西澤正文(にしざわまさふみ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社グッドグリーン

代表取締役CEO

西澤 正文 にしざわ まさふみ

監査法人、外資金融、コンサルティングからベンチャー起業家へと転身した公認会計士
参謀タイプ
参謀タイプ

1983年8月21日生まれ(40歳)
千葉県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 総合政策学部総合政策学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の独自の強みはキャラクター面でいえば諦めが悪いことだと考えている。昔から結果が出るまで自分自身を認められない性格だったせいか、監査法人から別業種への転職活動で100社近い会社に落とされた経験がある。特に転職活動では、出会う面接官に「君は泥臭い仕事が出来るのか?」と質問され、当時は泥臭さ(それに加えて色々な要素)が足りなかったと思われる。その後、外資金融、コンサルティング、ベンチャーを経るにつれて、自分自身の強みを身につけることができ、起業というやりたいことに辿り着いた。ここに至るまで、随分時間をかけてしまったが、最後まで諦めなければそれなりの成果が出るということは身をもって感じている。

スキル面に焦点をあてると、会計・財務・事業マネジメント・人事・WEBマーケティングなど、会社経営に必要な様々な範囲の経験(会計・ファイナンス・戦略立案・経営管理・人事・ヒューマンマネジメント・新規事業開発・営業・IT)を、大企業からベンチャーまでの業務を通して私自身が有していることだと考えている。会社経営をする上で、ありとあらゆる意思決定を行う必要があるが、幅広い知識と経験を有していることが自分自身の自信に繋がり、確証を持って意思決定することができている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事中は淡々とミッションを進めるだけなので特にないと感じているが、新しいビジネスアイデアを思いついたときは、非常に気持ちが高ぶる。私が新規事業を考える上で意識しているのは、”何を持って新規とすべき”か、である。実は、新しいものというのは必ずしも新規事業から生まれるものではないと考えている。世の中におけるイノベーションは、全く新しい何かを発明することから生まれることもあるが、その多くは既存の物事のブラッシュアップから生まれていると思う。例えばトヨタの強さは、車を作ったこと、ハイブリッドを導入したこと、などもあるが、ジャストインタイムを浸透させたことも大きな要素であることは有名だ。ディーラー網を構築したマーケティングもしかり。そして、おそらく本当の強みはそうした著名な仕組みよりも、日々の目立たない改善活動にあろう。模倣されないプロダクトもビジネスも難しいし、そのスピードも早まる昨今、本当に新規と呼べるものは何か。新しい事業を作っても、利益を生み出せなければ意味はないし、おそらくその事業はほぼ先駆者がおり、代替可能な事業やプロダクトが存在する。そうした中、新規事業も良いけれど、既存事業のブラッシュアップも新規と呼んで良いと思うし、ある意味でスキルとしては既存事業のブラッシュアップの方が再現性は高いと考える。

そして、もう一つ補足ではあるが、新規事業は本当に面倒くさい。仮説検証に時間がかかるし、持っているリソースが乏しければ、事務作業に忙殺される。スタートアップならではの苦労であるが、全ての業務を自分自身でこなさなければならないことがある。しかし、実際に事業が形になっていけば、この苦労も喜びに変化する。これが、新規事業の醍醐味であり、心が大きく揺り動かされる瞬間である。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだことはない。「会社経理のチェックという仕事が果たして社会にプラスの効果をもたらしているのだろうか?」という稚拙で小さな悩みを若い頃に抱いたこともあるが、そんなことを悩んでいる時間がもったいないと考えるに至った。

自分の場合はより社会にプラスの効果をもたらすことができそうだと主観的に感じられる仕事を選んできたにすぎない。だが、当然ながらプラスかどうかは価値観によっても異なることであり、今となってはその点について特段の悩みや感情を有することもない。最終的には「人々が対価を払うサービス(適正なサービス)は、全て価値があるものだ」と考えている。

過去から継続的に「社会にプラスの効果をもたらすことができるのは何か」と考え抜いた結果、現在の株式会社GOOD GREENの企業理念である『居心地と働き心地を改善して、そこにいる人々の快適さと効率を向上させること』という付加価値を提供することに繋がっている。

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