原恭平(はらきょうへい) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ファーストリテイリング

計画管理部経営計画チーム

経営計画チームリーダー

原 恭平 はら きょうへい

利益追求が事業会社の魅力。会計力を生かして将来は経営者を目指す企業内会計士
演出家タイプ
演出家タイプ

1985年5月7日生まれ(38歳)
大阪府出身 ・ 東京都在住
明治大学 商学部商学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自身の強みはコミュニケーション能力だと思っています。それは相手が欲しい情報をいかに相手にあわせてわかりやすく説明するかだと思っています。前職の監査法人時代では仕事をする直接の相手は経営者や経理部長、経理担当者が中心でしたが、現職では、事業会社の営業部や商品部など、会計を全く知らない人たちと仕事をすることが中心です。そのため、その人たちにいかに腹落ちしてもらい、次のアクションをしてもらうかが大事になります。儲かるためにはどうすればいいのか伝えたいときは、仕訳や会計基準などの専門用語を用いずに図で示すなど、理解してもらえるように常に心がけています。結局、前職では、監査という強制力みたいなところで人は動いてくれていましたが、現職では本人がメリットを感じてくれなければなかなか動いてもらえません。相手にわかってもらうこと、気持ちよく納得してもらって自然と動くこと、ここに面白さを感じます。現職はグローバル企業であるとともに、現状維持を認めず常に高いゴールを目指して進むことをやめない会社ですので、この会社の成長性と周りの成長意欲に感化されながら、自身の知識や経験を活かしながら、コミュニケーションをする。そんな仕事をしています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

事業会社の魅力は、なんといっても常に儲けを追求することです。毎週月曜に業績を振り返り、今週の目標利益をあげるためにどうするか、売上をもっと多くとるにはどうすればいいか、経費をいかにコントロールするかを突き詰めます。その結果、今月の利益目標を達成できた時は、単純に嬉しいです。狙った数字が達成されたときにこんなにも嬉しいものだとは気づかなかったです。監査では得られない経験だと感じました。

また、現在経営計画業務の中で店舗の収益改善に取り組んでいるのですが、実際に対象店舗に行き店長と話をしながら課題解決をしています。そんな時にP/Lの見方や管理会計の考え方、また、どうすれば利益がとれるようになるかアドバイスをしています。その結果、数値の成果がでて感謝される時にも、自身の知識や経験が役立つことがあるのだなと感じます。私自身も、お客様満足を追求し生き生きとして働いている店長の姿から、いつも学ばされています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

前職の監査法人時代の5年間で深く悩んだことといえば、あるクライアントで不適切な開示を発見したことです。クライアントのB/Sに計上されている債権が滞留していて、確認状を出しても届かないなど回収状況に懸念がありました。それに対して経営者にヒアリングしたところ、問題ない旨のコメントをもらったため、いくつかの直近の入金を確認したうえで、必要な貸倒引当金の計上を指示してクローズしようとしました。しかし、結果としては債権の回収可能性というより、そもそも売上が架空だったことがわかりました。 この時に改めて監査人としての責任やその影響度合いについて怖さを覚えた記憶があります。そこから訂正監査に突入したのですが、その時の監査責任者やチームメンバーとともに協力し、連日深夜まで監査作業をして何とか乗り越えました。この時は、何よりも懐疑心の意義について深く考えました。

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