武地健太(たけちけんた) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

freee株式会社

専務執行役員 金融事業本部長

武地 健太 たけち けんた

失敗を恐れずチャレンジを楽しむ気質が、ベンチャー企業経営成功のカギ
アーティストタイプ
アーティストタイプ

1981年12月24日生まれ(42歳)
京都府出身 ・ 東京都在住
京都大学

7人生の目的と公認会計士という資格

私は人生で仕事をすごく大事にしていて、仕事を楽しむことがイコール人生を楽しむことだと思っている。人生を楽しむためには、色々な仕事ができるようになりたい。そして色々な仕事につながるためのベースの部分が、公認会計士という資格だと思っている。資格は信頼感にもつながるし、たとえば会計事務所を開くという選択肢が持てるのも公認会計士だからなので。

うぬぼれではなくて、どこかでCFOをやりたいと言ったら、何社でも紹介してもらえるだろう。それは自分が公認会計士だからで、やっぱりベースはそこにあるのかなと思う。私が人生で自由きままに生きられるベースというのが公認会計士という資格だし、人生の自由を手に入れるいい第一歩になったと思う。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

自分の手持ちの駒を増やすというか、自分ができることを増やしていくということを人生で大切にしている。転職するときにも当然そういう視点を持っている。

もし転職するとして、何かやりたいことを1つだけ挙げるように言われたら、マイノリティーの中でマネジメントをしてみたいと答えるだろう。女性が多い職場とか外国人の方が多い職場とか、自分がマイノリティーの中でマネジメントしてみたい。きっと、想像を絶する大変さだろうが、新しいことを経験できる。他には、今まで集団の中で働いてきたので、1人で仕事をやるのもいいかもしれない。

夢という意味で、できたら5年後ぐらいの近い将来に、家族そろって留学してみたい。留学して、仕事と何の関係もない勉強がしたいという夢は持っている。海外と言っているのは、単純に今と違う環境に身を置きたいから。今はいい時代だと思う。世界平和だし、これだけ世界が狭くなっているおかげで、海外に気軽に行ける。ひょっとしたら20年後は世界大戦が起こって、そんなものできないかもしれない。でも今だったらできるので、やりたいなと思っている。ただ、帰ってきたときに仕事に困るのは絶対に嫌だから自分に実力をつけておきたい。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

今の受験生はもう私より一回り以上若いので、アドバイスは正直できない(笑)。でも敢えて他の人と違うことをいうなら、まじめに勉強して圧倒的に高い順位で合格したほうがいいと思う。今は申請すれば合格順位が分かってしまうし、会計士は試験の成績で最初色眼鏡で見られる割合が高い。どうせ勉強するなら1番で合格したほうがいいと思う。

1,000人中900番で受かった人と、1,000人中1番で受かった人がいたとしたら、両者への対応は全然異なる。世の中は非情である。入った瞬間から人に対する期待値は決まっている。それは事業をやっているとすごく分かるし、事業を預かる者として当然のことだ。レールに乗せる人は、最初から明確に決めている。試験に受かった人をみんな平等に扱うなんてそんなのはうぶすぎて、試験の成績が飛び抜けていいとかであっという間にレールを敷かれる。レールを敷いてもらえた人は、投資してもらえるお金の量も違うし、できる仕事、希望の通りやすさも全然違うし、圧倒的に得だ。勿論下克上もあるが、どうせだったら最初から上にいるほうが絶対に得だと思う。

今キャリアで迷っている人がいるなら、素直に監査法人を辞めたほうがいい。人手不足の世の中だから自分が求める仕事に巡り会える可能性は圧倒的に高い。出戻りも自由になりつつある。おそらく監査法人も自由だと思う、優秀であることが前提ではあるが。だから、自分が優秀できちんとやることをやっているのなら、キャリアに迷った時点で出戻りできる権利を持って辞めないほうがおかしい。今の時代に若者でいることの特権だから、それを使わない手はないだろう。
ただ不都合な真実として、いつかは景気後退の局面に入るので、出戻りたいと思った瞬間に出戻れない可能性もある。しかし、少なくとも人手不足という意味でいうと多少緩和されるという程度で、根本的に人手不足ではなくなる世の中というのは5年、10年は来ないだろうと私は考えている。

やることをやっている自信があるなら、思い切って外に出てみる。その上でやっぱり監査法人のほうがいいと思えば戻ればいい。監査法人の仕事がもっと楽しくなるはずだ。

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