山﨑頼良(やまさきらいら) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

国連世界食糧計画

日本事務所

政府連携担当官

山﨑 頼良 やまさき らいら

監査法人から国連へ。あらゆる自由の達成を目指す
参謀タイプ
参謀タイプ

40代
東京都出身 ・ 東京都在住
非公開

参謀タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.2%

既存のルールを好み、既成概念や慣習を重視する傾向にある。
内にこもらず周囲と積極的にコミュニケーションをとり、協力しながら仕事を進めることが得意。
また状況を見て臨機応変に対処できる柔軟性を持つが、その反面、具体的に計画を立てるのではなく、衝動的に物事に取り組みがちである。
仕事に対して広い視野を持ち情熱的に取り組むとともに、細かなことに配慮をしたり意識を向けたりすることができる。

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1キャリアサマリー
2010年
有限責任あずさ監査法人入所
2014年
国際連合世界食糧計画(the United Nations World Food Programme以下WFP)ローマ本部財務部門へJPO制度を通じて入社
2017年
JPOを終了後 正規職員として採用
2018年
内部異動でWFP日本事務所へ

埼玉県で共働きの両親の元、幼少期を過ごす。高校2年の時初めて夏季短期プログラムを通じて海外へ。そこでの経験が楽しく、翌年1年間のアメリカ留学を決意。アメリカ留学を通じて将来は国際的な仕事に就きたいと考え始める。その後大学時代には交換留学制度を通じて台湾へ留学。語学を勉強し話せるようになる楽しさを経験するも、語学だけでは将来的には限界がくると感じていたため、何か専門知識を身に付ける必要性を感じていた。台湾留学中の台湾は経済に活気があり、台湾ビジネスに大変興味を抱いていたこともありビジネス関連の専門性を身に付けたいと考えていた。そんな中たまたま台湾のビジネスに関する本を書店で見つけ、日本の公認会計士であった著者に連絡をとる。その行動がきっかけでその方にお会いし、相談し、公認会計士を目指すことに。

難関国家資格に自分が受かるというイメージをそれまで持つことができなかったが、この出会いをきっかけに挑戦する勇気をもらう。
試験合格年次の監査法人就職はとても厳しい年だったが、語学による差別化などで有限責任あずさ監査法人に内定をもらい入所。修了考査後、今後のキャリアを考えていた時に、学生時代の夢、国際連合で働いてみたいと思ったことを思い出し、その目標を実現することを決意。日本に残って、より会計士らしいデューデリジェンスなどのキャリアも考えたが、高校時代の憧れに挑戦せずに後悔はしたくないと思い外務省JPO制度(国際機関勤務希望の若手邦人を派遣する制度)で国連WFPローマ本部財務部門へ。2014年から2018年夏までローマ本部で就業していたが、官民連携に携われるということをきっかけに同組織日本事務所に2018年8月より赴任。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

現在のキャリアを選択したのはまず二つの留学に原点がある。
一つ目は国際的な仕事を目指すという大枠のフレームワークを与えてくれた高校でのアメリカ留学。二つ目はビジネスの社会変革の可能性と会計という専門分野を志すきっかけを与えてくれた、台湾留学中の台湾経済とロールモデルとの出会い。
現在は国際機関という市場原理とは全く対極のところにいるものの、開発を進めたり、温暖化などの地球規模の課題を解決するためには、良い政策と市場原理をうまく利用することが必要だと感じているし、実際に官と民のパートナーシップが望まれている。そういった意味で多くのクライアントに関わりできるだけ多くのビジネスモデルに触れた監査法人での経験は非常に貴重であった。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

国連というと、一般的にはGDP比で拠出金が決められているというイメージをお持ちかと思うが、国連の中でも、資金調達や活動内容は様々で、私が勤務する国連WFPはボランタリーベースファンディングといい、最初から拠出額が決まっているわけではなく、全てのプロジェクトにおいてドナーに対して資金拠出の重要性をアピールしていく必要がある。
国連には研究機関など様々な性格の機関があるが、WFPは民間で言うところの事業会社で、オペレーション部門、企画部門、バックオフィス、営業部門などがある機関。
現在私が担当しているのは、日本政府からの資金拠出を増やすために、主に外務省に対して営業活動を行う業務だ。
2014年に現在の組織に入った際は、財務部門のプロジェクト財務レポート作成部署に入ったが、その後内部の異動のタイミングで手を挙げ、日本事務所の現在のポジションに2018年の夏から就いている。

単に人道危機がこの国で存在するからお金を拠出してもらうということではなく、より持続的発展が期待されるプログラムや民間の技術や製品を利用した座組みにより、一度きりの拠出だけでなく、可能な場合は市場原理に基づいて発展が見込まれる民間連携プログラムを設計し、日本政府に対してアピールを行なっている。完全に非営利組織や政府組織とのみ仕事するわけではなく、一般企業の持つ技術を取り込む試みに多く関わることができており、企業と話をする上においては監査法人での経験や公認会計士としての知識が役に立っていると感じている。

日本においては、国連というキャリアパス自体の例が非常に少なく、それが公認会計士となると更に少なくなるのでモデルとなるような所謂キャリアパスが明確に示されているわけではないが、逆にいうと自らデザインをしていくものだと考えている。ことに公認会計士という職種はこの会計士の履歴書に見られるように資格と強みを活かして、あらゆるキャリアを歩んでいる人たちが多くいるので今後も自分のワクワクするキャリアを進んでいきたいと思っている。

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