日下部拓也(くさかべたくや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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株式会社インフォネット

取締役会

代表取締役社長執行役員

日下部 拓也 くさかべ たくや

キャリアを横に広げ、希少性を追求した会計士
革命家タイプ
革命家タイプ

1981年7月4日生まれ(42歳)
東京都出身 ・ 千葉県在住
日本大学商学部商業学科

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

内省してみれば私の強みは会計士というベースの知識はあるものの、自分自身の無力さを知っていることかもしれません。思い返してみますと会計士試験もその後の仕事も、今現在でも、上司や先輩、同僚や友人・仲間にだいぶ助けられています。分からないこと、専門性や知見の乏しいところでは、そこを豊かに有する方たちに頼り、助けられているからこそ、その方たちの役に立てることは何でもしたいという思いもより強くなり、それが目の前の課題や試練をクリアーしていく源泉になります。
今現在でも私は代表をさせていただいていますが、足元の事業そのものに会社の誰よりも精通しているかと言われれば、それは無いです。
当社はWeb制作とそのWeb運用を行っていくためのCMSというシステムを自社で製作しており、これを顧客に提供すること、およびAIのチャットシステムやWeb解析ツール等といったWeb運用にあたっての周辺商材を提供しています。
Web制作一つとってもプランナーやディレクター、デザイナーにSE、プログラマー、営業活動まで含めればマーケターやフィールドセールスなど様々な職種のプロフェッショナルな人員が一つになり、サービスを提供します。そのすべてに誰か一人が精通することは不可能であり、自分より知見を持ったプロが周りを見渡しても大勢いるのが現状です。
それだけのプロフェッショナルが周りにいてくれるわけですので、その方たちの力を借りて、少しでもアウトプットの質と量を上げていく、それを意識しています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

常々、特に仕事で関わる方には色々な刺激を受けていますが、特段印象に残っているものしてはFAS時代に関わった再生案件での社長の行動になります。
その案件は過去にとてもうまくいっていた飲食事業だったものが、震災の影響で主力店の営業が困難になり、急激に業績が傾いて再生案件になったものでした。
そこの社長さんはだいぶ年上の女性の方でしたが従業員全員をアルバイトまで含めとても大切にしており、色々なエピソードもうかがっておりました。
その方は当然そんな状況でもあるので、寝る間も惜しんで仕込みを行うくらい働きづめでしたが、毎日、自らレシートと伝票の突合を夜中遅くまで行っておりました。
最初は『金銭が絡むからシビアなのかな?』と思っておりましたが、従業員を信頼し、とても大切にしていたので、ある意味少し意外でした。
そこである時に、『なぜ自分でやるのですか?』と率直に伺ってみたところ、『従業員がとても大切だから、疑わないように、そして間違いが起こった時に直してあげられるように自分でチェックしています』という回答が返ってきました。
従業員を大切に思い、疑わないように、間違いが起きないように寝る間も惜しんで毎日事実と向き合っている、私にはそんな風に感じられ愛情の深さと懐の深さを感じ、『何とか再生してもらえるようにしたいと』思いました。
誠実な想いは行動に現れ、それは人の心も動かすものなのだなと後から振り返りますととても学ばせていただくことが多くあります。
私たちの仕事はある意味無機質な数字と向き合う仕事ではありますが、そこにも想いを込めることは可能で、その想いに嘘が無いのであれば、人の心や人の行動を動かす力があるのだなとこのエピソードを通じて感じております。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

試験が難しすぎだろうという事以外、業務上では恥ずかしながら、深く悩んだという事はこれまでございませんが、一つぶち当たった壁としては『数字屋』のような視点で見られるという点が挙げられるかと思います。シンプルに言えば『管理』の人で『事業』の人では無いという視点で見られるという事です。事業会社に進んだ場合、会計士というライセンスがあるが故に、どうしても入社に際しては管理部門という入口になりがちです。そして入口は実はすごく重要で、金銭的な話にしても、業務の内容にしても入口のその瞬間が起点となります。しかし会計士は確かに数字は読めますが、それ以外のことができないかというとそうではありません。実際に現在では会計士がバックグラウンドでも上場企業の代表やCOOのような仕事をされている方は沢山いらっしゃいますし、会計や管理といった分野以外でtoC向けの事業で起業されている方など沢山いらっしゃいます。
しかしどうしても営業や企画、もっと言えば開発のようないわゆる事業部の仕事はできないものだと思い込まれるシーンは多々ありますし、自分自身でもそのように線を引いてしまうことがありました。
私の場合には投資事業や再生業務などを行う中で、当然ですが数字をベースにこうすべしという意見は求められましたので、そのような環境の中で、事業に対する自分自身の意見を徐々に述べるようになっていき、自分自身で引いていたその線を消していった形です。
結局のところ事業を行っていくうえで大切な指針・指標となるのが数字であって、会計士は単純に会社や事業の向かうべき『地図が読める』というだけで、事業で経験を積むことは他の人と同様にできます。
自分自身の可能性を限らずに会計士の知見の延長線上にある業務に積極的に経験を積むことで事業面も執り行うことは可能であるという事に気付けました。

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