山田一也(やまだかずや) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社マネーフォワード

事業戦略部

執行役員 MFクラウド事業戦略部 部長

山田 一也 やまだ かずや

ベンチャーには業務領域を限定しない柔軟な働き方が必要。全体最適の観点で会社を成長に導く
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1985年5月5日生まれ(38歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
南山大学 経営学部経営学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

何かをやりたいと思い立ったときに、それを実行に移せることを大切にしたいと思っています。そのためには、いろいろな観点で”余裕”が必要です。公認会計士という資格も、その”余裕”の一つだと私は思っています。もちろん公認会計士という資格があれば何にでもチャレンジできるわけではありません。ただ、それを持っていることでチャレンジしやすくなる側面は確実にあります。企業の成長のためにバックオフィスを整備したい、経営困難に陥っている企業を再生したい、成長企業に資金をつけたい、これらはいずれも公認会計士という資格を持つことで、実現、チャレンジしやすくなることの一つだと思っています。

過去のキャリアを振り返ってみても、公認会計士資格が絶対に必要という業務ばかりではありませんでした。ただ、転職した先であるベンチャーでも、会計事務所でも、マネーフォワードでも、それぞれ会社を成長させるために資金をつけたい、バックオフィスを整備することで本業に集中できる環境を作りたい、生産性を改善するためのサービスを世に提供したい、目的はさまざまですが、いずれもコトにあたるために、公認会計士という資格、厳密にいうと資格というよりそれを得るまでに培った知識やスキル、経験が活きたことは間違いありません。きっとこれからも、なにかコトにあたるために必要であれば公認会計士資格を使う、自分にとっての公認会計士資格はそういったものなのだと思います。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

監査法人を退職してからの7年間は、一貫してベンチャー界隈で仕事をしてきました。この先向こう10年20年何をしようかはまだ決めていません。2017年のIPO社数は90社と、IPO環境だけでなく、未上場企業の資金調達環境も当時と比べ大きく改善しました。一方で、今の仕事を通じて、多くの企業が生産性向上に課題を抱えていたり、高齢化社会を起因とした労働人口不足や事業承継問題といった課題を抱えていたり、さまざまな課題を目の当たりにしました。今後も、「人や自分に向かわずに、コトに向かう」この考え方を大切にして、いろいろな課題と向き合い、そのなかで自分ができることを少しずつ実現していきたいと思っています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

将来やりたいことに向かい、逆算して資格試験の勉強をしたり、キャリアを積んでいったりすることはとても大事なことです。実際私もビジネスに携わるのであれば数字に強くないといけない、そういう理由で公認会計士試験の勉強を始めました。やった分だけ力になって、今も公認会計士試験の勉強で培った会計や法律に関する知識は活きています。ただ、思い切って飛び込むこともときには必要です。実際にその世界に飛び込んでみると、また見える景色は変わっていきます。

トーマツから転職したベンチャーは、その当時10名規模で管理部は誰もおらず、管理部第1号としての転職でした。実際に転職するかどうか悩んでいたとき、某ベンチャーキャピタリストの方に相談したところ、腹をくくって飛び込んでみればといわれたことを今でも覚えています。当時、そんなアーリーステージの会社に飛び込んでうまくやれる自信なんてものは当然なく、Pre-IPOくらいのステージの企業へ転職することを考えていました。でもきっとその選択は一歩一歩積み上げているつもりでも、実はただ遠回りしようとしていたのかなと、いまとなっては思います。

何かを目指してアクションを積み上げることはとても大事なことです。ただ、目の前にチャンスがあるのであれば、勇気をもってぜひ飛び込んでみてください。成功することも失敗することもあるでしょう。成功したときは、いまその状況に目一杯感謝してコトにあたってください。失敗することもあるでしょう。それでもその失敗は、きっと別のチャレンジの機会を生み出す種になるのです。

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