平林亮子(ひらばやしりょうこ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

合同会社アールパートナーズ

代表

平林 亮子 ひらばやし りょうこ

「自分」や「軸」にとらわれすぎず、変化していくことを楽しんで苦しんで悩んで受け入れて進めば良い
セールスマンタイプ
セールスマンタイプ

1975年4月2日生まれ(49歳)
千葉県出身 ・ 非公開在住
お茶の水女子大学 文教育学部地理学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みはおそらく「女性」×「若手」×「公認会計士」である。それくらいしかない(笑)
今現在は、独立して約20年という「継続」も少しは強みといえるかもしれない。
40代になって「さすがに、もう若手とは言えないな」と思っていたら、社歴のある企業の役員という立場では40代はまだまだ若手で「場所が変われば、年齢の意味も変わるのだぁ」と実感しているところである。
年齢を強みと言って良いのかはわからないが、今のところ、希少性ということで強みにはなっていると思う。社会や企業の組織がもっと成熟した場合には、女性であることや若手であることは何も役に立たなくなるかもしれないが、その時代、その環境で生かせる力があるなら、それで良いと思う。
また、自分の強みは、自分であまり自覚できないことも多いのではないかと私は思っている。強みは、他人から見て分析して貰った方がいい場合もある。よほど他人より秀でたものがある場合には別かもしれないが、自分の魅力に気付いていない人はとても多いし、本人がコンプレックスを抱いている部分が他人から見ると魅力的だったりすることも往々にしてある。
逆に言えば、他の人の隠れた強みを見出して適材適所を実現することは、経営者業の醍醐味である。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

心が大きく動いた瞬間といえるかはわからないが、「仕事をしていて良かったな」と思った瞬間はある。それは、約10年前に、子供をもつことが難しいという診断が下った日のことだ。銀座のクリニックでそれを告げられ、銀座の街を泣きながら歩いた。が、幸か不幸か、その日はそのあと、出版社との打ち合わせが入っていた。それに合わせて、無理やりきもちを切り替えると、とりあえず、涙は止まった。そして、仕事をしている間は、子供のことを悩まずに済んだ。
もし、家庭とは別の世界がなかったら、私はあのままノイローゼになっていたのではないかと思う。子供のことを考えて何年もノイローゼ気味になっていたが、それを考えずにいる仕事という時間があったこと、また、経済的な心配をしなくていいだけのお金を自分で得られたことは、大きな救いだった。
仕事ができること、家庭から独立した居場所があることに心から感謝でき、これから先も可能な限り続けていこうと思えた。
もちろん、言うまでもなく、クライアントさんが「変わった!」と思えた時も、心が大きく瞬間だ。弊社がコンサルティングに入って、様々な業務プロセスを見直したりする中で、大きく社風が変わり、風通しの良い会社になった瞬間は、なんとも言えない嬉しい気持ちになる。そしてそういう会社は、結局、業績も伸びてくる。「コンサルティング」という弊社の提供している無形のサービスが、「クライアントの業績の伸び」というわかりやすい成果となって現れてくれるのは、本当にありがたいことだ。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

自分にとって大きいと感じるご依頼やご相談をいただくときは、いつも悩む。ご要望にお応えできるのか、と。
そんな時は、自分自身と対話したり、ご依頼主ととことん話をしたり、メンターと話をしたりする。ご依頼主には「本当にお役に立てるかどうか、お仕事をお受けして、チャレンジしてみないとわかりません」と正直に伝えることも多い。そして意外にも、「それでいい」と言っていただき、解決することも多い。ダメなら契約を終了してもらえばいい。そう思えば、意外と簡単だ。
思考したり、勉強したりすることは大事だが、意味もなく悶々と悩まないことが大切だと思う。
ちなみに、今までで、仕事(といえるかわからないが、、、)の面でいちばん悩んだのは、政治家にならないかと誘われたときである。とある政党から衆議院議員選挙に出てみないか、と言われた時には正直かなり悩んだ。綺麗事を並べられたら即お断りをしたと思うが、「女性議員を送り込みたい」「マスコット的な位置付けだ」「お金は出せない。自分で出してくれ」と、むしろ、直球をぶつけてくれたので、逆に受けて立っても良いのかも、という気持ちもわいた。政治家としての手腕やこれまでの業績などにはあまり期待していないが女性会計士としてはキャラがたつ、ということで、それなりの時間もさいてくれたのだ。しかも、声をかけてくれたのは、私が一方的に存じ上げていたとても尊敬できる方だったので、なおさらだった。結局、私が家族の介護で忙しくなり、この話はなくなったが、本当に決断が難しかった。
結論を先延ばしにできる時は、決断せず、時間が解決してくれるのを待つのもありなのかもしれない。
ところで、仕事の悩みは介護と比べればまったく悩みにならない。おそらく、子育てもそうなのではないかと察する。子育ての悩みに比べたら、仕事の悩みはたいしたことないことが多いのでは?

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。