森下直也(もりしたなおや) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

Tokyo Sushi-Making Tour 他

代表

森下 直也 もりした なおや

外国人向け寿司教室 Tokyo Sushi-Making Tour創業。監査と二足のわらじで理想とする働き方を実現
参謀タイプ
参謀タイプ

1987年12月13日生まれ(36歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私は人生において“自由”であることを大切にしている。私の中での“自由”とは限りある時間を“自分で”コントロールできる状態である。すなわち、やりたいことをやって、やりたくないことをやらないという選択を自らができる状態のことを指す。トーマツにいた時は少なくとも“自由”ではなかった。平日は行きたくなくても仕事に行かなければならなかったし、上司に飲みに誘われれば嫌でも行かざるを得なかった。自分の限りある時間が“他人(会社や上司など)に”コントロールされている状況であった。

一方で、現在は2つの仕事を同時に並行することにより、自分で働きたい時間をコントロールできている。家族と過ごしたい、肉体的に疲れた、旅行に行きたい、そんな時は仕事を入れないことができるし、フリーで仕事をしていれば、付き合いの飲み会なんかもなくなり、本当に仲良くしたい人とのみ関係を続けられるようになった。この“自由”な状態を作る上で、公認会計士の資格が重要な役割を果たしてくれたのは言うまでもない。

まず、専門職であるが故に、非常勤で働くという機会に恵まれていること。常勤の正社員として、一つの会社へのコミットが高くなるほど、時間を他人にコントロールされてしまう可能性が高くなるため、非常勤という働き方をすることで“自由”を実現しやすい環境を整えることができた。

次に、公認会計士の成果に対する経済的な価値の高さである。非常勤といえども、経済的な対価としては、平均的なサラリーマンを大きく上回る。経済的な独立性を会計士の仕事で確保できるため、寿司の仕事において、自分が関与したくない案件については、積極的に断ることができる。そういった意味でも、仕事を取るためにクライアントを接待する、異業種交会にむやみに参加するなど“自由”を奪われるようなことをしなくても済む。

私は、公認会計士という資格を“義務”として考えている人が多いように思える。公認会計士だから、監査、経理、税務などに携わらなければならないと型にはまっている人があまりにも多い。この資格は“権利”なのだから、この権利を武器に様々な異領域にチャレンジする人がもっと増えてもいいと思う。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

よく周りから「今後、寿司教室のビジネスをどういう方向に持っていきたいですか?」と聞かれるが、いつも「そんなことを考えていない」と答えている。なぜなら、トーマツ時代に「今度、どのようなキャリアを歩みたいですか?」と聞かれた時に、「将来的には寿司教室を開きたいですね」なんて答えは出てこなかったからである。トーマツに入社した時から5年後に全く予想もしていなかった仕事をしているのだから、この先だって、どこでどのように自分のワクワクを刺激するものが現れて、それが仕事になっていくかわからないし、寿司の仕事だって、ワクワクしなくなれば、他人に譲るなどして退くことも考えられる。

ただ一つ言えることは、これからも“自由”であり続けること。ワクワクする感覚に身をゆだねて、行動を重ねていくだけだと心に決めている。数年後の目標を定めて、そこから逆算して、目標を達成するために行動を積み重ねていくという考えも素晴らしいが、その目標へのコミットが強すぎれば、発想の柔軟性がなくなり、精神的に疲れてしまうのではないかと思う。少し肩の力を抜いて刹那的な生き方をしてもいいのではないかと思っている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

“じゃない”会計士とは、会計士だけど、会計士の領域“じゃない”仕事に携わっている会計士のことである。
個人的には、人生一度きりなのだから、好きなこと、ワクワクすることを仕事にすべきだと思う。「会計士だから、会計の仕事やっています」ではなく、「会計士だけど、好きが高じて会計とは全く関係のない〇〇の仕事をやっています」と言える“じゃない会計士”がもっと増えて欲しいと思う。

では、“じゃない”会計士になるためには、何が必要になるのか?個人的に一番重要なことは“行動を起こす覚悟”だと思う。自分を変えるために行動を起こすことが重要であることを頭で分かっていても、実際に行動を起こすことは非常に難しい。大人になると不思議なもので、社会的な地位、経済的独立性、世間体、色々なものが邪魔をして、行動を起こさず、現状維持をさせようと脳が指令を出す。様々なネガティブな理由をつけて行動を起こさないことを自らで正当化するのである。
年齢を重ねるほど、守るべきものが多くなるほど、相当な覚悟を持たないと行動を起こすことが難しくなってくる。

私自身は、トーマツを退職して、無職のまま自分探しの旅をしようと考えた時、年齢は若かったが、婚約をしていた。トーマツという大企業に守られている環境、安定した収入、様々なノイズが私の行動を邪魔した。退職をしてチャレンジをするために相当な覚悟が必要だった。そんな時に、私が覚悟を決める支えとなったのが会計士の資格と監査の経験であった。たかだか3年の監査経験であったが、一通りの手続きは理解していたつもりであったし、監査業界は慢性的な人不足であったので、最悪、チャレンジが上手くいかなくても、会計士として仕事に困ることはないと考えていた。また、周りを説得させるためにも、会計士の資格があるから大丈夫と、納得させる材料の一つになってくれた。最低限の生活の保障があるという安心は覚悟を決める上でとても大きな役割をもってくれた。

そのため、“じゃない”会計士を目指す方には、会計士の資格を取ったのであれば、公認会計士として名乗っても恥ずかしくないだけの監査・税務の知識及び経験をつけて欲しいと思う。会計は経済の共通言語であるので、“じゃない”会計士として会計の領域以外の仕事をしたとしても、必ず会計や税務の知識と経験が活きてくる。もちろん会計士の2次試験を通ってすぐ“じゃない”会計士の道へ行く人という選択肢もあるが、折角、会計士になったのであるから、1年でも2年でも会計の仕事の経験はしておいた方がいいのではないかと思う。

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