吉田知史(よしだともふみ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ジオコード

管理部

専務取締役CFO

吉田 知史 よしだ ともふみ

アライアンス交渉推進と上場準備を担当。上場達成と事業拡大を加速させることが責務
演出家タイプ
演出家タイプ

1968年8月13日生まれ(56歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
京都大学 工学部工業化学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

(1)独自の強み
“独自の強み”というものは、あくまで自分の”経験や特徴”を周囲との比較において、いかに優位に位置づけるかという相対的なものであると思います。私の場合、まず工学部出身で量子化学を専攻していたこともあり、理論と実践のバランスを考えながら物事を進めるといった思考のベースが染みついているところは、強みになっていると思います。また、高校時代に陸上部のキャプテン、大学時代にサークルの会長を経験したことは、リーダーシップや組織運営という点で強みになっていると思います。実務経験の中では、監査という断片的な切り口ではありますが、中小規模の企業から日本を代表する大企業までひと通り見ることができたこと、中でも金融庁特別検査対応時のメガバンクの監査に携わることができた貴重な経験は、大きな強みになっていると思います。同様に日本を代表する大企業のM&A案件を含む数多くのディールにプロジェクトマネージャーとして参加して得た経験、及び前職の事業会社においてベンチャーCFOという立場で、売上4憶円、最終利益5百万円規模の会社を入社から3年7ヶ月で東証マザーズへ上場させ、そしてその後1年2ヶ月で東証一部への市場変更までもっていったプロセスを体験できたことも今の自分の強みになっていると思います。

(2)今現在の仕事との関連
特に前職での経験は事業会社でのCFOという点で直接的に現在の仕事に役に立っていると思いますが、学生時代の学問や課外活動から得られたベースとなる経験、監査法人やアドバイザリーファームでの実務経験は、総体として今の自分の仕事に役立っていると思います。さらに付け加えると、これまで経験した数々の仕事や組織の中で構築してきた人的ネットワークは仕事をするうえで何にも増して得難い貴重な財産であり、また強みであると思っています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

“心が動く”ということを“達成感”に近い感覚でとらえた場合、通常、監査の仕事をしている中で“心が大きく動く”という感覚になることは、個人的にはあまりないように思います。しかしそんな中でも金融庁の特別検査対応時のメガバンクの監査業務は、質・量ともに非常にタフだったので、1年間の監査が終わりクライアント向けの監査結果報告会が終了した後には、緊張感の開放とともに達成感のようなものは感じていました。その後転じた財務アドバイザリーファームにおいては、比較的長期にわたり関与した大型M&A案件がクローズして新聞報道された時、それなりに意義のある仕事をしたかなと一瞬嬉しくなることはありました。また、前職の事業会社では、売上4億円、最終利益5百万円の事業規模で管理部に1名しかいないところから3年7ヶ月で東証マザーズ上場、さらに上場から1年2ヶ月で東証一部へ市場変更することができた時には、東京証券取引所のセレモニーで鐘を叩きながら一つの仕事をやりきった達成感を覚えることができました。しかし、これまでの仕事の中で、心が“大きく動く”までの体験はしていないと思っているので、そういった瞬間が訪れるようにこれからも仕事に邁進していきたいと思っています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

(1)監査法人、アドバイザリーファーム時代
資格取得で苦労したためか、公認会計士という仕事自体で深く悩んだことはないですが、監査法人に入りたての頃や、転職した時には、仕事に慣れるまで多少は大変だったかなと思います。今では働き方改革や情報管理の観点から難しいと思いますが、日本経済が眠っている時間に必死でキャッチアップ(=持ち帰って寝ずに働く)して乗り越えてきました。ただし、眠れるときにはしっかり睡眠をとって心身の回復に努めていました。私の場合は、メンターとなるような人もいなかったですし、人に仕事のことを相談することも、結果的にあまりなかったです。

(2)前職の上場準備会社時代
前職の上場準備会社は、社歴10年超のオーナー系の小規模会社だったのですが、社歴が長い分、部分最適の集合体的な要素が強く、上層部含め上場に向けたベクトル合わせが難しい場面も多々ありました。仕事に悩むというのとは少し違うかもしれませんが、ある種の困難にぶつかることは度々ありました。そんな時は、外部の専門家(証券会社や監査法人・弁護士の先生等)に協力してもらい、会社の主要メンバーが全員揃う場で事前に調整していたストーリーに沿って少し強めに指導して頂き物事をあるべき方向に運んでいました。また、抽象度を高め〇や△が動いているかの如く、目の前の事象を客観視するよう努めて感情のコントロールを図っていました。

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