懸川高幸(かけがわたかゆき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

スカイマーク株式会社

財務経理部 財務課 兼 上場準備室

財務課長

懸川 高幸 かけがわ たかゆき

企業再生・成長に必要な変革を、ヒト・モノ・カネ、全ての分野から主導・支援するMBA会計士
アナリストタイプ
アナリストタイプ

1983年5月26日生まれ(40歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
グロービス経営大学院大学 経営学修士(MBA)

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みは、再生や成長に向けた変革を会社内部から主導または支援出来ることです。これは、私がこれまでに得た下記の賜物であると考えています。
①公認会計士として監査法人で多様な企業の監査業務を通して得た定量側面に関する幅広い知識・経験
②MBAで100社以上のビジネスモデル、財務分析を通して得た、総合的(ヒト・モノ・カネ)な経営知識
③前職で経験した管理業務の幅広い実務経験及び再生経験
④現職における再生業務・株式上場業務における実務経験

企業を取り巻く経済環境は常に変化しており、近年はそのスピードがさらに加速しています。企業は、長期的な企業経営の観点からその変化に対応して常に変革を行う必要があります。この点、私は現状分析、改善点の把握、改善方法の具体的なアクションプラン、実行、成果の確認・改善と、全てのフェーズにおいて一定の知識・実務経験があります。この、知識・実務経験の両方を有している人材は少なく、私の強みであると考えています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

前職で従業員満足度を高めるプロジェクトを行った際、現状分析の過程で10名程、地方現場職員の方に話を聞く機会がありました。その方々は、会社業績が芳しくないことは認識していたものの、どのようにすれば会社の業績が上がるのかわからないと言っていました。私はその話を聞き、ピーター・ドラッカーが仕事のやりがいが最も高まる3要素として提唱している『Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やらなければいけないこと)』を思い出しました。業績回復について、WillやMustを感じる従業員はいますが、Canを満たす(できる立場、アクションプランが立てられる)人材は限られています。当時、前職の会社はアルバイトを含めると従業員は800名程度いましたが、できる立場の本社管理部門は10名程度しかおらず、アクションプランが立てられる人材はさらに限られていました。私はその内の1人であり、限られた立場にいるがゆえに果たさなければならない義務があると感じました。さらに、地方現場職員の方に話を聞くたびに一人一人の生活を肌身で感じるようになり、この方々のためにも自分がやらなければと次第にWillが強くなっていったことを覚えています。以降、経営理念・戦略・人事制度の改定など、困難も多々ありましたが、その出来事が原動力となり変革を推し進めることが出来ました。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査業務は、会社が作成した財務諸表の検証が主な業務内容となります。取引の前提となる会社業績の正否を担保する公認会計士の役割は非常に大きく、また、若い内では通常担えないような責任のある仕事を任せてもらうことも出来、私は監査業務に常にやりがいを感じていました。監査業務が嫌いになったことも心から辛いと思ったこともありませんでした。ただ、一般事業会社で行う売上の創出や市場を作っていくような業務はなく、いつかは一般事業会社へ転職したいという思いがありました。監査業務でハードワークが続いた際は、一般事業会社で通用する人材となることを目標にモチベーションを保っていました。今でも、仕事で苦しい時は、中長期的に自分のビジョンを設定して乗り越えるようにしています。

また、私は、人の役に立っていると実感出来るとモチベーションを向上させることが出来ます。この点、サービス業など、顧客と対峙する業種は誰のために自分が業務を行っているのかわかりやすいですが、監査は価値を提供する利害関係者との接点がなく、誰のために業務を行っているのか見えにくくなることがあります。そこで、私は経理の方が最も効率的に仕事が行えるよう、監査の枠内で効率的な方法を提案するなど、経理の方へ価値を届けるよう心がけていました。(価値提供者を定めることで、感謝を言われることが増えモチベーション向上に役立ちました。)

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