坂田康明(さかたやすあき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

さつきアドバイザリー株式会社

代表取締役

坂田 康明 さかた やすあき

会計以外のさまざまな課題にも常に向き合い続ける。経営者にとって本当に信頼できるパートナーを目指す
革命家タイプ
革命家タイプ

1982年10月13日生まれ(42歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
明治大学 商学部 商学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

これまで書いてきたように、私は会計士試験合格後に多くの人が歩む「大手で監査経験をたくさんの同期とともに積む」といういわゆる「普通の会計士」を経験してこなかったため、「普通の会計士像」をあまりよく知らない。このことが定型に縛られない、自由な選択、発想を生むことができており、これが私の強みになっていると感じている。
また、いざという時に助けてくれる仲間がいることは、私のかけがえのない強みである。新しい取り組みを行う時や何らかの壁に直面して立ち止まってしまった時などには、相談に乗ってくれ、適切なアドバイスをくれ、また時に力になってくれるのはとても心強い。この場を借りて感謝をお伝えしたい。
私自身の性格としては、色々と挫折を経験しているからかもしれないが、物事をポジティブに考えられるところはある意味強みではないかと思う。妻にも呆れられるくらい楽観主義だが、私としては夫婦でバランスが取れていてよいのではと思っている。
これら経験上の強みと性格上の強みが相まったからこそ、起業に踏み出せたし、ビジネスを少しずつではあるものの前進させられていると感じられる。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

これまで仕事をしている中で、大きく心を動かされた瞬間は、何度かあるが、共通していることは、クライアントから「信頼されている」と感じた時だ。直接口頭で感謝の言葉を伝えて頂くことももちろんあるが、ある時は、経営者の方が既存の顧問弁護士、税理士、社労士などの諸先生方よりも先に私に課題を相談してくれたり、またある時は、会社のイベントに呼んでいただき、チームの一員として認めて頂いたりする。これが私の仕事の強いモチベーションにもなっている。

また少し視点は変わるが、心(というより考え)が大きく動いた瞬間としては、リヴァンプ在籍時に遡る。
私は監査業務から一度別の世界を経験したく、現場力の習得も兼ねてリヴァンプに飛び込んだ。ところが、想像以上に業務はハードで、いまではとてもいい思い出だが、約2年会計という一種の武器を取り上げられた丸裸の状態で戦地に赴き、ムチで打たれ、精神的、肉体的に追い詰められ、プライベートと仕事のメリハリがなくなるわ、円形脱毛症が出るわで、この時期は家族に迷惑をかけていたと強く反省している。
そんなハードな日々を送っている中で、周りの優秀な方々を横目に将来を改めて考えた時に、ここは自分の戦う土俵ではないと感じ、同時に自分の資格や経験、強みを考えた時に、「会計士を武器にすること」は必然であると強く感じた。これは、会計と離れてみて、公認会計士を客観視できたからより強く感じられたし、そのような機会を経験できて良かったと思う。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

当たり前かもしれないが、公認会計士はどうしても「数値に強い人、数字が好きな人」というイメージが強いが、ここから脱却しないと本当の意味での「経営者の一番の相談相手」にはなれないと常々思ってきた。数値は真実だし(たまに偽りはあるが)、経営上重要な要素であるのは確かではあるが、「公認会計士=財務経理業務」というイメージが邪魔をして、経営課題の議論をしても、数値周り以外の話が話題に出てこず、重要な課題をフォローし切れないリスクは多分に存在すると思う。
公認会計士は、通常の職業よりも数多くの企業経営を幅広く、俯瞰的に見てきているため、数値以外の業務も数多く触れており、習得したり考えたりする機会はあるはずであるし、これを活かすべきだと思う。適材適所はあるにせよ、公認会計士が活躍できるフィールドはもっとあるはずだと強く感じる。
また、経営者、特に若い経営者からすると、公認会計士は敷居が高いようだ。日本国内の大多数を占める中堅・中小企業の経営を支えるためにはもっと身近な存在であるべきだ。上場会社など、資金が潤沢な会社のみを相手にすれば、ビジネス自体は成立するかもしれないが、大多数の本当にサービスを欲している層を蔑ろにしていることになりかねない。
このような公認会計士のイメージ問題に対しては、まだまだ到底乗り越えることはできていないが、ここに寄稿されている会計士のみなさんとともに、業界全体を盛り上げ、啓蒙し続けることで、より身近な存在になっていけると強く信じている。

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