山田一也(やまだかずや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社マネーフォワード

事業戦略部

執行役員 MFクラウド事業戦略部 部長

山田 一也 やまだ かずや

ベンチャーには業務領域を限定しない柔軟な働き方が必要。全体最適の観点で会社を成長に導く
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1985年5月5日生まれ(38歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
南山大学 経営学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

ベンチャーで仕事をするにあたって大切なことは、とにかく仕事の壁を取っ払い、自身の業務領域を限定しないことです。マネーフォワードでは、入社初期の頃は、自身のスキルやこれまでの経験を活かして経理や労務も担当していましたが、同時にサービス開発にも従事していました。具体的には、クラウド型会計ソフト『MFクラウド会計・確定申告』の開発に取り組んだあと、クラウド型給与計算ソフト『MFクラウド給与』の新規開発プロジェクトで、プロダクトのコンセプト決めや、企画・仕様策定に関与しました。正直初めてサービス開発に携わったため、勝手がわからず試行錯誤でしたが、結果として、自身の専門領域だけでなく、事業開発、サービス開発と幅広いキャリアを積むことができ、部分最適ではなく広い視野をもって、全体最適の観点でコトにあたれるようになったことが自身の強みにつながっていると思います。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

サービス開発に取り組んでいると心を動かされる瞬間がたくさんあります。2013年のグローバル・ウーマンズ・サミットで、DeNAの創業者でいらっしゃる南場智子さんが講演で以下のように語っておられます。
「ただ企業のトップとかリーダーではない人間から見ても、この瞬間が多い人生というのは、すごく、何て言うんでしょうか、輝いていて、彩り豊かでいいな、と感じます。どうやったらこうなるのか。やっぱり「人や自分に向かわずに、コトに向かう」。それが今日の1つのメッセージなんです。」
ここでいう、”この瞬間”というのは、DeNAではじめてサービスが生まれた瞬間のことを指しています。

私も同じように、自身の成長や成功ではなく、サービスを世に生み出しチームでそれを喜ぶ、提供しているサービスがユーザーの課題を解決する、そういった瞬間に心を大きく動かされます。これからさまざまな仕事に就くことでしょう。しかし、どんな仕事をするうえでも「人や自分に向かわずに、コトに向かう」、このメッセージを大切にしたいと思っています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

前述した通り、私が監査法人を退職した2011年は、四半期報告制度、内部統制報告制度も導入され、公認会計士試験合格者はふえたものの、想定より監査報酬は伸びず、またIPO数も低迷するなど、監査法人の経営環境は厳しいもので、一部の法人では早期退職プログラムを実施するほどでした。また、監査法人業界全体で人余りがおき、スタッフからシニアスタッフ、マネージャー、パートナーといった昇進の道も狭き門となるなど、職位的に滞留する人が増え、業界全体で閉塞感が漂っていました。

役職が上がっていかないと、同じ仕事の繰り返しがちになり経験も積めません。こういった状況を打破していくためには、監査法人で経験を積んだ人材が外に出ていき、さまざまなロールモデルを示していく必要があると感じていました。監査法人の仕事は特殊なものですが、会計に関する専門知識だけでなく、早い段階でのマネジメント経験、クライアントとのやり取りを通じたビジネスコミュニケーションスキルなど、会計監査業務以外で活かせるスキルや経験もたくさん積んできているはずです。だからこそまずは自分でそれを実践しようと考え、2011年に監査法人を退職し、次のキャリアを選択することに決めました。

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