森下直也(もりしたなおや) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

外国人向け寿司教室 Tokyo Sushi-Making Tour創業。監査と二足のわらじで理想とする働き方を実現

森下 直也

もりした なおや

生年月日
1987年12月13日(31歳)
所属企業
Tokyo Sushi-Making Tour 他
所属部署
役職
代表
最終学歴
慶應義塾大学 経済学部 卒業
出身地
東京都
現住所
東京都
1キャリアサマリー
2010年
有限責任監査法人トーマツ入所。国内監査Aグループ配属
2013年
有限責任監査法人トーマツ退所。フィリピンのダバオ市に英語留学
外国人向け寿司教室 Tokyo Sushi-Making Tour創業
2014年
監査法人タカノ入所

自らで創業したTokyo Sushi-Making Tourとは外国人向けの寿司作り体験教室である。文字通り、外国人の方にお寿司作りを教えるというもので、簡単に言えば料理教室の先生をしている。顧客の9割以上が外国人であり、その機会は、日本語学校へ通う留学生向けの文化体験授業や、訪日観光客向けのオプショナルツアー、企業向けのチームビルディング研修など多岐に渡っている。
現在は、Tokyo Sushi-Making Tourの経営と会計監査業務の二束のわらじを履き、自分の時間を自分で自由にコントロールしながら、働く時間は少なめに、家族と過ごす時間を最優先の生活を送っている。
ミニマリストとして、“Less is More”の概念をモットーに、自分自身が“自由”であることを大切にしている。金銭、物、情報、人間関係などへの執着を徹底的に手放すことで、自分を身軽にして、自分のワクワクセンサーに従って行動できる環境を作り上げている。
最近のマイブームは、子育てとヨガである。

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この会計士のタイプは?

参謀タイプ
内向的
臨機応変型
大局タイプ
個人主義
伝統型
外向的
計画管理型
こだわりタイプ
集団主義
革新型
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既存のルールを好み、既成概念や慣習を重視する傾向にある。
内にこもらず周囲と積極的にコミュニケーションをとり、協力しながら仕事を進めることが得意。
また状況を見て臨機応変に対処できる柔軟性を持つが、その反面、具体的に計画を立てるのではなく、衝動的に物事に取り組みがちである。
仕事に対して広い視野を持ち情熱的に取り組むとともに、細かなことに配慮をしたり意識を向けたりすることができる。
このタイプの会計士は回答者全体で、
4.5%います。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

会計士試験合格後は、漠然と大手監査法人へ行って経験を積みたいという思いがあったが、会計士として何をしたいという考えは全くなかったため、とりあえず監査の基礎を学べそうな国内監査部門の配属を希望した。

配属後は、金商法監査1社と会社法5~6社の担当となった。平均的なクライアント数、かつ、金融、商社、小売、ソフトウェアなど満遍なく様々な業種を経験することができた。
1年目、2年目は、分からないことだらけで何もかもが新鮮で、監査業務を楽しむことができた。特に残業をしても苦ではなく、様々な業務に携わってみたかったので、積極的に勉強をした。

3年目になると、仕事の全体像が分かってきたということもあり、自分が誰の役に立っているかという視点で仕事を考えるようになった。当然、経済の循環を支えるために、監査の仕事が重要であるという認識はあったが、直接自分が関わっているクライアントにどれだけ貢献をできているのかという疑問がふつふつと湧いてきた。また、それと同時に、大量退職の影響で労働時間が長くなり、精神的、肉体的にも疲れがたまり、次第に監査法人で働く意義を見出せなくなってきた。

そんな時、東日本大震災の影響で、世間的に社会起業家が脚光を浴びるようになっており、自分の力を困っている人のために使いたいという気持ちが強く湧くようになった。そんな中、3年目の繁忙期後に休暇を使って、電気も水道も通っていないカンボジアの村の学校で先生をするというボランティアに参加することとした。1週間という短い期間ながら、その経験は、とにかく衝撃の連続だった。電気・水道もない、物もない、お金もない、そんな中でもたくましく幸せに暮らしているカンボジア人、また、そのボランティアに一緒に参加していた人達のユニークさ、今まで常識だと思っていたことが一瞬にしてひっくり返された。

