家は、戦後祖父が教師を辞め見習いから始めて興した鋳物工場で、父が2代目として経営していましたし、他にも会社経営をしている親戚が複数いる環境でもありました。また、最近は起業している同じ中学・高校出身の歳の離れた後輩たちとの交流もあって、非常に刺激を受けています。ただ、人生というスパンでいうと、最終的には、経済的自由と時間的自由を獲得して、好きなとき好きなものを食べて好きなことをする自由人になりたいです。世界、日本を問わずもっと旅をしてみたいですし、自宅の書斎に積んである自然科学系の本と歴史の本を中心にじっくり線を引きながら読めるようなゆっくり流れる時間というのも欲しいです。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

(1)会計士へのアドバイス
これまで紆余曲折を経てベンチャーCFOとして企業を上場、そして東証一部へと市場変更させた今の私の立場で“CFOを目指すならば”ということでアドバイスをさせて頂くと…
まずは、今目の前にある仕事(監査等)をしっかりやりきるということではないかと思います。ベンチャーの管理部門といえば十中八九がカオス(混沌)な世界で、なんでもやらなければ先に進めない状況だと思います。なので、今食わず嫌いをせずに雑用も含めていろいろとやっておくことはきっと将来役に立つと思います。また、どんな仕事も最後まで逃げないできちんとこなすことで信用が生まれるものだと思います。そういったことの積み重ねが将来の人的ネットワークの礎になると思います。(世の中狭いですし!)もちろん、これはあくまでベーススキルであって、積極的に外に出て、いろんな人とコミュニケーションをとることも重要なことだと思います。それから、リーダーシップを発揮するには人間の器の部分が大切な要素であり、自分の器を大きくするには失敗も含め経験から学習することが大きいと思うので、とにかく積極的に行動することが重要ではないかと思います。

(2)会計士受験生へのアドバイス
最近の試験制度と私が2次試験に落ちまくっていた時とでは資格取得のための環境も違うと思いますが、自身の環境が許せば試験に合格するまでトライし続ける価値のある資格だと個人的には今でも思っています。確かに試験との個人的相性というのもありますし、他により良い選択肢があるかもしれないので一概には言えませんが、資格取得後の仕事の広がりや、またそれに伴って蓄積されるアクセス・フリーな人的ネットワークはかけがえのない財産だと思っています。ちなみに2次試験に関して、私の場合は試験との相性ばかりか専門学校のシステムとの相性も良くなかったので、最後は模試も一切受けずに、溜まっていた答練を体系化することに時間を費やすなどしてマイペースに勉強して、運よく何とか試験を突破できたという感じでした。

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