竹ケ原圭吾(たけがはらけいご) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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コインチェック株式会社

経理財務部

執行役員

竹ケ原 圭吾 たけがはら けいご

社会的なインパクトがある事業に専門家ということに囚われず関わっていきたい
リーダータイプ
リーダータイプ

1990年7月30日生まれ(33歳)
青森県出身 ・ 東京都在住
埼玉大学 経済学部経営学科 卒業

リーダータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 16.2%

人とコミュニケーションをとることが好きで、新しい価値観や知識の吸収に貪欲である。
協調性も高く、相手に対して思いやりを持って接することができるため周囲から頼りにされやすい。
自身の仕事に対しても責任感を持って誠実に取り組むことができるが、予想外のトラブルや問題が起こった時には動揺したりイライラしたりすることもある。
上昇志向があるため内にこもらず積極的に物事に挑戦していく傾向にある。

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1キャリアサマリー
2013年
有限責任監査法人トーマツ入所。トータルサービス部所属
2018年
コインチェック株式会社入社。システム開発部のグループリーダーを経て、現在は経理部長

青森の農家の家系で育ち、18歳で上京するまで山と川と畑に囲まれて過ごす。剣道を小~高まで9年間やりスポ根は鍛えられたものの、高1の成績は270人中250位程度とそれなりに伸び代がある学生だった。高2の時に付き合った彼女がきっかけで受験勉強を始め、埼玉大学経済学部に入学する。幼少期から実家で営む農業を手伝うことが多く「野菜を育てて売る」という経済の基本となるビジネスモデルに触れていたこともあり、事業と経営には興味があった。将来的には自分も事業をしたいという気持ちがあったものの、その初動として学び始めた簿記が案外ハマり、会計士を目指す。

2013年に有限責任監査法人トーマツに入所。希望していたトータルサービス部に配属され、馬車馬のように働く。監査や上場支援業務をしていたものの、トラブルが多かったため、ハードスキルのみならずトラブル対応力や意思決定力も鍛えられたと思っている。また監査主任としてクライアントとの報酬の交渉、損益管理も含めたチームマネジメントも早いうちに経験することができた。

2018年にコインチェック株式会社に入社。入社時はシステム開発部の決算システム領域を担当するグループのリーダーとして仮想通貨交換業という新規の業種の会計の要件定義や内部統制構築等を行った。現在は経理部長として財務/管理会計・税務・財務業務との格闘に加え、新規サービス・事業のスキーム構築等のフロントサポート、仮想通貨に関する会計基準・税制の改正要望作成等の業界としてのルールメイキングに関与している。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

入所したトーマツではトータルサービス部(当時の部署名称)に配属され、商社・製造・建設・インターネット広告・小売・投資等幅広い業種/規模の監査を行いながら、新規株式上場のための予備調査を10社程度経験、その他内部統制構築支援業務を含む上場支援、財務DD等に従事した。
良い上司やメンバーに恵まれ今思えば人材の宝庫だったと思うが、仕事は( 概ね良い意味での) 無茶振りやトラブルが多かったと思う。
例えば
・某マネージャーと行った会社で、繰延税金資産の回収可能性が銀行の融資判断に影響する、という局面で先方の管理部長が「うちの会社を潰すんですか?従業員を路頭に迷わせるんですか?」と言い放ち、ドラマさながらの修羅場を見た1年目
・上場のための予備調査業務に行きまくり、管理部門0→1の過程とベンチャースピリットに触れた2年目
・クライアントの中国子会社でほぼ全ての業務プロセスのヒアリングを任され た3年目
・クライアントのドイツ子会社で今度は英語で業務を行った4年目(英語ができなかったため突貫で英会話学校に通った)
・クライアントが上場を果たそうとした際にn-3の有価証券届出書が必要な事実が発覚し、急遽遡及監査をした5年目(別件の名古屋出張中にも関わらず某マネージャーから「何時に現場これる?」と聞かれ、23時過ぎに現場に到着したものの、その日は副社長が差し入れてくれたピザを食べてそのまま帰った)
・某マネージャーの「ビットコインに興味ある?」という軽い誘いを受け、担当したクライアントが色々あった6年目。契約継続のためにトーマツCEOに直談判したり、業務デッドラインは主任と審査社員と6時間会議室に籠もって最終確認した
等々、他にも守秘義務的に記載できないが色々あった。