ボランティアから帰ると、いよいよ外の世界では何が起こっているのか知りたいという気持ちが強くなり、監査法人の退職を本気で考えるようになった。ただ、3年しか会計士のキャリアを積んでいないのに退職してもいいのかという不安が押し寄せてきた。ただ何よりも、自分のやりたいことが明確に決まっているわけではなかったことが一番の不安となっていた。しかし、ここで行動を起こさなければ、後悔すると思ったため、勇気を出して退職を決意した。退職後は、転職活動を一切せず、いわゆる自分探しの旅をすることとした。その中で、自分が本当にやりたいことに出会えるのではないかと考えたからである。“Bucket List Project”という企画を自ら立ち上げ、死ぬまでにやりたいことリスト(Bucket List)を作成して、その実行記録をブログなどで発信する活動を一年間かけてやることとした。

Bucket List Projectは、ある種の賭けであったが、振り返ってみると大成功に終わった。Bucket Listには、出来るか出来ないかという基準を設けず、興味本位でやってみたいことをただひたすら書き殴った。

結論としては、そのリストに書いた“英語を学ぶ”“寿司の作り方を学ぶ”“起業する”という3つ要素が、最終的にはTokyo Sushi-Making Tourの創業のきっかけになった。
特に、寿司の作り方を学んだ時の感覚は今でも忘れない。何年も修行をした寿司職人でないと寿司を作ることなんてできないと思っていたものが、数時間のレッスンで、想像以上に完成度の高い寿司(もちろん店で出せるような代物ではないが)ができたのである。「これは面白い!」この時に胸の奥から湧き出てくるワクワクしたものを私は逃さなかった。外国人に英語で寿司を教えてみようと考えた私は、次の日からホームページをもくもくと作り始めていた。これが、Tokyo Sushi-Making Tour創業の出発点である。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

Tokyo Sushi-Making Tourの仕事は非常にシンプルであり、外国人の方にお寿司作りを教えるというもので、簡単に言えば料理教室の先生である。アルバイトはいるが、1人で経営している会社であるため、寿司作りを教えるだけでなく、営業や広報だけでなく、人事、経理、総務など、その業務は多岐に渡る。営業や広報など監査法人時代に経験することのできなかった業務も多く、一から自分で調べてやっているので、勉強になることが多く、個人のスキルがかなり高まったと感じる。

顧客の9割以上が外国人であるが、その機会は、日本語学校へ通う留学生向けの文化体験授業や、訪日観光客向けのオプショナルツアー、企業向けのチームビルディング研修など多岐に渡っている。事業内容に興味がある方は、是非弊社のホームページを訪ねてみて欲しい。(日本人であっても外国人の方々と一緒に参加することも可能なので興味がある方はお気軽にお問い合わせください。)

http://www.tokyo-sushi-making-tour.com

Tokyo Sushi-Making Tourでは、自分のクリエイティビティがそのまま商品へ反映され、それが顧客の喜びに変わり、その様子を目の前で感じることができるため、非常にやりがいを感じられる仕事である。時期による忙しさの違いは出るが、平均すると月に10~15日程度の稼働となる。

一方で、監査法人タカノでは、非常勤で会計監査に携わっている。零細監査法人であるため、会社法監査がメインであり、金商法監査のクライアントはない。最初は、家計のためと始めた監査であるが、現在は、インチャージの立場で、マネージメントをさせてもらえているため、監査を楽しむことができている。繁忙期以外は、寿司教室の予約がない日に月10日程度出勤している。

私としては、この2つの仕事の性質が全く違うものであるからこそ、肉体及び精神のバランスが保たれているのだと強く感じる。寿司教室の仕事は確かに楽しいが、肉体的な疲れがあるので、これが毎日だと正直しんどいし、監査も毎日やれば精神的に疲れてしまうかもしれない。また、何よりも2つの仕事をすることで自分の時間を自由にコントロールできるので、休みたいときには休めるし、精神衛生上、理想的な働き方を実現できている。

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