木村加奈子(きむらかなこ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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日本公認会計士協会

JICPAリサーチラボ

研究員

木村 加奈子 きむら かなこ

会計士を含めたビジネスプロフェッショナルの可能性を広げ社会をより面白くしていくことがミッション
革命家タイプ
革命家タイプ

40代
東京都出身 ・ 東京都在住
東京大学 教育学部 卒業

革命家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 21.7%

自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。

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1キャリアサマリー
1999年
第一法規出版株式会社(現 第一法規)入社 
2001年
退社後、会計士受験勉強に専念
2003年
会計士2次試験(当時)合格
新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入社
2008年
株式会社グロービス 入社 
2009年
新日本有限責任監査法人 再入社
2015年
EY税理士法人ピープル・アドバイザリー・サービス部 出向
2017年
エーオンヒューイットジャパン株式会社(人事コンサルティングファーム) 入社
2018年
日本公認会計士協会JICPAリサーチラボ 入職

小学校から高校までを女子校で過ごし、大学入学では運動会(体育会)自転車部旅行班に所属。自転車で日本全国を旅する。
社会人2年目での失恋をきっかけに「生涯にわたり経済的に自立するための力をつける」と決意。公認会計士という苦手な数字系の資格に狙いを定めたのは、合格までの道のりで格闘すればするほど、その体験をいつかビジネスに繋げられると考えたため。新卒入社の出版社を辞め、背水の陣で受験勉強に専念。2年後に当時の2次試験に合格し、新日本監査法人で会計士としてのキャリアをスタート。
監査人、企業研修講師、人事コンサルタントなどを経て現在は会計士協会リサーチラボに所属し、公認会計士制度の発展を支えるための調査研究に従事。一方で、米国ギャラップ社認定ストレングスコーチの資格を持ち、個人の強みを生かしたコンサルティングやコーチングも手掛けている。会計を通して人と社会を幸せにすること、会計士を含めたビジネスプロフェッショナルの可能性を広げ社会をより面白くしていくことを、自身のミッションと考えている。
趣味はトレイルランニング、剛柔流空手道
男子2人の母(2011年、2014年生まれ)

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人への出戻り経験があります。少し珍しいかもしれません。
最初の入社は合格直後で、それから4年半、MNC部(Multi National Client部)という米国市場にファイリングしている企業だけを集めた部署に所属していました。2年目からはメーカーの本社監査チームに張り付きとなりました。折しもUS-SOX黎明期。手続きから調書化まで、チーム一丸となって手探りで開発したのはエキサイティングな思い出です。一方で、クライアントの規模が大きく、かつ、複雑な売上取引をしており米国基準に沿って厳しく監査をする必要があったため、繁忙期でなくても夜を徹してクライアントとディスカッションするようなことも多々ありました。心身のバランスが危うく、ボーナスを手にデパートに駆け込み爆買でストレス発散したりしていました。また、「どんなに専門性が高い個人が集まっていても、チームが適切に運営されていないとその力は総和を上回るどころか下回る可能性さえある」とも感じており、もっと人や組織について深く知りたいと思うようになっていました。
そんな時に出会ったのがグロービスでした。当時の部門長がパートナーのリーダーシップ向上のために、グロービスに研修を依頼していたのです。この会社なら何かヒントを見つけられるかもしれないと思い、4年目の終わりにグロービスの企業研修部門に転職しました。
後述しますが、グロービスである強烈なきっかけがあり、新日本の国内監査部門に再入社しました。そこでは上場企業の子会社の主査を担当したり、海外売上9割超のメーカーの海外監査チームのコーディネーションを担当し単独で海外出張に行くなど、監査の王道とグローバル業務を経験し、とても充実していました。英語が必須の環境でしたので、育休中も力を落としたくない、できれば力を伸ばした状態で復帰したいと思い、第一子の育休中はバギーを押しながら英文の暗唱をしたり、第二子の育休中は会計専門職大学院で英語の授業を科目履修したりと、自分なりに研鑽に励みました。その甲斐あってか、のちに外資系コンサルティングファーム(エーオンヒューイットジャパン)に転職した際にも各国のコンサルタントとスムーズにコミュニケーションをとることができました。
再入社後に結婚し、二人の男児を出産しました。監査法人で安心して2回育休を取らせていただいたことには本当に感謝しています。家族が増えると仕事の重要さが増します。戻る場所があるということはとても心強いことです。
ただ、第一子の育休復帰後の経験により、第二子の復帰後にどのような仕事をするかを真剣に考えることになりました。追ってお話ししたいと思います。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

今いるJICPAリサーチラボは、公認会計士制度の発展に寄与する調査・研究活動のために2016年に設置された部署で、研究員(会計士)が10名程度所属しています。会計・監査の国際動向を追っている人、監査実務を経て大学院で博士号取得を目指しながらリサーチ業務に従事している人、独立開業のコンサルティング業務と両立させている人、様々います。それぞれが独自の切り口やテーマを持っているので、話しているだけで刺激をもらえます。
私は今年からこの組織の常勤研究員として、主に育成系の課題に携わっています。現時点での最大のミッションは組織内会計士(Professional Accountants in Business, PAIB)の能力開発支援のためのプロジェクトで一定の成果を出すことです。皆さんも感じられているかと思いますが、2011年頃から監査法人を辞めて企業や官公庁などで働くPAIBが増えていて、協会の「組織内会計士ネットワーク」の会員だけでも2013年比で倍増しています。ネットワークでは有志が中心となりPAIBの資質・能力向上のための研修や交流会を積極的に企画・開催し、ネットワーク会員にとても好評を博しています。ただ、現時点では協会としてPAIBのマーケティングが必ずしも追い付いておらず、また、PAIBの雇い主である組織体のニーズの構造化も途上のため、能力開発の全体像構築や体系化までは手が回っていない状況です。PAIBの存在感が増していく中、その価値をより向上させ世の中にも認めていただくことがPAIBひいては会計士全体の発展に繋がるとの思いから、PAIBの包括的支援をするためのプラットフォーム構築を目指し、協会内外とのディスカッションや調査を積み重ねています。
このプロジェクトを通して、ひとつの発見がありました。実はPAIBのみならず会計士全体のブランディングというか、「会計士に何ができるのか」「会計士が仕事を通してどのような社会を実現していきたいと考えているのか」と言った議論が業界全体で不足しているのではないかとの問題意識です。ESGやSDGsなどの概念がビジネスの世界でも一般化してきた今、会計士業界としてもそのような広い視点で社会と自らを捉え直すタイミングを迎えているのではないでしょうか。かなり壮大なテーマではありますが、任期の間に提言など何かしらの形にしていきたいと思っています。
協会というと、会員登録やCPE単位取得などの管理業務がメインのように思われているかもしれませんが、このように、会計士が主体的に考え動ける環境があります。調査業務以外にも実務指針の作成など、業界内外へのインパクトが大きいやりがいのある仕事もあります。興味のある方はぜひ協会のホームページを見たり直接問い合わせてください。また、会員を集めて何かイベントをしたいという場合も、協会以上に会員の情報を持っている組織はありませんから、躊躇せず扉を叩いていただければと思います。皆さんからのお問合せをお待ちしています。

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