福島隆寛(ふくしまたかひろ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

経理担当者から経営管理本部長へ。実務経験の積み重ねが日々の成果につながっていくのを実感

福島 隆寛

ふくしま たかひろ

生年月日
1978年8月3日(40歳)
所属企業
ユナイテッド株式会社
所属部署
経営管理本部
役職
経営管理本部長
最終学歴
早稲田大学 商学部 卒業
出身地
東京都
現住所
千葉県
1キャリアサマリー
1993年
高校時代(早実商業科)に簿記に出会い、会計士を志す
2001年
監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ)に入所。トータルサービス部門にて、上場前後のクライアントを中心に法定監査業務やIPO支援業務の他、企業再生支援や財務デューデリジェンスにも関与
2006年
サッカー日本代表のサポーター活動に約8ヶ月間専念した後、株式会社アガットコンサルティングに入社。財務調査やIPO準備、J-SOX支援、不正調査等の他、決算早期化やIFRS導入コンサルティングに従事
2011年
株式会社スパイア(現:ユナイテッド株式会社)に入社。
経理の一担当者として現場を学ぶ傍ら、経営陣からの特命業務に従事。
上場企業同士の合併を経て、管理会計や投資業務へと業務範囲を拡大した後、
2017年10月より経営管理本部長として、経理・法務・経営企画を統括

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この会計士のタイプは?

和尚さんタイプ
内向的
臨機応変型
大局タイプ
個人主義
伝統型
外向的
計画管理型
こだわりタイプ
集団主義
革新型
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周囲との協調性が高く、目の前の相手に対して共感したり、想像力を持って接したりすることができる。
あまり自分の意見を主張しない傾向にあるため、静かな印象を持たれることが多い。
柔軟性も持ち合わせているので、場に応じた臨機応変な対応を取ることができる。
どちらかというと慣習やルールを重視する傾向にあるため、革新的な意見やそれまでにない考えに対して構えてしまうこともある。
このタイプの会計士は回答者全体で、
4.9%います。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

会計士二次試験合格後は、監査法人トーマツのトータルサービス(TS)部門に入所しました。トーマツには4年強在籍し、法定監査・IPO支援・企業再生支援・株価算定など様々なことを経験させて頂きましたが、実務的な面よりも、社会人及びプロフェッショナルとしての基盤となるマインドの部分を固めてもらったように思います。

例えば、最初に配属された現場で、自分のチャージレートが1時間9,000円であることを教えられ、新人といえどもプロフェッショナルとして仕事をする責任というものを強く意識させられました。またある時は、内部統制監査で、僕より2廻りも3廻りも年配の方が緊張して手が震えているのを見て、自分が知りたいことを聞くだけでなく、相手の心情やペースに配慮してヒアリングすることの大切さを学びました。

また、前任者の監査調書が存在しないケースも多かったため、入社1-2年目の時期から、模倣ではなく、わからないなりに試行錯誤しながら、自分の頭の中をアウトプットする機会が多くありました。何日もかけて作成した監査調書を、レビューの時に大きくバツとだけ書かれたこともありましたが、すべてを言語化したことにより、何が間違っているか上司から細かくフィードバックを頂くことができたため、曖昧なものが次々とクリアになっていきました。これにより実務能力の習熟だけでなく、論点を明確にしてアウトプットするトレーニングができたことは、現在も様々な場面で活きているように思います。

3,4年目になると、現場主任など新人時代よりも責任のある仕事を任せてもらえるようになったものの、自分自身に焦りが生じるようになりました。僕は元々、高校時代に学んだ簿記の延長線上で会計士取得を志していたため、会計士になった後のキャリアについて深く考えておらず、会計士の人数が増えるから早く実力をつけなければならないという想いだけで目の前の仕事をこなしていたためです。そんな中、頑張れば頑張るほど仕事が増えていき、プライベートの時間はどんどん削られていきました。悩んだ末に、サッカーワールドカップに合わせて監査法人を退職し、自分の人生を見つめ直すための小休止期間を設けました。

