平林元之(ひらばやしもとゆき) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

某大手エネルギー商社

経営企画部

経営企画部スタッフ

平林 元之 ひらばやし もとゆき

人生の使命は"ハッピークリエイター"。桃太郎のキジ的役割で、社内ベンチャーの経営をサポート
革命家タイプ
革命家タイプ

1983年1月16日生まれ(41歳)
長野県出身 ・ 千葉県在住
一橋大学 法学部法律学科 卒業

革命家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 21.7%

自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。

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1キャリアサマリー
2006年
武蔵野市役所に入庁し、児童青少年課・児童館に配属。0歳から中学生までの子どもと保護者への子育て支援やイベント企画を担当し、児童館のお兄さんとして活躍しました。その後、市民税課に異動し、住民税の賦課業務に従事した後、会計士試験に専念するため2008年12月に退職。
2010年
有限責任監査法人トーマツ東京事務所のパブリックセクター部に入所。上場企業や独立行政法人、国立大学法人、社会福祉法人等の会計監査業務に加え、国の省庁別財務諸表作成、地方自治体の総合計画策定や行政評価制度設計、外郭団体評価等のコンサルティング業務等に従事しました。
2013年
株式会社こうゆうに入社。保育園・幼稚園の年中から小学6年生を対象とした花まる学習会の教室長を務める一方で、社内では業務効率化や入塾申込システムの構築といったコーポレート業務のほか、書籍出版補助や野外体験の引率といった幅広い業務を担当しました。
2014年
大手エネルギー商社に入社。経理財務部で経理業務や単体・連結決算業務のほか、関連会社のシステム導入支援や会計処理サポート、M&Aや関連会社の組織再編、清算、子会社3社の監査役就任等、会計税務周辺業務を幅広く担当しました。現在は経営企画部に所属し、社内ベンチャー事業の計数管理や社内調整から経営サポートまでの業務を担っています。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

もともと、公務員から公認会計士になろうと思ったきかっけの一つに、外部の専門家として市役所をよりよくしたいという想いがありました。そのため、就職活動で監査法人を選ぶときには、地方自治体に対するコンサルティング業務に従事できるかどうかを判断軸に就職先を選びました。当時、公会計の分野では新日本有限責任監査法人が強いという話を聞いていましたが、公会計の分野の財務コンサルティングに留まらず、総合計画策定や行政評価制度の構築、外郭団体評価といった、会計財務に限定されない幅広い分野でコンサルティング実績のあるトーマツを第一志望として入所を決めました。

パブリックセクターの業務は通常の監査班と異なり、4月~6月の監査繁忙期以外は、ほぼコンサルティング業務か業務受注に向けた営業活動に従事していました。特に国や地方自治体のコンサルティング業務の受注は、予算の出どころが税金のため入札やコンペ形式になることが多く、5月~8月は提案書の作成や地方自治体の担当者向けにセミナーを実施するなど業務獲得のための活動が多く、また9月から3月にかけては受注した業務でクライアントにインタビューしたり、期限までに成果物の報告書を取りまとめるなど、有難いことに年がら年中忙しく過ごしていました。

パブリックセクターの業務を通じて様々な経験をさせて頂くことができましたが、その中でも若い年次で監査業務の現場主任やコンサルティング業務の主任を経験できたことは財産になりました。また、集客・営業をしてコンペ等で受注し契約を締結し、サービス提供や成果物を納入して、最後に請求書を発行して報酬を請求するといったビジネスの一連の流れを短期間で経験できたことは、現在の業務で様々な部署とのコミュニケーションをとる際にも役立っています。

一方で、コンサルティング業務に携わるなかで、徐々に葛藤の気持ちが芽生えてきていました。それは、コンサルティング業務をすればするほど、自分自身のなかで“第三者として関与することの限界”を感じるようになったことです。コンサルもビジネスなのでプロジェクトごとに採算が求められました。そのため、いくら自分がもっと時間を割きたくてもビジネスとしての限界がありました。そして、そのこと以上に痛感せざるを得なかったのは、結局、変わるかどうかは第三者ではなく、その組織に所属する“当事者が決めること”という現実です。市役所を飛び出した当初は、組織のなかで長い年月をかけて少しずつ良くしていくよりも、外部の専門家として早期に組織に良い影響を与えたいという想いがありましたが、当時は自身の覚悟不足や力不足もあり、”当事者”の壁にぶち当たったのです。

自分自身は、どう生きたいのか。
このまま“第三者”でよいのか。

そう自分に問いかけた答えとして、“当事者”として生きようと決め、事業会社に転身することを決意しました。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

いま所属している会社では、当初、経理財務部で経理業務や単体・連結決算業務と関連会社の営業・会計システムの導入支援を担当していました。トーマツ在籍時は会計監査にも従事していたので、決算業務は容易にイメージがついたものの、日々の経理業務は未経験だったため、この経験を通じて日々の営業活動の一つひとつが積み上がって数字が作られる事を肌で体験でき、会計情報の作成の前提となる“記録”の大切さを実感することができました。

その後、業務を通じて営業とコミュニケーションをとったり、自らもイベント現場に立って泥臭く汗をかいて実績を出しました。“同じ釜の飯を食って”信頼関係を構築していくと、徐々にM&Aのプロジェクトメンバーに営業側から直接アサインされたり、関連会社の組織再編や新規事業の立ち上げについて相談したいと直接声がかかるようになり、子会社の監査役も務めるなど、次第に業務の幅が広がっていきました。

現在は、経営企画部で社内ベンチャーの計数管理・レポーティングなどの経営サポートに尽力しています。日本企業では社内ベンチャーはなかなか成功しにくいと言われていますが、実際に関わってみると本当に難しいと感じます。特にレガシー企業では大きな変革に対して否定的だったりしますし、社内調整などに時間を要してしまいスピードが遅くなるなど、環境面での難しさがあります。神田昌典さんの『成功者の告白-5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語-』という本を読んで「なるほど!」と腑に落ちたのですが、会社経営や起業・社内ベンチャーは桃太郎の物語に例えることができます。桃太郎(起業家)は鬼ヶ島に鬼退治に出かけようというアイディアを思いつきます。次に、主人に忠実に尽くすイヌ(実務家)が鬼退治に加わります。その後、智恵の象徴で、仕組化の仕事を果たすサル(管理者)が仲間に加わります。最後に、愛と勇気の象徴で、グループ全体をまとめ上げるキジ(まとめ役)が登場します。今の私は、キジの役割を果たしていて、Auditorの語源の通り、経営層から現場、株主まで、全員の声に耳を傾けて、様々な課題に取り組んでいます。一人ひとりの人間性に深く思いをはせたり、言動の裏にある心の機微を読み取ったりしながら、社内ベンチャーが潰れないように、ステークホルダーの“架け橋”となって全体最適の視点から働きかけていくのは非常にやり甲斐のある仕事です。

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