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株式会社JTOWER

経営管理本部

経営管理部長

稲野辺 英輝 いなのべ ひでき

好奇心旺盛で新たな刺激を受けて成長し続ける企業内会計士。経営企画に強い、攻めのCFOになるのが将来の夢
リーダータイプ
リーダータイプ

茨城県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学 商学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みは、会計士のバックグラウンドを持ちつつも、幅広い領域への好奇心を持ち挑戦できることや、“人”への興味・関心が強いことにあると思っている。前者に関しては、現職では経営企画や財務戦略だけでなく、IPO準備で会社組織に必要な全ての領域の仕組み構築・改善に関与したり、営業担当に同行し営業部門のソリューション提案をサポートするなど、多岐にわたる領域の業務を担うことができており、特定の業務を繰り返すというよりは、常に幅広く、刺激を感じる業務を行いたい私の志向とマッチした業務が行えていると感じている。後者に関しては、昔から人の名前を覚えるのが得意だったり、個々人のパーソナリティに興味があり、特に経営コンサル時代は、クライアント内の人間模様やカウンターパートの方々の機微を感じる場面も多く、事業会社内で働くことへの意欲が高まった。実際に現職で事業会社に転職し、経営企画として、特定の部門だけでなく様々な部署と横断的にコミュニケーションを行う機会が持てることを楽しみながら仕事ができており、外部アドバイザーとしての立場よりも、自分の性格にあった仕事ができていると思う。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人時代は、「●●ならAAさん(筆者のこと。以下同様。)に聞いて」、「AAさんがそう言うならそうなんだろう」と、クライアントや監査法人内のメンバーから、プロフェッショナルとして頼ってもらえているときに心を動かされた。

これは経営コンサルでも同様で、当初はプロジェクトに乗り気ではなかった役員の方から「AAさん、これよく考えられているね。いいよ。」とお褒めの言葉をいただき、自身が考え抜いたものをきっかけにアクション実行のために動いてもらえた際は、大きな喜びを感じることができた。このような場面は、深夜・休日返上をして働いた日々の努力が報われる瞬間であると思う。

現職でも同様に、上記のような場面では引き続き充実感を感じるが、最も達成感を感じたのは、自身がCFOとほぼ2名の少人数で推進していたエクイティファイナンス案件で、事業面でもシナジーが大きい相手先からの大型資金調達を実現することができたときだった。新聞やニュース等で取り上げられた時、会社の成長へ大きく貢献できた実感が持て、最も嬉しさを感じる瞬間であった。

共通しているのは、誰かの役に立てたという実感が持てた時に、自身の心が大きく動くということだろう。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

前職で、これまでの監査法人での経験がほとんど活きない経営コンサルティングファームに入社した当初は、再び会計士試験をゼロから勉強開始したような白地からのキャッチアップで、チャレンジングな経験であった。

特にそれを感じた場面は“思考”の部分である。監査業務では、会計基準と言うルールにいかに精通していて、それをベースに、答えが明確に定まっていない論点でもうまく根拠づけていくことが重要な点だ。一方の経営コンサルでは、決められた答えはなく、論点や仮説を自ら設定し、それを検証するアプローチも自ら作り出していく必要がある。自分では、転職前にトレーニングしてキャッチアップしていたつもりでも、ふと、監査法人時代の思考法にはまってしまっていることに気づくことも多々あった。

このチャレンジを乗り越えられたのは、「会計士であることへのプライドや自信は一旦忘れる」ことを念頭に置いて取り組むことができたのが大きかったように思う。これまでの監査法人での経験で、ある程度プライドや自信を持っていたが、入社当初は新卒の気持ちでそれを取り捨てて、“ゼロからの気持ちでキャッチアップする”姿勢で臨んだ。経営大学院でロジカルシンキングを学んだり、監査法人でスキルアップするために読む書籍とはまったくことなる領域の書籍を多く読み込んだりした。

また、経営コンサルでの業務は、仕事を進めるスピード感や成果へのこだわりやスライドを駆使したプレゼンテーションなど、監査法人での業務とは非常にギャップが大きい環境であったが、それが特に現在の経営企画及びIPO準備プロジェクトの推進の大きな糧になっていると日々実感している。

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