ゆっくり時間をかけて考えたものの、明確なやりたいことというものは見つからず、幅広い業務を行う会社で監査以外の可能性を探りたいと思い、会計コンサルティング会社への入社を決めました。そこでは、在籍期間中に環境変化が多くあったこともあり、1社で数社分の経験をすることができましたが、最終的には『会計士』としてプロフェッショナルに能力を発揮する自分に限界を感じ、ゼネラリストとして事業会社への転職を決意しました。

ただ、その際も明確なキャリアイメージをもって転職をしたわけではありません。あまり収入や肩書への拘りがなく、“自分の身の丈にあったもの”を大事にする性格でしたので、はじめから風呂敷を広げるのではなく、出来ることを着実にこなしながら一つ一つ積み上げていくことを大事にしていました。無理に方向性を固めたり、こうでなければならないという考え方に縛られないよう意識しており、事業内容や規模感、一緒に働く仲間などの相性を重視して会社を選びました。

振り返ってみると、いずれの転職も、自分の中で明確な方向性を固めるのではなく、“自分がやりたい方向性”と“自分ができること”の間にズレが生じ、それを中長期的に埋めることが難しいと感じた際に、そのバランスをとれるような先を追い求めていたのかもしれません。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

現在は、ユナイテッド株式会社で、経理・法務・IR・管理会計・投資検討など行う部署を統括する経営管理本部の本部長をやっています。

ユナイテッドは、主にスマートフォンを中心とした広告やアプリ・メディアの運営等を行っている会社ですが、メルカリをはじめとしたベンチャー投資も積極的に行っていて、最近では仮想通貨取引関連事業にも進出するなど、インターネットに関連した幅広い事業を展開しております。また、マザーズに上場していますが、一方で博報堂DYホールディングスのグループ会社でもあるため、上場会社として自社の開示を行いつつ、子会社として親会社へのレポーティングも必要です。そのため、ベンチャー企業としての社風をもちつつ、ごく一部大企業のような側面ももつ多様な経験ができる会社です。
 
僕は、もともと今のポジションで入社したわけではなく、経理マネージャー候補として入社しました。入社当初は、派遣社員の方から伝票起票・小口現金の精算の仕方を教わることから始めました。前任の経理マネージャーが退職済で、その後任として入社したのですが、初めての事業会社でしたし、現場を一切知らない状態でマネージャーをすることに抵抗があったため、入社前にゼロから学ばせてほしいとお願いしたのです。

経理としての日常業務に関しては、監査法人や会計コンサルティング会社にいた時から関わってきたつもりでしたが、現業で忙しい事業部門の人たちから必要な情報を収集して期限内に数値を締めなければならないプレッシャーは、監査法人時代とはまた別の緊張感がありました。また、これまでと違って、社内の情報を断片的にしか入手することができず、全体像の把握に時間がかかることにも苦労しました。

一方で、Ⅱの部作成や事業譲渡といったプロジェクトがあると、会計士としての経験を期待されて必ずチームの一員として呼んで頂けるようになり、現在のユナイテッドの礎となる2012年12月末の合併の際は、事前の検討プロセスから各種ルールの統合まで、経理の枠組みを超えてバックオフィス業務全般に関与させて頂きました。経営管理本部全般を管轄するようになってからまだ1年も経っていませんが、振りかえると、合併の時から何かしらプレイヤーとして関与し、事業部門の人たちからの問合せにも対応し続けたことで、自然と経理以外の領域についても身についたものと考えています。

環境変化の激しいインターネット業界ですので、常に新規事業の検討をしていますし、投資検討案件も少なくありません。また、グループ各社の管理業務のサポートも行っており、経理・税務・法務面の相談など日常的に様々なテーマが発生するため、常に複数プロジェクトが同時並行で走っている状態です。そのため、一般的な事業会社と比べると刺激も多く、様々な経験を積むことができますし、飽きない会社です。いまは、会計士は僕1人だけですが、経営管理本部内で業務をタテ割りにせずに、できる限り情報を共有し、プロジェクトチームのような形で動けるようにしているため、経理や法務のメンバーでDDやバリュエーションを実施するケースもあり、マルチプレイヤーが多い点は特徴的かもしれません。

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