基本的には監査と上場支援業務に従事していたが、非定型業務が多く、自分としてはタフな経験をさせてもらったと思っている。もう一度キャリアをやり直せたとしてもトータルサービス部を選んでいたと思う。それくらい自分を育ててくれた組織には感謝している。また退職した後ではあるが、OBOGのコミュニティが非常に強く、なんだかんだで人の縁が一番の財産になっている気もする。

コインチェックへの入社のきっかけはCFOに声をかけてもらったこと。コインチェックは仮想通貨黎明期から国内最大の仮想通貨取引所であり、仮想通貨相場が高騰した2017年、仮想通貨流出事件とそこからの立ち直りの2018年と類を見ないほどの困難を乗り越えてきた非常にタフな会社である。また、社内には創業者が掲げるテクノロジードリブン・ユーザーファーストの文化が根付いており、自分としては、金融出身のプレイヤーが多い仮想通貨取引所業界において、既存の概念に囚われないサービス・事業を生み出すポテンシャルがあると確信していた。優れたUI/UXも強みであり、弊社のサービスを利用してくれている方も多いと思う。
仮想通貨関連のクライアントを担当する際のチームは金融部門のIT専門家、AML/CFT専門家、ブロックチェーンエンジニアなど多様なスキルを持つ専門家で構成され、業務を行っている中でエンジニアリングに対する興味もあったことから、システム開発部という職能的に今までと異なる環境であったものの、ジョインすることを決めた。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

コインチェック入社時は、システム開発部の決算システム領域を担当するグループのリーダーとして、仮想通貨交換業という新規の業種の会計の要件定義や内部統制構築等を行った。
現在は経理部長として元々グループリーダーとして持っていた業務に加え、財務/管理会計・税務・財務業務の対応、新規サービス・事業のフロントサポート、仮想通貨に関する会計基準・税制の改正要望作成等の業界としてのルールメイキングに関与している。
経理部長と一口に言っても会社や業種によって実際に行っている業務は異なることが多いと思う。当社の経理部の特徴としては業務の多くが自動化されていることにより、手作業による業務負荷が一般的な会社と比較してもかなり少ない部類であり、より知的生産活動を行えていることだと思っている。例えば仮想通貨や法定通貨の定期的な残高照合は、ブロックチェーンノード(ブロックチェーンの取引データが保存される端末)や取引銀行のAPI等を利用し1日複数回照合を行っており、不整合が生じた際は社内のコミュニケーションツールであるslackに自動的に通知される設定となっている。また会計システムはfreeeを利用しているが、銀行やカード会社と連携し、自動で仕訳処理をするデザインとしている。これらのIT業務処理統制について最終的にはSOX上の内部統制として位置付けるところまでもっていき、非効率な手作業統制を圧縮することで事業のフロントサポートや新たな業務改善等の知的生産活動によりフォーカスできていると思う。
事業のフロントサポートは少しざっくりしているが、仮想通貨交換業に関連する新規サービス追加( 当社でいえばポイントを利用した仮想通貨の購入や新たな入金方法の追加等) や新規事業( 当社でいえばIEO等) 、仮想通貨特有の事象( ハードフォークやエアドロップ等) は法律や会計税務の取り扱いが明確になってないことが多く、その部分を整理し問題ないスキームとすることは事業開発そのものだと思っている。そこは通常の経理と比較し、仮想通貨交換業という新規の産業を支えるバックオフィスとしてフロントと並走できるスキル、マインドセットが必要であり、経営側からの期待値も高いと思っている。

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