吉居大希(よしいひろき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ecommit 他

経理部、人事部

取締役 兼 人事部長 兼 経理部長

吉居 大希 よしい ひろき

上場支援・会計コンサルティングを行う会計事務所を開業。業務効率化・システム導入など得意分野で勝負
スペシャリストタイプ
スペシャリストタイプ

1984年3月23日生まれ(40歳)
長崎県出身 ・ 福岡県在住
九州大学大学院 工学府化学プロセス・生命工学コース 中退

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

新しいことにチャレンジすることについては、人よりも積極的でリスクを許容できているのが強みだと思う。会計士は監査法人にいると比較的、高い給与をもらえるため、監査を面白いと思っていなくてもなかなか独立や転職に踏み出せない会計士が多い。
仕事に求めるものは人それぞれだと思うが、仕事に費やす時間は睡眠を除くと最も長い時間を費やすことになるものであるため、本当にやりたいことをやらないのはとても勿体ないことだと思う。
私は、細かい作業はあまり得意ではなかったため、税務と監査はやらないと決め独立して業務効率化、システム導入支援、上場支援といった自分が面白いと思うことだけをやってきたが、独立してから2年半で仕事はやりがいがあり、プライベートの時間も確保し、収入も監査法人時代と変わらない状況ができつつある。

また、会計士の資格に対する社会的信頼度は高く、経理、会社の仕組みを理解した経営の専門家も不足している状況であるため、やりたいことをやっても露頭に迷うようなことはないので、ぜひやりたいことがある人はチャレンジして欲しいし、私としてもより多くの会計士がチャレンジできるようにサポートしていくつもりだ。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人で働く中でチームメンバーと業務を行うことはとても有意義だったが、仕事の中で心が大きく動くということはあまりなかったと思う。
財務諸表の適正性を検証する監査業務を通じて“国民経済の健全な発展に寄与する”については非常に大事なことだと思うが、普段これを実感することは直接的にはほとんどない。
一方、組織内に入り、会社側の人間として業務を行うようになってからは、心が大きく動くようになり、そのような業務を行うべきだと思うようになった。

前述しているが、地方のベンチャー企業、中小企業では、エクセル等を含むITスキルが高い人材が少ない。会計士にとって、データ分析は日常的に行っていることで、そのスキルを提供するだけでもかなりの改善が見込める。また、業務フローや会計のルールを理解していることがシステム化を行う際にも必要となるため、システム化も会計士の得意な分野である。
とはいえ現場では、そもそも分析するためのデータが整備されていなかったり、これまでのやり方を変更しようとすると反対する人や前向きに取り組まない人が出てきたりするなど、実際に進めるのは大変だし、課題がありそうだという状態からデータ分析し、改善につながる糸口を見つけ出すのは簡単なことではなかった。

しかし、自ら必死に考え、実行できるところまで主導して進めた結果、業務改善や利益向上を行うことができた時の達成感は大きいし、経営者や担当者からも感謝され、心を大きく揺さぶられるものであるので、これからもそんな心が大きく揺さぶられる仕事を続けていきたい。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事をしていて深く悩んだことはなかったと思うが、監査法人で監査業務を行う場合に長い間モチベーションを維持することは、個人的には非常に難しいことだと思う。
先にも述べたが、監査が果たす役割は非常に大事だと思うし必要なものだと思うが、いかんせん達成感、感謝を感じづらいためである。

ただ、監査の経験は非常に有用で、特に様々な上場会社の業務フローを1年目から見ることができるような仕事は他には無いのではないかと思うし、この経験は独立して、業務改善、上場支援等の業務を行う際には非常に役に立つ。しかし、5年程度、監査を経験すれば(私はあまりできていなかったが、当初から独立を意識して業務フローの理解等に努めていれば3年程度でも良いかも)、独立してから役に立つような新しい知識や経験が得られる場面が少なくなってくるので、将来的に独立をしたいと考えているのであれば、そう感じた時点が独立するタイミングである。

私も転職、独立する先の見えない不安感や収入の低下に対する不安感はあったが、結果としては思い切って決断して良かったと思うことしかなく、後悔したことはない。また、仮に失敗したとしても監査法人に戻ればよく、就職先がなく露頭に迷うということもまずないだろう。
そんな状況でやりたいことをやらないという選択肢は独立した今となっては無いと思っており、多くの会計士にも同じようにチャレンジして欲しい。

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